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読書ブログ

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読了した本のことについてゆるく書いてます。
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記事一覧

青年は失った記憶を取り戻すことができるのか

夢野久作の作品を読んで、巻末にある解説なんかを読むと、夢野久作の代表作といえば『ドグラ・…

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期限付きの恋愛に、切ない痛みが突き刺さる

中盤まではめちゃくちゃいい話で、恋愛って美しいなって思うんだけど、後半からまさかの展開で…

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老年になってようやく自分の人生を歩み始める

ただ生きるための仕事として暗殺者になった女性。 別になりたかったわけでもなく、ただ必死に…

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各国の空気感がひしひしと伝わってくる旅のエッセイ

息をするように旅をする。 旅をすることが、自分の中の本能として、プログラムされているんじ…

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業界のビジネスが根底から変わることが本当のDX

サービス業や飲食店など、対人の業種の人には当てはまらないかもしれないが、パソコンがあれば…

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時代を先駆けるのは常にベンチャー企業だ

本書のタイトルである「Shaper」とは、「何か新しいものを形作る人」という意味があるらしい。…

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どうせ仕事をするなら、楽しめるような環境でやりたい

社長であり著者の橋本さんは、自身の体験から、みんなが仲良くわいわい言って楽しめるようなグループにしたい、という思いが強かったそうで、それを会社で実現している。 会社といえば、固くかしこまっていて、無機質で面白みもなく、楽しさよりも真面目さ、とう感じで働いていて楽しくない、みんなピリピリしていて話しかけづらい、お互いをライバルだと思っていてギクシャクしている、なんてネガティブなイメージがある。 これはかなり偏った見方かもしれないけれど、個人的には、会社というものは面白くないもの

「誰か」と一緒にやるほうが、自分一人でやるよりも効率的

自分の夢や目標を実現させるとか、仕事のプロジェクトを実現させたいときに、僕たちは大体「ど…

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何が本当で何がウソなのか、情報を見分けるのは難しい

SNSは誰でも簡単に、すぐ始めることができるし、自分と同じ趣味を持つ人を簡単に探し出すこと…

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身の回りの誰かは、実は他の惑星から来た異星人かもしれない

母星で戦争が起こり、地球に難民として現れた惑星難民 X。 地球に助けを求めてきた彼らは温厚…

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好きになった人を振り向かせるための努力は楽しい

この著者の『バター』という小説を前に読んだことがあるのだけど、その小説と同じく、この小説…

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面倒くさい関係は長引かせずに、さっさと終わらせたい

『道草』というタイトルとこの物語の小説はどういうふうにリンクしているのかなあ、よくわから…

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相手のことを考えて恋をしているときが一番楽しい

やっぱり好きな人に会いに行くときはちゃんとした格好をしたいし、素敵だなとかセンスがいいな…

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束縛されるくらいなら、愛されないほうがまだマシ

なんだか久々にいい小説を読んだなあという気になった。 というよか、なんだか懐かしい気持ちが蘇ってきた。 自分も昔はこんなふうに尖ってたなあ、当時を思い出したりした。 あなたは自分よりも恵まれてるじゃないか、そんなことで不幸だなんてよく言えたもんだね、と主人公のように不幸自慢で勝とうとする自分がいた。 でも、不幸で勝ったところで何も嬉しくない。 他人の幸福と比べるよりも、自分はどうすれば幸福になるんだろう、と考えることのほうがよほど楽しいし、有益だと思うのだ。 それにしても、こ