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QEとQTを知ろう!意図的なドル自滅作戦、止まらない米利上げ

米連邦準備制度理事会(FRB)は7月27日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続で通常の3倍となる0.75%の利上げを決めた。住宅ローン金利は大幅にあがり、とまらない米国のインフレに、次回の会合でも利上げが予想されるています。
でもちょっと待って、インフレ抑止のためのQTが、世界中でインフレがとまらない。
日本以外の西側諸国が利上げに走るのはどうしてでしょう?
結論からいうと、QTスタートは明らかに経済ではなく、政治で動いています。今の米国の利上げは、従来の景気安定のためのQTではなく、破壊が目的なので、破壊されるまでインフレは落ち着かない事が予想されます。

ここで一端、QEとQTのおさらいをしておきたいと思います。
少し過去の記事ですが、米国の経済の動きから世界の裏情勢の終結先がみえる構造を自分でできるように学んでいってみましょう!

2022年7月7日
< これだけは世界経済 >

QEとQTを知ろう!その1

今世界で起こっている事の一番大枠を理解する上でQEとQTを理解する事は最も大切です。ここでは、教科書通りの経済学的QEとQTの話をするのではなく(そこら辺はYouTube等でも詳しく学べますよ)私含めて世界経済の現場でのダイナミック、かつ危険な裏事情を学びながら、日常で役立つ知識として理解する経済の知識としてのQEとQTの今を知っていきましょう。

=世界が新G8についていく=

ロシアが静かに金本位制をルーブルでスタートしました。

実は世界の一部でしかない西側諸国とアメリカ、それに媚を売る日本、韓国。それ以外の国々は、ロシアについていっていますが、日本では報道されません。
西側諸国は、DSを潰そうとするロシアプーチン敵視なのでロシアを外してG7の会合を開きました。

日本では全く報道されませんが、ロシアは、それに当てつけてBRICSなどに声をかけて、他の7カ国を集め「新G8」なるものを作りました。

6月15日から18日に開催された「第25回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」は、ロシア制裁への呼びかけ虚しく世界127ヵ国が参加。例年より13カ国少ないだけとなり、DSのプーチン潰しが失敗している事が露呈してしまいました。
世界人類の85%が非西側諸国側に集まっているという事です。

アメリカドルからロシアルーブルへ世界の基軸通貨は移り変わってしまうのか?はたまた中国元はどうなるのか?
今回はそんな世界経済を見る上での基本のキ!QEとQTについてです。

=相撲は「つっぱり」より「送り出し」=

米連邦準備制度理事会(FRB)は、これまでQE(量的緩和)というものをやってきました。
QE(量的緩和)とは、お金をどんどん刷って、国債などを買い支え、その資金を市場に回して金利を抑え経済を支えようとするやり方です。

健全な市場では普通、金が上がればドルが下がり、ドルが上がれば金が下がります。
金が強くなりドルが下がっても、アメリカはお札を大量に刷り続ける事でドルを買い支え、どちらも上がるという見せかけの強いドルを演出できていたわけです。
これは、一時凌ぎのドーピングのようなものだという考え方と、MMT理論といって、いくらお札を刷って市場が不健全に膨張してもそれが普通になるから永遠に問題は起こらないという考え方がありました。

しかし、それは実は誰も裏切らず、ドル信仰をやめないことが条件(というより、やめさせないため!)のお題目である事がハッキリしてきました。
やはり、裏付けがあり金で保証されている紙幣があれば、誰しもそれを使いたがったわけです。
ただし、確かに過去、リーマンショックによるアメリカ金融システムを唯一延命させてきた秘策中の秘策(ズル中のズル?)がQE政策でした。

軍事、経済、政治などあらゆる方面で今繰り広げられている旧既得権益DS潰しは、グレートリセットを行おうとして極端な事をしようとしているDS側と、真っ向から対立するのではなく、逆に後ろに回って、より極端な事を稚拙にやらせてコケさせる=グレートリセットをグレートリセットさせる土俵送り出し作戦なんです。
いくらロシアが悪いと喧伝してもウクライナの戦争のために無限にお金を出そう!といっても、世界は馬鹿ではないので自国の経済をダメにしてまでそれに協力する人はいないかったわけですね。

