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折に触れ|詩


「折に触れ」

あの信号が青に変わったら
迷わず向こうへ渡っていいから

そんな声を背にしながら
激しい流れの中へと飛び込んでいた

きっと、あれは
君が仕組んだことだったんだと
そう思う他ないと俯き笑う

呆れてくれても構わない
そうするしかなかったんだと
開き直ってみせるから

投げやりに見上げた空
月影さやかに星々は揺れていた

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