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【読書】三浦しをんワールド、どれから読めば?ベスト7

三浦しをん。

もう今では直木賞選考委員にまで
なった三浦しをんさん。
三浦しをんさんは、
4種類の得意分野があります。
お仕事ストーリー。
爆笑系エッセイ。
恋愛、ないし非恋愛小説。
底辺的人間のヒューマンストーリー。

私には三浦さん、
同世代として、いつも
目が離せない存在でした。

一度は、新作をお願いしに
編集として、何度か、彼女の所属した
作家エージェント経由で
やり取りを数回しました。
結局、実現はできませんでしたが。

私が最初に30代にうつ病休職した時、
本屋さんで、インパクトのある
カバーの本を見つけました。
リンゴに煙草が一本、生えている?
そんな不思議な写真のカバー。

それは『まほろ駅前多田便利軒』。
二人の中年男子の、
一見だらっとした、
でも、格好良くて、切ない、
いつまでも青春くさいコンビの
やり取りが魅力です。

これを読んで、
生きるチカラを得た私は、
会社にカムバックして、
いつか三浦さんと仕事したいと
思いました。

それから数週間後
その遅ればせながらの青春ストーリーは
直木賞に選ばれました。

だから、私は今も
三浦しをんワールドへの入口なら
『まほろ駅前多田便利軒』が
いちばんだと思っています。

まほろ駅のモデルである
町田駅にも何度か行きました。

それでは、三浦しをんワールドの
入口をいくつかご提案したいと思います。

①『まほろ駅前多田便利軒』
イケメン便利屋さん2人の、
遅ればせながらの青春ストーリー。

②『まほろ駅前番外地』
①の続編。遅ればせながらの
イケメン青春ストーリーは顕在。

③『天国旅行』
様々な死に直面した、
修羅場を生きる人たちの
味わい深い短編集です。

④『舟を編む』
映画やドラマでご存知、
三浦しをんの代表作品。 
辞書編集者のお仕事ストーリー。
とはいえ、恋愛や人生の味付けも
抜群のお話でした。

⑤『木暮荘物語』
ユニークな生き様の 
四人の住人が暮らす
オンボロアパートの日常を描く佳作。

⑥『風が強く吹いている』
三浦しをんの代表作。毎年最下位の
大学駅伝部が上位をめざす感動の物語。

⑦『しをんのしおり』『人生激場』『三四郎はそれから門を出た』『本屋さんで待ちあわせ』
三浦しをんワールドで 
忘れてはならないのが爆笑系エッセイ。
爆笑にあふれる三浦しをんの
日常エッセイは、 
私たちの人生に欠かせない、
笑いに満ちています。
三浦さんの本の3分の1は、
こうしたエッセイです。
他にも、
『のっけから失礼します』
『ビロウな話ですいません』などなど。
爆笑系だけでなく、 
書評エッセイも三浦しをんさんの、
読み込むチカラの深さを教えてくれます。
まだまだ私には三浦さんのような
レベルまで読解はできてない、
それを痛感させてくれる書評エッセイ
『三四郎はそれから門を出た』
『本屋さんで待ちあわせ』は
本当に一読に値します。

⑧『ののはな通信』
もしかしたら、三浦しをん、現地点、
最高傑作かもしれない。
女子高生ののとはな2人の
往復書簡スタイルによる、
女子高生ライフ独白葛藤ドラマ。
同性愛の要素もあるから 
恋愛小説かと思いきや、
そんな平凡な話で終わらせないのが
三浦しをんの真骨頂。

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