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狡猾さはプロジェクト完遂のために大いに活用されるべき

今日は、『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』の「プロジェクト関係者の裏マップを作る」を読みました。

●学んだこと

プロジェクトを実際に動かす前に、関係者の裏マップを作っておくと良いと筆者は考えています。

裏マップとは、縦軸に影響力の大きさ・横軸にプロジェクトに対する態度を設定したチャートを指すそうです。
また、線で結ばれている人は人間関係があるということになるそうです。

書き出したとしても、「そんなの当たり前だろ」と思いがちですが、それでも裏マップを作成した方が良いと筆者は述べています。
その理由は、メンバーの中にこういった力学に驚くほど無頓着な人がいる可能性があるからだそうです。

例えば特に若いスタッフが、「このプロジェクトは意義があるし、反対する人なんていないっすよね」と思い込んでしまい、反対派の逆鱗に触れるようなことを平気で言い放ったりすることがあるそうです。
これはプロジェクトに混乱を招くことになります。

16世紀フィレンツェの政治哲学者マキャベリは、「リーダーには権謀術数と政治の感性が不可欠であり、狡猾さは目的達成のために大いに活用されるべき」と説いたそうです。

プロジェクトをつつがなく完遂するためには、こういったマキャベリズムの考え方が不可欠だと筆者はまとめていました。

●読んで考えたこと

人間関係によるこじれで、本来うまくいくスキルを持った人選にもかかわらず、プロジェクトが破綻する・失敗する可能性があることがよく分かりました。

自分に置き換えると、プロジェクトに関しては経験がほとんどないため何とも言えませんが「仕事への影響力の大きさ」「仕事への姿勢」でチャートを作ると十人十色になり、それぞれを人間関係でつなぐと裏マップになることはイメージできました。

全員が違うことは当然のことであり、リーダーはそれを把握した上で時に狡猾に利用して、うまく仕事を走らせていく必要があると覚えてきたいです。

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