=ドルの相撲は「つっぱり」が「送り出し」か?=

一般的な経済学で信じられている事は、QE政策の後には、債券や株などを手放して市場に廻っている資金を回収するQT(量的引き締め)を定期的にやってバランスを取る事が大切であるとされており、実際世界はそれを行ってきました。それをしないとドルを中心として成り立ってきた世界の金融界は崩壊すると言えます。
QEを巻き戻しのQTを進めたら、急激なインフレを防げると信じるアメリカ政界は、FRBにQTを強要します。

2022年7月8日
< これだけは世界経済 >

QEとQTを知ろう! その2

=QTとウクライナ紛争=

QTは、世界を多極化、再構成するために行われウクライナ紛争をキッカケで一気に広まりました。

トランプさんは、DSが仕切る今のドルをわざと崩壊させ、自分たちが作った新しいレインボードルというものに切り替える…(世界一の債権国アメリカは借金がチャラになるので紙幣を刷新したい!)ところがここにきて、又不思議が動きが始まっったんです。

=QT、意外に早く終わる?=

ウクライナ紛争と同時のQTスタートは明らかに経済ではなく、政治で動いています。タイミングが良すぎです。
意図的なドル覇権自滅作戦は、極端QT発動で金融崩壊を止められない状態にして、ドルは今年中に崩壊する?そんな意見がチラホラ世間で聞かれるようになりました。

ところが!
FRBが毎週木曜日に発表する資産総額が、ここ3週間連続で増加しているんです。
金融崩壊を連邦銀行が黙認するはずないのでわけがないので、FRBは、QTを近いうちに終わらせるという予測が多く、これはその兆候だというわけです。

たしかに、QTは景気が加熱しないように適度な好景気が長く持続するために行うもの…しかし、なんでも過ぎたるは及ばざるが如しで、やりすぎれば当然金融崩壊が進行します。
インフレ抑止のQTだけど、アメリカのインフレは、今後さらにひどくなります

=意図的なドル自滅作戦=

先日の西側諸国側のG7で、ロシア輸出の石油に上限価格の設定が決まりましたが、これは明らかに間違いです。(もしくはあえてやっているか…)

これをやるとロシアは報復としてアメリカに石油を売らなくなります。
石油価格はさらに高騰!欧州の天然ガスも再び高騰します。
エネルギー価格は、ロシア敵視のため値上がりが拍車をかけインフレはひどくなります。つまりアメリカは、金融危機を防ぎたいからQT停止をしたいけれどインフレを防ぐためQTやめられないというジレンマに襲われます。

以前から記事で書いてきた世界の流通のコンテナ不足は、今も続いていて、港に着いたコンテナをトラックや鉄道で運ぶ電気、石油がロシア制裁で拍車をかけているので、この世界の物流の逼迫(ひっぱく)は、さらにひどくなっていきます。
トランプさん達DSを潰したいメンツは、インフレを進ませFRBにQTを強要しアメリカの金融大崩壊にもっていきたいわけです。

これは従来の景気安定のためのQTではなく、破壊が目的なので、破壊されるまでインフレは落ち着かない事が予想されます

中国は上海など経済の中心をコロナ都市閉鎖などをするのは、習近平さんの敵対する上海閥に打撃を与えるのと同時に、ドル崩壊、世界多極化に協力するため西側諸国からの輸入を世界に怒られず止めることができており、アメリカインフレ激化に貢献しているわけです。
つまり、トランプさん、プーチンさん、習近平さんは対DSという意味で仲間です。

●筆者・JUN AMANTO

幼少より武道武術をたしなみ、スタントマンから大道芸人を経てパフォーマーに。
世界を旅するうちに日本人独自の運動特質と環太平洋の古い部族の動きを各地の格闘技、伝統舞踊学び、研究しその共通点を編集、独自の哲学をもとに傾舞(かぶくまい)を創始した。
アートパーフォーマンスとして、単独で古民家の公開改装パフォーマンスを行いカフェ、サロン・ド・アマントを設立。 中崎町を中心に、アートスペース等活動拠点を展開中。

「オンラインサロン EART LIFE LABO」

JUNが代表するSalon de AManTo天人のオンラインサロン。世界情勢から哲学など様々な記事が毎日更新されることはもちろん、サロンを中心に様々な分野、様々な立場から具体的に社会を良くしていくアクションを実施しています!月1000円から入会いただけます。是非ご検討ください。










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