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書斎の窓辺から

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実は、書斎の窓がない。いや、無い訳ではない。目隠しで覆われてしまっているのだ。Q.何故? A.隣にアパートが建ったから。これを ”都会の歪み空間" と呼ぼう。さて、この可哀想な窓… もっと読む
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マリリン・モンローの ”コカ・コーラ“ とアインシュタイン 〜書斎の中の仲間たち〜

マリリン・モンローの ”コカ・コーラ“ とアインシュタイン 〜書斎の中の仲間たち〜

 私の書斎の本棚には数々のオブジェ(オモチャ?)が並んでいる。そのモチーフは “空想の産物” から “実在した人物” にまで至る。そうだ! そもそも私たちは “イメージ” と “リアル” を何処まで区別出来ているのだろう?

 誰かの生み出した “感覚的なイメージ” は、何らかの “かたち” をもってして初めて私たちに受容される・・・例えば、意図(誰かの “感覚的イメージ” )に基づく絵具や音の集

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寺山修司の色紙 〜書斎の中の仲間たち〜

寺山修司の色紙 〜書斎の中の仲間たち〜

 「百年たったら帰っておいで 百年たてばその意味わかる」 こんなことが書かれた色紙が書斎の扉の上に飾ってある。二十歳くらいの時だろうか? いや、もしかすると十代だったかもしれない。池袋の西武百貨店で催された “寺山修司展” 、もしくは “寺山修司と天井桟敷展” 的なものだったかもしれない・・・正直、タイトルは失念してしまった・・・で購入したモノ。レプリカの色紙。要するに直筆を大量にコピーしたモノ。

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曾祖父さんの書類タンス 〜書斎の中の仲間たち〜

曾祖父さんの書類タンス 〜書斎の中の仲間たち〜

 なんだか古臭いタンスがある。生まれた時からそばにあったので、特に改めて「あ〜だこ〜だ」考えたこともない。実はこのタンス、学者だった曾祖父さんが文例集やらなんやら自分の原稿を入れるために特注したという、少なく見積もっても我が家にやって来てから既に60〜70年は経過しているであろう代物。全く同じものが2台ある。今は曾祖父さんの残した原稿、僕が生まれる以前の関口家の写真、僕の原稿・各種書類等が無造作に

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バインダー 〜書斎の中の仲間たち〜

バインダー 〜書斎の中の仲間たち〜

 小〜中学生の頃、やたらとルーズリーフ&バインダーが流行っていたような気がする。新学期が始まると「今年こそ、ちゃんと勉強しよう!」といった具合に、とりあえずバインダーを新調。まあ、案の定、次の年も「今年こそ〜」となる訳で、バインダーが増えるばかりで・・・一向、勉強をした記憶がない。
 
 それはそうと、上記写真のバインダー、小学生ぐらいの時に富士カセットに付いている応募券を集めて貰ったもの。表紙に

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本との生活

本との生活

 「読み終えた本を捨てる」という人の気持ちが理解できない。そもそも本は読み終えることが出来るのだろうか? 私に言わせれば、“目を通す”ということと“理解する”ということは全くの別次元だと思うのだが、如何だろうか? 頭の良い人がどうなのかは知らないが、少なくとも私の場合で言えば、何度読み返しても常に新しい発見、“気づき”がもたらされるのが本なのだ。

 まあ、そんな訳で本は溜まる一方。20代の頃まで

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