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日々是妄想:正しいは怪しい…

中々たどり着けない夢をみた。
飛行機に乗るため空港に行こうとしているのに、何故かいつものように交通機関が使えず…
必死にあちこち乗り継いで、友人に助けて貰ってもたどり着けない…
あと少しなのに届かない夢…
夢から覚めても、焦る気持ちが残る理不尽…

先月末、演劇のWSに初めて参加した。

俳優じゃない人限定!ワークショップ「人生の理不尽を演じてみませんか?」
ファシリテーターは岩井秀人さん(作家・演出家・プロデューサー)
https://ware.mobi/members/iwaihideto/

岩井さんとは高円寺のbnaホテルを運用している知人を通して、何度かお会いしたことがある。マスカット販売とか、たまたまbar店主とか、演劇とは全く関係ない状況ではあったけど😅

知人からWSのお誘いが来た時、何故か即答、そんな自分に驚いた。え?何考えてるの、あんた。どうするつもり?理不尽って思い当たることある?
はっきり言ってここ最近の具体的な理不尽は、確定申告くらい。。。
演技なんて一生縁がないと思っていたのに。(テアトルアカデミーのシニアタレントオーディションには受かったことはあるけど🤣)

当日は高円寺のレンタル古民家REN、2F畳の部屋で車座に参加者が座って行われた。本名は特に明かさず、自己紹介をして各自の理不尽な体験を話すという始まり方だったが、最初からびっくりするようなお話が出てきて内心、仰け反った。任意で集まったにも関わらず、その他のお話も驚くほど濃くて、まるで小説を目の前で朗読されているような臨場感だった。
幾つかのお話を参加者で演じてみたけど、これがまた…引き込まれた。他人事を自分事に置き換えて、足りない経験は想像力で補う。そこには上手い下手を超えたリアルがあった。

いやはや、平凡な人生なんて無いわ…。
その場限りの関係性だからこそ、話せることもあるね。

短時間で幾つもの短編小説の世界を、目の前で経験するような濃密な時間だった。
私は演技はしなかったけど、傾聴の効果は十分理解できた。批判も批評もなく、そこにいて耳を傾けて共感する。大人には必要な時間だった。
とりあえず自分の思いを放り出して委ねること。判断は人それぞれでいい。
いいけど批判はしない。傾聴して私がどう感じたか、大事なことはその感じを共有することじゃなかろうか。

岩井さんのファシリは参加者の言葉を引き出し、深堀する。ユーモアがあって安心感があり、ケアされている感覚が新鮮でもあった。
何回も参加するものでもないと思うけど、全く畑違いとも思えたWSは意外にも楽しかった。誰かの理不尽にはどこかしら共感できる部分がある。そこに福祉とも繋がる感覚があったことは、大事な発見だった気がする。

目的地に辿り着けない夢の意味は、何らかの不安、焦りを暗示するらしい。仕事してる時は結構、頻繁に見て寝覚めが悪かったのを思い出す…
一月下旬のその時、提出しなきゃいけない確定申告の資料や〆切がある課題、歯の治療など気の重いことが重なる時期でもあった。
見た目より繊細でガラスのハートだったりする自分こそが、理不尽なのでは?と思わなくもない。

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