冠鳥天狗

小説やコントを書いてます👺 noteでは、現代人が共感し得るキャラクターの主観的な日常…

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小説やコントを書いてます👺 noteでは、現代人が共感し得るキャラクターの主観的な日常と、皮肉的で虚無的な末路を描く【いずれ骨になる私たちの憂鬱】を書いています。（毎週水、日曜日更新） その他、シュールなショートショート（毎週金曜日更新）や随筆（不定期）を載せていきます👺

  • いずれ骨になる私たちの憂鬱

    現代人が共感し得る架空の登場人物の日常的な苦悩と皮肉的で虚無的な末路を描き、読者を明るい諦観に促す試みです。 ・登場人物それぞれのプロフィール ・登場人物の日常を描いた超ショートショート集（水曜日と日曜日に投稿） ・登場人物が登場するショートショート（不定期に投稿）

  • シュールな散文詩・超ショートショート集

    不条理な世界・人間の切なさ・殺伐とした雰囲気 これらを行間に込めた散文詩と超ショートショートのまとめです。

  • 随筆など

    日本社会の問題点に関する私見などを書いた随筆のまとめです。

  • 固定された記事

私たちの苦しさは、「居場所の喪失」によって生じているのではないか

この記事では、 ・将来に対する不安を抱いている人 ・常に孤独感に苛まれている人 ・期待外れの自分に幻滅している人 などの「生きるが苦しい」という人に向けて、私たち現代日本人が抱える苦痛の原因と解決策を解説します。 ※2023年9月11日更新 私たちが苦しいのは、居場所を失ったから 私たち現代日本人が抱える苦痛は、居場所の喪失によって生じています。 なぜそういえるのか。 それは私たちが日常で感じているあらゆる苦痛の原因を辿ると、居場所の喪失に繋がるからです。 私たち

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    • 家庭に居場所がないトー横キッズの日常③【超ショートショートまとめ】

      「地球人は地球環境でしか生存できない」 母星に帰ろうとする彼の宇宙船に強引に乗り込もうとしたとき、私はその事実を知らされた。 「君から希望を奪ってしまったな。すまない」 彼が星空を仰ぎながら言う。 私も見上げると、さっきまで理想郷だった星々が、壁のシミに様変わりしていた。 〈奥原しおんのプロフィール〉 ガチャピンのパジャマを着たユリカが股間にペットポトルを当てて、膝立ちのミクがそれを咥えている。 「絶対あんたたちが今世界で一番下品だよ」 お腹を抱え

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      • 誰も信用しない利己主義者の日常③【超ショートショートまとめ】

        「全ての生命は種の存続のために行動する。そうだろう？」 地球に調査しにきた宇宙人が言った。 「……まぁな」 「では、なぜ地球人は利己的な行動に走り、同じ種である地球人同士で傷つけ合っているのだ？」 「……俺たちが利己的なのは、競争によって弱い遺伝子を間引くためだ。たぶん」 〈比嘉冷射士のプロフィール〉 「あ、海が見えるよっ！？」 予約していた旅館の部屋に入ると、女が窓から身を乗り出して言った。 俺は女が指差す方向ではなく、女の背中を見ていた。

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        • 【超ショートショート】「有事に向けて」など

          「有事に向けて」1つの貝殻を数匹で共有する、 変わったヤドカリ達がいた。 大きな貝殻を使っているとはいえ、 せせこましい。 （1人の方が気楽なのに） と普通のヤドカリ達は馬鹿にしていた。 しかしある日浜辺を津波が襲ったとき、 流れずに踏ん張っていられたのは、 身を寄せ合っていたそのヤドカリ達だけだった。 「子供が夢見るきっかけ」キッザニアでいくつかの職業を体験した子供は、 一息つこうと休憩スペースを探した。 すると会場の一角に 沢山の子供が椅子の上で眠っている 『国会議員』

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        マガジン

        • いずれ骨になる私たちの憂鬱
          39本
        • シュールな散文詩・超ショートショート集
          36本
        • 随筆など
          9本

