西野 友章

天国にいる娘と難病の妻の存在が生きがい。気ままな読書と、感想文を考える時間が好きです。ここでは、近代文学を中心に読書感想文を書いています。こんな活動もしています。→ https://always-kana.jimdo.com

vol.58 トニ・モリスン「ソロモンの歌」を読んで(金田眞澄訳)

アメリカの黒人差別の時代に、いろいろと思いをはせる作品だった。 小説の中に流れている時間に、グイッと引き込まれた。本を開くと、以前よく聴いていた1920年代の黒人ブ...

vol.57 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読んで

原文を初めて読んだ。とても読みにくかった。「乳の流れたあと」や、「脂油の球」や、「天気輪」など、比喩や独創的な表現が多く戸惑った。有名な作品なので、感想文が書け...

vol.56 ゴーゴリ「外套」を読んで(平井 肇訳)

1840年に書かれたロシア文学。180年前のロシア、酷寒のペテルブルグの街を、外套の襟を立て、うつむいて歩く小役人を想像した。その仕草や身なりや臭いまでもがとても鮮明...

vol.55 カーソン・マッカラーズ「結婚式のメンバー」を読んで(村上春樹訳)

訳者解説の村上春樹氏が、大学生の頃から何度も読み返し、文学の最高傑作とたたえていたこの小説、僕の好きな女優、杏さんが紹介していたこの小説、表紙の写真からなんとも...

vol.54 永井荷風「雨瀟瀟」(あめしょうしょう)を読んで

孤高の生活の中で、雨と病と漢詩を織り交ぜながらつづった文章に、江戸の情緒を愛した荷風の心持ちがよく伝わった。 小説とも随筆ともつかない作品だった。男が妾を持つと...

vol.53 G・ガルシア=マルケス「予告された殺人の記録」を読んで(野谷文昭訳)

今から68年前、日本から約13,000キロ以上離れたカリブ海沿岸の田舎町で、実際に起きた殺人事件に思いを巡らせた。 1982年度のノーベル文学賞を受賞したコロンビアの作家、...