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2歳と0歳のケンカ。保育士母が思っていること。【子育てエッセイ】

「だめーーーー!!!」

2歳のちびちーちゃんの声が家中に響く。今日何回目かなとちょっぴりだけうんざりしながら目をやると、ちびちーちゃんが持っていたしまじろうの絵本に0歳のちびにーくんが手を伸ばしていた。

おお、今にもケンカに発展しそうな予感。


このケンカを事前にとめるかとめないか、それとも他の選択肢を取るか、即座に数通りの対応を思いついた。母の脳内は常に忙しい。

①私が弟を姉から引き離して物理的に距離を取る。弟には別のしまじろうの絵本を渡す。(事前に親が介入してケンカを回避)

②私が姉に弟と一緒に絵本を見ることを提案する。(一緒に遊ぶ提案)

③私が姉に弟に絵本を貸すことを提案する。(姉が我慢)

④私が姉の「だめ」に共感して、弟に姉が持っている絵本を触らないよう声をかける。(弟が我慢)

⑤姉に弟に「何ならどーぞしてもいい?」と聞く。 (一緒に遊ぶ提案その②)

⑥このまま見守る。(子どもたちでどう対処するかを観察)


どれを選んでも間違いもないし、正解もない。その時によって、親の私にどれだけ余裕があるかどうかも異なるし、子どもたちの機嫌によっても選ぶものは左右されるから。


でも、私に余裕がある時は①の「事前に親が介入してケンカを回避」を選ばないようにだけ意識している。

理由は、せっかく兄弟がいるんだからケンカもして、他者との関わりを学んでほしいと思うから。親が介入したら、ケンカの仕方も仲直りの仕方も経験できない。

というわけで、今回は、あえて遠くから見守ってみた。

ケンカになるならそれでもいいし、2人で落とし所を見つけられるならそれもいいと思った。その日の私は、子どもたちがどんなふうになろうとも対応できるだけの余力があったから。



しばらく「だめーー!」の一点攻めだったちびちーちゃんの提案はこうだ。

「ちーちゃんのしまじろう!にーくんはこっち!!!どーぞ!」

今ちびちーちゃんが使ってるしまじろうの絵本は貸せないけど、こっち(おままごとのスイカ)ならどーぞできるよ、とのことだった。

ちょっと感動した。こんなに小さくても、自分たちでなんとかしようとする力があるんだね。

その後の子どもたちは、ケンカするでもなく、一緒に遊ぶでもなく、ちびちーちゃんはしまじろうの絵本を読み続け、ちびにーくんは早々にスイカを放り投げて別のメロンを手に持って遊んでいた。



まだ2歳と0歳の幼い兄弟、親が手を出したくなる場面は多々ある。
でも、こうして子どもたち同士でなんとかしようとする芽は摘みたくない。伸ばしたい。

だから、私はあえて「見守る」選択肢を取る。

もちろん、自分の余力があるときは、ね。
HPが0のときは、もう、なるようになれ!だ。笑




明日もいい1日になりますように。





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