        記事

          HSP（繊細さん）の日常③【超ショートショートまとめ】

          「自慢話ばっかりするのやめてください。皆が嫌がってるので」 新入社員の発言に空気が凍りついた。 指摘された部長は、雄弁を振るっていた口を開けっぱなしで固まっている。 新入社員いわく、 「だって本人に言うのが一番手っ取り早いじゃないですか」 とのこと。 だけど、そうだけど……。 〈薄井一彦のプロフィール〉 俺の頭の中にはいつメンがいて、誰かがお決まりの台詞を言うと、他のメンバーが次々とお決まりの台詞を発する。 例えば前の会社の上司が「逆に何ができるの？

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          HSP（繊細さん）の日常③【超ショートショートまとめ】

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          滅びゆく日本を憂う愛国者の日常③【超ショートショートまとめ】

          （宇宙人が襲来すれば人類は1つになるかもしれない） ふと、こういう考えが浮かんだ。 人間を結束させる最も手っ取り早い方法は、共通の敵を作ること。 人類には共通の敵がいないから、私たちは地球上の内戦をやめられないのではないか。 デマでも宇宙人はいると発信すれば、あるいは……。 〈温田馨のプロフィール〉 夢を諦めた男友達を慰めている内に、流れでホテルに来てしまった。 「私は平凡な幸せでいいと思うよ」 彼の頭を撫でながら言うと、ガラス片のような眼差しが私

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          滅びゆく日本を憂う愛国者の日常③【超ショートショートまとめ】

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          【超ショートショート】「表現のあるべき姿」など

          「表現のあるべき姿」堪忍袋の緒が切れて、俺は演奏を中止した。 毎日駅前で弾き語りをする習慣を始めて7年、俺の周囲には一向に人だかりができない。 自分好みの曲ではなく、ちょうどその時間に目の前を通る会社員に響きそうな応援歌をやっているのに、皆素通りしていく。 俺はやけくそになって、不協和音を鳴らしながら暴言を吐いた。 するといつもは近くで寝転んでいるホームレスが近付いて来て、 「それでいいんだよ」 と歯のない口を開けて笑った。 「放火犯」火柱が立ち昇り渦を巻いて火

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          【超ショートショート】「表現のあるべき姿」など

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          ブラック企業に勤める社畜の日常③（超ショートショートまとめ）

          通勤中、UFOに連れ去れた。 会社に行かなくて済むのが嬉しくて仕方ない。 宇宙人は移動中に、 「お前は宇宙博物館に『地球人』として展示されるのだ」とテレパシーで説明した。 「会社じゃないなら行くよ。どこでも」 「え？」 俺は地球人の見本として相応しくないと判断され、解放された。 〈三浦俊のプロフィール〉 「労基署にチクってや…」 新入社員が言い終わる前に、俺はそいつを殴っていた。 確かにサービス残業は違法だ。 だが、皆の足を引っ張っている

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          ブラック企業に勤める社畜の日常③（超ショートショートまとめ）

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          経済力がないせいでモラハラ夫と離婚できない主婦の日常③【超ショートショートまとめ】

          料理中に手を滑らして指を切ってしまった。 「痛っ…」 小さく呻くと、夫とお義母さんが、 「おぉっ！？血が出てるぞ？」 「あらヤダっ」 と慌て始めた。 衝撃だった。 どうやら目に見える傷しか認識できないらしい。 あなたたちとの長年の生活で、私の心はもっと深く傷ついているのに。 〈玉中和子のプロフィール〉 地球人を調べにきたという宇宙人から様々な質問をされた。 震えながらも丁寧に答えている中に、印象的なやり取りがあった。 「『家庭』という集団単位は

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          経済力がないせいでモラハラ夫と離婚できない主婦の日常③【超ショートショートまとめ】

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          【超ショートショート】「甘やかす一族」など

          「甘やかす一族」「聞いて聞いて！」 今日も息子は帰宅するなり子犬のように駆け寄ってくる。 もう中学3年生になるのに、いつまでも甘えん坊なんだから。 息子は「今日は1年生の男の双子を呼び出してエッチさせたんだ！」と言った。 「面白いよねぇ。近親相姦ホモセックスさせるのって」 私は息子の頭を撫でた。 「能力主義の末路」鼻先にぶら下げた人参（自分の理想像）を追い続ける馬（能力主義社会の人間）が、 知らず知らずの内に崖（個人が各々の能力向上に集中する余り見過されている、イ

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          【超ショートショート】「甘やかす一族」など

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          全てに挫折し孤独死を待つだけの老人の日常②【超ショートショートまとめ】

