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アジア史上最悪の熱波⑦

 ベトナムの主要都市、特にハノイとホーチミン市では、バイクを主とする交通手段が大気汚染の主要な原因の一つとされており、この問題は温暖化とも密接に関連しています。

 これらの都市における交通からの排出物は、温室効果ガスの増加を促進し、地球温暖化の進行に影響しています。

5.大気汚染と熱波の原因としてのバイク

私にとって、北海道からハノイやホーチミンへの空港内から外に出たときの毎回の衝撃的な感覚、極端なほどその違いを感じて、最も仕事として我慢しなければならないところです。

 ところが、翌日、2日目と朝の散歩をするうちにすぐに馴染んでしまいます。

 ハノイとホーチミン市では、数百万台のバイクが日常的に使用されており、これらのバイクからの排気ガスが大気質を著しく悪化させています。



 バイクから排出される主な汚染物質には、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、揮発性有機化合物(VOCs)、および微小粒子状物質(PM2.5)が含まれています。



 これらの物質は、人間の健康に直接的な害を及ぼすだけでなく、オゾン層の破壊や温室効果をもたらすことで、間接的に地球温暖化に影響を与えます。

6.温暖化との関連

 バイクなどの車両からの排出物は、二酸化炭素(CO2)の形で温室効果ガスを放出します。二酸化炭素は地球の気温を上昇させる能力があり、気候変動の主要な原因の一つです。

 ベトナムの都市部では、増加する人口と経済活動によりバイクの使用が増え続けており、これが地球温暖化を加速させる要因となっています。

7.バイクなどの解決策と対策

①公共交通の改善と推進

 ベトナム政府は、公共交通システムを強化し、市民に公共交通機関の利用を促すことで、個人のバイク使用を減らす努力をしています。

 ハノイとホーチミン市では、メトロ新設やバスシステムの拡充が進行中です。

 ベトナムのホーチミン市には地下鉄が2024年7月に営業開始が予定されています。

 ホーチミン市地下鉄1号線(ベンタイン駅―スオイティエン駅)は、2023年12月時点で開業は2024年7月予定とされて、試運転などが進められているそうです。

②電動バイクへの移行

 環境に優しい交通手段への移行を促進するため、電動バイクへの補助金提供や税制優遇が提案されています。


 電動バイクは、従来のガソリンバイクと比べて排出ガスが非常に少ないため、大気汚染の削減に貢献します。

③環境意識の向上

 教育プログラムや啓発活動を通じて、市民に環境問題への意識を高め、持続可能なライフスタイルへの変化を促すことが重要です。

 これらの対策は、ベトナムの大気質の改善と地球温暖化の緩和に向けた取り組みとして期待されています。

 持続可能な都市交通政策の推進は、温暖化対策と都市の生活品質向上の両方を実現していきます。

 次回はベトナムが不足する電力需要にどう取り組んでいるか、熱波と温暖化とも密接な関係があるエネルギー分野を見ていきたいと思います。

今月もとてもお世話になりました。

明日から5月 よろしくお願いいたします。




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