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【note】文体の硬さ、柔らかさはテーマよりも大事?

チャーミングな文章を書きたい。
noteを始めてからずっと
そう心がけてきました。

文章を書く時つい
りきんでしまい、
文体が硬くな癖がある。 
それは直さないと、、、。

くだけるよう、
読む人と会話してるように、
文章を書く、
それができたら
楽しいでしょうね。

ただ、くだけ過ぎたら、
今度は「媚びる」という
領域になりますね。

媚びるのは、良くない。

かと言って、
キャラクター的に
かわいい王子のように 
振る舞うのは、柄に合わない。

紙の上で語るというのは、
なかなか難しいことなんですね。
毎日やってるから、 
つい、忘れがちですが。

で、そんな時に思い出すのが、
明治大正時代に
長い年月をかけて獲得された
「言文一致体」のこと。

言い出したのは、
坪内逍遥や二葉亭四迷。
実際に成し遂げたのは、
夏目漱石や正岡子規。

何十年も続く長い運動でした。
一致体が実現したのは、
大正時代ですね。
血のにじむような戦いだったはず。

私が今、硬い硬い文体で
記事をかいたら、
せっかく成し遂げた
漱石や子規らの努力に
すまない、申し訳ない。

ところで、
夏目漱石の小説は、
正直、今の感覚からしたら、
かなり硬いし、古く感じる。

それは、大正時代から
昭和、占領時代、昭和後期、
平成、令和と、
徐々に徐々に、
我々の会話言葉や
言葉のリズムが
少しずつ変化してるからでしょうか?

私にとっては、
好感度のレベルというか問題ですが、
明治大正時代の作家にとっては、
より深いリアリティを
どうやって築き上げるか? 
文章の旨さ下手さに
直結する問題だとしたら、
実に深刻な問題だったでしょう。

語る内容以前に、
硬いか、柔らかいか?
まるで、うどんの
コシの話みたいですが、
内容以上にシビアなのが
文体だったりもするんですね。

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