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あえて「マイゆるみ時間」をとる

定期的に、「今日はゆるい気分で書きたいなあ」と思う日が来る。

毎日書くことは苦ではない。
寝かしつけのあと、黙々とパソコンを打ち続けるのは楽しい。

だけど、しばらくそのペースを続けていると、「あーなんかもう、いいかなあ」というような気分がやってくる。
手が止まり、いや、思考が止まり、どんなに書きたいテーマでも、上手くまとまらなくなってくるのだ。

脳が疲れてるのかなあ。
それとも、飽きてるのかなあ。

そう思いながらも、書きたい気持ちがあるので、なかなかパソコンから離れられない。
もともとハマりやすいタイプなので、ググッと気分が乗ると、一夜に何個も記事を書き上げてしまって、頭が冴え渡り、寝られなくなる。
頭フル回転で書くのは楽しいのだが、今日は、ひとやすみ。
あえて「休む」の気分なわけだ。


よし。
今日は何かいつもとは、別のことを書こう。
最近は、過去を振り返ったり、考えを整理したりする記事が続いていたので、もっと、ぼやーんと考えたことをつらつら書きたい。


余談だが、こういうとき、自分の書くジャンルとかテーマとかを決めていなくてよかったな、と思う。
「育児日記」とかにしてしまうと、育児以外のことを書きたいときためらってしまうし、気分が乗らない時、記事が書けなくなってしまう。
自分で勝手に枠を狭めるのは、よくないなあ。
「書きたいものを書くスタイル」が私にはちょうどいい。


さて。
何を書こうかと、ぼやーんとしていて、ふと思い出した。

そういえば私は、ぼやーんとするのが苦手だった。

いつもテキパキ動き、ハキハキした口調で話す女性をかっこいいと思っていたし、自分もそうなりたいと思っていた。
でも、ここ1年くらいから、その考えが大きく変わり始めた。

というのも、自分がせかせか忙しくしていると、夫も子どもたちも、なんだか苦しそうになるのだ。

私が動きたい最速ペースで動くと、家族はそれに振り回されて、あっぷあっぷと溺れ始める。
時にその波からこぼれ落ち、気持ちを病んだり、体調を崩したりする。
そして、それに対して私はイライラする。


シャキッとしてよ!もう!
そんなことを思う私自身も、そのせかせかしたペースに躓いてしまうこともしばしば。
家の中は、いつも落ち着かなかった。

でもだんだん、私の考え方や好みが変わり、かっこいい雰囲気よりも、ゆるくて柔らかい雰囲気に憧れるようになった。

「暮らし」の本や動画を眺めていると、ゆるいワンピースを着た薄メイクの女性が、丁寧にパンを作っているのを見かける。
「すてきだなあ。こんな人に私もなりたいなあ」と思うようになった。
似合わないかな、とも思ったけど。


でも、そう思って、最速ペースで動き回るのを少しやめてみると、自然と家族もゆるむようになった。

「タイムスケジュールでもあるんか」というスピードで、ご飯やお風呂をこなしていたけれど、一息ついてから、「お風呂だれから入る〜?」とのんびり声をかけたり。

ご飯のあと、すぐに食器を下げなくても、「まあ、あとでどっちかがやろう」とだけ夫婦で声をかけ合って、とりあえずみんなでソファーに座るとか。

そんなふうに、あえて「ゆるい感じ」をつくる。

苦手なので、意識してつくらないと、ゆるめられない。
あえてゆるむ、あえて一息休む。
合言葉は、「ま、いいか」だ。

こうやって、私がゆる~っと変わっていったほうが、家の中も穏やかになった。
お母さんの雰囲気が、家庭に影響するというのは本当かもしれない。
せかせかしていた時の私は、きっとこわい顔だっただろうな。



「休む」とか「ゆるむ」とか。
そういうのが苦手なのは相変わらずだけど、それでもちょっとずつ自分をゆるめる術を獲得しつつある。

最近は、昼ごはんのあと、眠くなるのがわかったので、あえてソファーで横になり、好きな動画をぼーっと見つめる。
お気に入りの「マイゆるみ時間」だ。

以前記事にした好きな動画を見ていると、うとうと寝てしまいそうになる。
あるいは、小説を読むとか。
最近は以前から好きな恩田陸さんを読んでいる。
それも読んでいると、やはり眠くなる。

実際眠ることはほとんどない。
すぐ長男を迎えに行く時間になるし、残っている家事も済ませたいから。

だけど、家事より何よりまず先に、私の体や心をホッと休める時間を「あえて」とる方が、午後からも気分よくいられるのだ。


これからも、どうやったら私がぼやーんとゆるい気分になれるか、いろいろ試しながら、「マイゆるみ時間」を探りたい。



なんだかんだ1800字も書いちゃった。
ゆるい気分でいても、やっぱり「note」を書くのはおもしろいんだなあ。

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