見出し画像

対人援助。それは、学問が人を救うのではない。 人が人を救うというキセキである。

学問が人を救うのではない。
人が人を救うのである。
それは、救われた人たちに聞いてみるとよくわかる。
クライエントは、心理学ではなく、そのカウンセラーに心を救われたと感謝するであろう。
相談者は、社会福祉学ではなく、そのソーシャルワーカーに生活を助けられたと感謝するであろう。
患者は、医学ではなく、その医者に救われたと感謝するであろう。
被災者は、消防学ではなく、その消防士に感謝するであろう。
 このように、対人援助においては、学問が人を救うのではなく、人が人を救うのである。どんな学問も、人を通してしか役に立たない。
学問は手段にしかすぎない。
人を救うのは、常に人である。
 どんなに人間科学が発達しても、一つの人格が、意志を持って、誰かを助けようとすることがなければ、どんな場合も、誰も助けることはできない。
人が人を助けようとすることは、一つのキセキである。
 だから、対人援助職に必要なことは、どんな学問を学ぶよりも先に、ボランティアを通して、他者愛のある人格を育むことである。
 対人援助を目指す若者には、キセキを奏でる人になってほしい。
 だって、助けられた人にとっては、誰かに助けられたことは、
いつもキセキなんですよ。
 だから、救ってくれた人に感謝するのです。

 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?