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インドネシアを知る④インドネシアの学校教育制度

はじめに


今日は、インドネシアの教育制度について、概略を書いていきたいと思います。

インドネシアの学校教育制度は、教育文化省が管轄する一般の学校(スコラ sekolah)と、宗教省が管轄するイスラーム系のマドラサ (madrasah) に大別されます。

これらの学校は共に6年の小学校、3年の中学校、そして3年の高校という6・3・3制を採用しています。

特に小中学校の9年間は、1994年に、義務教育として宣言され、2013年には、高校までの12年間に、その期間が延長されました。

スコラとマドラサの主な違いは、両方とも一般科目と宗教科目を履修するものの、その重視する内容や力点が異なることです。

2.インドネシアの学校教育制度

①初等教育 (Pendidikan Dasar)

初等学校 (Sekolah Dasar or SD)
日本と同じく、6年制。通常、6歳から12歳までの子供が通います。

基礎的な学科内容とともに、宗教教育も含まれる。就学率は2018年時点で、93%であったといいます。

②中等教育 (Pendidikan Menengah)

中学校 (Sekolah Menengah Pertama or SMP)

3年制。通常、12歳から15歳までの生徒が通います。基本的な学問を深め、宗教教育の強化が行われるといいます。

2018年時点の就学率は79%。

高等学校 (Sekolah Menengah Atas or SMA)

3年制。通常、15歳から18歳までの生徒が通います。

さらに詳細な学問を学ぶ段階で、専門的な知識や技術を学ぶ専門学校(Sekolah Menengah Kejuruan or SMK)も存在しているといいます。

2018年時点の就学率は36%。

➂高等教育 (Pendidikan Tinggi)

大学や専門学校を中心に、一般校とイスラーム専門校に分かれているといいます。

1954年には、各州に、国立大学の設置が決定され、高等教育へのアクセスが拡大している。

3.インドネシアの高等学校 (SMA) の教育内容

高等学校では、基礎教育をさらに深め、大学や専門学校への進学を目指す生徒たちに対して、多岐にわたるカリキュラムが提供されています。

①共通教育科目

インドネシア語、数学、自然科学(物理、化学、生物)、社会科学(地理、歴史、経済、社会)、宗教教育(多宗教国家であるため、学生の宗教背景に応じた授業が行われる)、市民教育など。

②選択科目

生徒は特定の専攻分野を選び、その分野に関連する科目をより深く学ぶことができるといいます。

➂外国語

英語は、主要な授業科目となっているれるほか、アラビア語日本語中国語(マンダリン)など、一部の学校で他の外国語も教えられているそうです。

④実技・実習
専門学校や職業高等学校では、実技や実習を通じて専門的な技術や知識を習得する機会があるといいます。

これらの教育内容を通じて、インドネシアの生徒たちは、幅広い知識や技術を身につけ、将来のキャリアや学問への進路を選択する基盤を築いていきます。

このインドネシアの高等学校 (SMA) での教育について、現地でのヒアリングや体験を書いてみたいと思います。

インドネシアの高校生が、日本や北海道に持つ、印象や関心、理解について。

明日以降も、インドネシアを知ることを書いていきたいと思います。

お読みいただき、みなさま本当にありがとうございます。


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