見出し画像

壊れたオモチャ箱|詩


「壊れたオモチャ箱」

レゴな山の隙間から吹く風は
耳心地よく胸をすべり降りていく

積みあげ拡げた街並みが
上手にこしらえた
愛や絆によく似た雨のかおり
此処はとても穏やかね
鳥たちは雲つき抜けて唄うたう

僕と行こうか、今すぐに
生まれたての朔のそら
盲目のお犬さまは
静げに其を呑みこんで仰った

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?