          （俺も昔は自慢の一物で女をひぃひぃと…あれ？） スマホでAVを見ながら熟れ過ぎたバナナのような一物を触っていると、急にスマホの電源が落ちた。 充電しているのにおかしい。 携帯ショップでクレームを入れると、 「端子の合わないケーブルを無理やり刺していますね」 と女の店員に言われた。 〈宮山郁夫のプロフィール〉 風呂に入る前に、全身を鏡に映して溜息を吐いた。 黄ばんだビニールのような皮膚からあばら骨が浮いている。 ……これは何かの間違いだ。 きっと40代とは言

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          虐待によって生まれた無敵の人の日常②【超ショートショートまとめ】

          オナニーの最中に電源ボタンに触れてしまい、暗くなった画面に自分の顔が映った。 反射的に目を背ける。 死体を投げ入れた穴を見下ろす殺人犯のような眼差しを僕はしていて、それは母さんの彼氏が僕を殴る『合図の表情』にそっくりだった。 心臓の奥が凍ったように冷たくなったまま戻らない。 〈星毬男のプロフィール〉 鏡には『僕』という人物が映っている。 『僕』は僕にとって大切な人物で、『僕』が傷つけられることは僕にとって非常に悪いことらしい。 口を開けて内側から右の前歯を押す

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          虐待によって生まれた無敵の人の日常②【超ショートショートまとめ】

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          【超ショートショート】「葛藤の亀」など

          「葛藤の亀」甲羅から顔を出したのは亀ではなくマイケルジャクソンだった。 マイケルは真っ白で尖った鼻を震わせながら、 「僕はもう踊りたくないんだ」と呟いた。 すると甲羅の右前足の穴から『Beat it』の頃のマイケルが、 左前足の穴から『ジャクソン5』の頃のマイケルが顔を出し、 猛抗議を始めた。 「修復」ウクライナのスームィ州にある劇場にて、 開演を待つ観客たちは期待で爆発しそうになっていた。 少しして出囃子が鳴り、 舞台袖から現れた2人の男がサンパチマイクの前に立っ

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          【超ショートショート】「葛藤の亀」など

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          承認欲求に支配された三十路女の日常②【超ショートショートまとめ】

          Xで「今から上げる画像すぐ消す」と宣言して、谷間をアップした画像をポストした。 時間制限をしていただけあって、すぐにリアクションが返ってくる。 「眼福」や「保存完了」などの返信を一通り読み終えると、私は宣言通り、投稿したポストを削除した。 ただし、「今から上げる画像すぐ消す」の方を。 〈堀田絵里のプロフィール〉 寝坊して大急ぎでベースメイクだけはしようと洗面所の前に立った瞬間、自分がブス過ぎて「あ、会社休もう」と呟いた。 しかし、前髪をヘアアイロンで焦がしても学校

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          承認欲求に支配された三十路女の日常②【超ショートショートまとめ】

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          家庭に居場所がないトー横キッズの日常②【超ショートショートまとめ】

          トー横にいると自分たちがゴミのように思えてくる。 咳止め薬の空き瓶や使い終わった妊娠検査キットと一緒に、私たちは私たち自身の人生をポイ捨てしたのではないだろうか。 だけど、自分自身を無価値にしてしまうのに妙な快感があって、それを共感できる仲間がいることが何よりも嬉しい。 〈奥原しおんのプロフィール〉 「ほら、ヘルペス！」 私は下唇を捲って、泡のような腫れ物を皆に見せた。 「おめ」「おめ」 皆がヘルペスのついた口で祝ってくれる。 私にうつしてくれたリュウガは、自

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          【超ショートショート】「絶頂」など

          「絶頂」僕はハリウッド女優であるナンシーのマネージャー。 今日僕は、ナンシーからの度重なるパワハラに我慢の糸が切れて、銃でナンシーの顔に風穴を開けてやった。 おまけに、その穴に陰茎を突っ込んでやった。 あんなに綺麗だったナンシーの顔に、 「ゴミムシ」と呼ばれた僕の陰茎がjust fitしている。 「アーネストヘミングウェイと平松愛理とリリーフランキーと河島英五と篠原涼子と田辺聖子と乙一とRADWIMPSと米津玄師のキメラの作品」『老人と海と部屋とワイシャツと私と僕とオ

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          【超ショートショート】「絶頂」など

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