混乱型(未解決型)の愛着障害について
今回は、
「混乱型(未解決型)の愛着障害とはなにか」
についてお話ししたいと思います。
なぜなら、
「自分の感情を整えるのが苦手で、人と関わることが恐い」
という人のなかには
混乱型の愛着障害が隠れている可能性が高いからです。
混乱型(未解決型)の特徴
混乱型の人にあらわれる特徴は、ひとたび脅威や失敗にとらわれると、「何もかもおしまいだ」と考えることです。
時に、予測不能な恐ろしい反応をすることもあります。
例えば
・いきなり激怒して威圧的になり、罵ったり、暴力を振るったりする
・怯えて放心状態になる
・心を閉ざして、現状を見失ってしまう
混乱型の人にとって、
自分でも一貫性のない
わけがわからない行動を起こしてしまって
自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
いったい、このような反応をしめすのはなぜか...
それはズバリ、
幼少期に親が子どもを脅威から守って
安心させるかわりに
親自らが脅威になっていたから
です。
本来ならば、子どもにとって 親は安心できる存在です。
そんな安心できる存在であるはずの親に
ネグレクトされたり、怖がらせられたり、
プレッシャーをかけられたりすることで、
「親が危険で恐ろしい人=恐怖の源」と捉えるようになります。
子どもは親に怯えを募らせて、恐れる経験によって
自分の感情を整えるのが苦手で
まわりの世界に安全を感じられない大人に成長するのです。
解決策のない恐怖
今までに紹介した不安定型のなかで、
この混乱型が子どもの発達に最も問題の多いタイプと言われています。
なぜなら、回避型と葛藤型は世の中を渡っていくための
一定のパターンを作れるのに対して、
混乱型は世の中を渡っていくための理にかなった生存戦略がないからです。
ちなみに、他の2種類とは、回避型と葛藤型です。解説した記事はこちら↓
例えば、生存戦略として
〇回避型→親との感情的なつながりや親密さを避けるようになる
〇葛藤型→人間関係に感じる不安や葛藤をできるだけ減らそうとして、苦しみと混乱をくり返す
このように
他のタイプでは生き残っていくための
合理的で効果的な反応を見つけられるけれど、
混乱型は一定のパターンが見いだせないのです。
それはなぜかというと
①おびえているから親に助けを求めたい
②この親が苦しみの源だ
という矛盾する2つの状態が生じるからです。
まさに、脳は混乱状態に陥るわけです。
子どもの気持ちと親の傾向をあらわすと、このような感じです。
子:親は何をするか分からない。怖い!
守ってくれる人は誰もいない。わたしは無力だ。
人は怖いし、当てにならない。
親:時に子どもの合図や要求に鈍感になる。
途方にくれたり、
過去のトラウマを思い出しておびえたり、
腹が立って罵ったり暴力を振るったりする
いかがですか?
人間関係の基本である親が恐怖を感じさせる存在であれば
その後に出会う人たちを「怖い」と思うのも当然ですよね。
いままで お疲れさま
そんな、よく分からない世界と恐怖の中で
どんなかたちでも今まで生きのびたことに
「よくがんばったね」「よく生きてきたね」と
自分を慈しみ、尊敬し、抱きしめてあげたくなりませんか?
わたし自身の体験から
愛着障害について知ったことで
自分を褒めてあげたり
愛おしく思えるようになったので、
まずは「愛着障害とは何か」を知ることが大切だと思い、
お伝えしました。
そして、わたしと同じような思いや
生きづらさを抱えて生きている方のために、
特別企画を用意しました。
愛着障害を克服したい、1歩踏み出したい
という方は、ぜひ見てみてください↓
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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