夫婦間に生じるストレスについての思考

以前、とても信頼している友人からストレスコーピングについて聞いた。
当時は「斬新な発想だな」と思ったくらいだったが、今日ふと思い出して見様見真似で実践してみることにした。

日記にも少しだけ書いたが、新婚生活や夫婦関係が思い描いたように進まず気が滅入る日々が続いている。かと言って別れるような大問題ではなく(恐らくそんなわかりやすい問題を抱えた夫婦のほうがずっと少ないが)、ワーワー言い争いをしているわけでもない。例えるならゆっくりと水分が蒸発してボソボソになっていく感じだ。

この違和感を放置したままではいけないと本能的にわかってはいるのだが、周囲は独身だらけだし(自分も独身の時は想像もつかない部分だったため)、具体的な不満も解決策もわからないので不安が募るばかり。プラスになりそうなものは取り合えずやってみようという心持ちだったわけである。

さてコーピングに話を戻すと、日常で感じているストレスを楽観視せず、客観的に分析することによって理論的に解決策を導き出すという趣旨のもので、詳しい説明は以下ネットから引用。参考書籍はもう少し心に余裕が出来たら購入することにした。

ストレスコーピング(stress coping)は直訳すると『ストレス対処法』という意味を持ちます。 しかし、コーピングの元であるcopeには、対処するという意味の他にも『うまく処理する』や『(何とか)うまくやっていく』といった意味もあるのです。つまり、ストレスコーピングにはストレスを単純に打ち消すだけではなく、完全に無くすことが難しいストレスに対して共存していく『ストレス対処行動』という考え方も込められているのです。

ネットから得た情報によるとストレスは、『ストレッサー』『認知(評価・解釈)』『ストレス反応』の3つの要素により構成されており、ストレッサーとは、ストレスを引き起こす物理的、精神的因子のことを指すのだそう。

この点をふまえてざっと作成してみた。

ストレッサー

<物理的因子>
・人と会う機会がない
→在宅ワーク
・お金を自由に使えない
→今までのストレス発散法を使いづらい(外食、旅行、ネイル、ショッピング等)

<精神的因子>
・円滑に進まない話し合い
・自分を理解してもらえないこと
・夫を理解してあげられないこと
・自分の不満をうまく説明できないこと
・円満を周囲に説明しなければいけない状況
→「二人は普段どんな話してるの?」「夫は手伝ってくれてる?」「新婚生活楽しい?」等

ストレス反応

<精神的反応>
・将来に対する不安、焦燥感
→このままうまくやっていけるのか
→自分の努力の方向性が間違っていたのでは
・意欲減退
→仕事が手につかない、集中力の低下
・苛立ち
→言葉遣いや態度がきつくなる
・自尊心の低下
→自分が相手にとって頼るに値しない人間なのでは

<物理的反応>
・肌荒れ
・食欲低下
・倦怠感、疲労感

3つの要素のうち『認知』については上記のコーピング行動そのものが認知に繋がっていると解釈したが、もう少し掘り下げてみると夫婦関係に関する論文を見つけたのでメモも兼ねて引用。

妻にとって精神的健康の最も大きな源泉は夫婦関係満足度だが、夫にとってのそれは職場満足度だという。(中略)このように男性はどのような結婚生活を営んでいるかという“結婚の質”より、結婚生活そのものからより多くの利益を被っており、それに対して女性は“結婚の質”に左右されやすい。例えば、抑うつ状態の発症に関して、女性は結婚生活や配偶者との関係から否定的な影響を受けやすいといわれる。それは、女性がケア役割を期待されるなかで、親しい者に発生したストレッサーに対する共感性が高まり、脆弱性を強めるからだと考えられる。―「夫婦関係における精神的健康指標のジェンダー差」より

コーピング方法

コーピング方法については大きく分けて「問題焦点型コーピング」「情動焦点型コーピング」「気分転換型コーピング」と3つある。
簡単に説明すると問題焦点型は、ストレッサーを根本的に消滅させることによってストレス反応を抑えようとする試みで、一番効果を期待できるが現実に実行するのが難しい場合が多いため、ここでは情動焦点型と気分転換型を実践してみたいと思う。

情動焦点型コーピングについて

多くの物事は二面性を持っており、今まで悪い面しか見えていなかったストレッサーの良い面を探し出したり、存在の必要性や価値、自分自身の認知のゆがみを見出そうとする試み。 ただし、表面上だけで「こうなんだ、だからしょうがないんだ」と自分に言い聞かす行為は情動焦点型コーピングとはいえず、また何の効果も得られない。むしろ自分の心を抑え付ける行為として『自我を抑え続けなければならない環境』という更なるストレッサーを作り出してしまう。
認知的再評価型とも呼ばれており、本当に心から納得し、受け入れられる状況になった時に始めて効果を発揮するものであると覚えておく必要がある。

この点を踏まえて先ほどの認知に対する再評価を行う。

<物理的因子>
・人と会う機会がない ⇒自分一人で使える時間がたっぷりある
・お金を自由に使えない ⇒新しい趣味を見つけたり、今あるスキルを高める機会

<精神的因子>
・円滑に進まない話し合い
・自分を理解してもらえないこと
・夫を理解してあげられないこと
・自分の不満をうまく説明できないこと
・円満を周囲に説明しなければいけない状況
→「二人は普段どんな話してるの?」「夫は手伝ってくれてる?」「新婚生活楽しい?」等

⇒精神的因子についてはもう少し時間をかけて考える必要がありそうなので、再評価を考慮しつつ主に気分転換型を実践してみたい。

気分転換型はその名の通り気分転換をすることにより一時的にストレスを外部へ逃がす試み。

・友人と会う
・ネットフリックスで映画鑑賞
・友人と電話する
・ジムへ行って運動する
・スイーツや好きなものを食べる
・好きな漫画を読む
・ゲームをする
・音楽を聴きながら散歩する 等

気分転換型についてももう少し時間をかけて掘り下げて考える必要がありそう。ただ、こうして問題を少し離れた視点から分析していくだけで救われる気持ちになってきた。
自分だけが陥るような問題ではないのかもしれないし、客観的に考えれば解決の糸口が見えるような気がする。

※ネットでざっと得た情報のみで実践したため、実際のストレスコーピングの方法と相違する可能性がある。

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