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あくたの死に際を読みつつ自分のやりたいことに想いを馳せる年末

本作、あじゅまるさんに勧めてもらって読んだ一冊。

昨日、堀内勉さんの「人生を変える読書」という本を読み、自分のやりたいことに向き合っていくことの大事さについて思うところを書きました。

本作は、そんなタイミングにバッチリな一冊でした。良作。

主人公の黒田マコト(31)は有名企業に勤める会社員。
順調に業務をこなし、会社から期待もされていました。

そんなマコトは、ある時突然うつ病を発症し会社を休職することになります。
そんな時、大学時代の文芸サークルの後輩で、今や有名作家となった黄泉野という後輩と偶然の再会を果たします。
そこで、黄泉野に焚き付けられたマコトは、休職期間に文芸新人賞に応募することを決意します。
そこで感じたのは、社会人生活で感じたことのない「熱」でした。

小説に対して熱いものを感じる一方、付き合っている彼女や会社からは復帰を期待する声をかけられ、板挟みに。
そんな状況で、とある出版社にも評価をしてもら得るのだが、デビューに当たっては「面白ければ売れる」という簡単な図式ではない壁にぶち当たります。

会社はどうするのか、小説家としてのデビューはどうするのか、彼女との関係はどうなるのか。

就職前に自己分析をし、それっぽい志望動機を携えて会社に入社する。
それなりに仕事にやりがいを持って働いている。
一方で、本当にこの仕事が自分にとってベストな選択だったのか。
もっと自分に合った仕事があるのではないか。
そんなモヤモヤを抱えながらも、今の地位も捨てがたいし、周りの目も気になる。
仮に別な道を選択して違うと思ったときに、簡単に帰ってこられない不安もある。
結局、モヤモヤを抱えながらも今の地位に留まる。

結構、大なり小なりそんな生活を送ってる人はたくさんいるのでは?
それなりの大企業に入り10年ちょっと、それなりのポジションについている自分もお恥ずかしながら今の仕事が自分にとってベストなのが、もっと自分じゃなきゃできないことがあるのではないか、そう思うことがたまーにですがあります。

実際、自分に近しい年代の人が会社を去り、新天地で活躍している姿を見ると、よかったなと思うと同時に、自分にも別の道があったのかなと思ったり。


こういう時、世間一般には「自分のやりたいことをやろう」というのが紋切り型のアドバイスであり、突き詰めればその通りなのだと思います。
でも、再就職にせよ新たしいことにチャレンジするにせよ、それなりの苦労があることはほぼ自明ですし、後悔のない選択をするためにも、自分と向き合うことがこれまで以上に大事な時代になってきてるのかなと。
少なくとも、今の若手と言われる人は60歳定年、あとは自由時間を謳歌してくださいという時代ではないですし、自分の身に置き換えてみても、60歳くらいまで我慢してやりたくないことを続け、それ以降の時間にやりたいことをやる、というのが幸せな人生には思えませんしね。

最近はそういった背景もあってか、ジョブクラフティングや才能や好きなことの見つけ方についても良い書籍がたくさん出ています。
八木仁平さんの本なんかは、実際に自分もワークに取り組み、新たな発見・今やっていることに対する自信を持つことができました。

漫画の紹介からだいぶ飛躍してしまいましたw
1冊からこんなことまで思考が発展(発散?)するのも、読書の素敵なところ。

単純にこんな人生もあるんだというストーリーを楽しむこともできるでしょうし、自分と重ねて読むのも面白い一冊。
あじゅまるさん、ありがとうございました!

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