おじいちゃんのパンツ

おかしなタイトルで始まっているが、別に下ネタが言いたいわけでもR18方向に向かおうとしているわけでもなんでもない。
ただ最近の私の周辺のことについて整理しようと思う。
最近私は胃というかお腹の調子が悪い。まあ大半は心理的なことが関係していると思うんだけど、お腹が痛くて胃が痛くて背中が痛いと、色々フルコンボ気味なわけだが、お腹の調子が悪いと精神も余計にダメージを喰らうことってないだろうか?
何か悪い病気なのだろうか、病院に行った方が良いのだろうか(筆者は病院がとても嫌い)、明日の予定変えようかな、休んだほうがいいかな、と気が滅入ってくる。
突拍子もないことだが、うちは二世帯住宅で90歳を迎えているおじいちゃんと一緒に暮らしている。昔よく一緒に遊んでくれたおじいちゃん。最近は認知症が進んで物忘れが激しいし、よくわからない鼻歌を一日中歌っててそれが時々とてもうざいと思ってしまうのだが、自分の足で歩けるしご飯だってみんなと同じものが食べられる。それが90歳でできるだけで、立派なものだと思う。
そのおじいちゃんなのだが、よくあることの一つとして、朝洗濯物として出されるパンツにうんちがついていることがある。うちのおじいちゃん、本当によく食べるから本人の知らないところで知らず知らずのうちについてしまうことがあるんだろう。朝それを母が笑いながら専用の洗剤につけて、洗濯場につけ置きしている姿を見るとなんだか朝から嫌なものを見たなあと娘(私)は思ってしまう。その後でおじいちゃんを見かける私。めちゃくちゃ嫌だなーとは思わないけど、なんだかなーと思いながら見てしまう。だけど、うちのおじいちゃんはそんなこと全く気にせずに(おそらく知らないのだが)いつもと同じ鼻歌を一生懸命歌っている。そしてそれがうざい。今日はデイサービスに行く日だったから、私の母がコーディネートした服を着て、まだ迎えがくる1時間前なのに鞄まで用意してある。楽しそうだな。
お腹が痛くて、それをずっと気にしていてなんだか楽しめない日常を送っている孫(私)。お腹がゆるくてうんちがパンツにつこうとも、なんだが毎日楽しげな鼻歌を歌って今日を楽しんでいる90歳のおじいちゃん。前者は似ているのに、後者は全く似ていない。こう考えるとおじいちゃんは少し羨ましいなと思ってしまう。状況は同じなのに心の中は全然違う。私も人生楽しみたいよ!
この文章を仕事場で書いている私。ここにくる前にモノレールの中で自分の好きな写真を保存してアイデアとしてまとめることができるアプリを開いていたのだが、突然所ジョージの画像と一緒にある言葉を見つけた。
「前に起きた嫌なことを考える時間と、これから楽しい予定のことを考える時間は同じなのに、なんで前の嫌なことを考えるの?」
別にちゃんと調べたわけじゃないからわからないけれど、おそらく所さんが言った言葉なのかな。(所さんじゃない人が言っていたら、ごめんなさい)
お腹が痛くてずっと精神的にも悶えてしまう私とパンツにうんちがついていてもスキップするように楽しく生きているおじいちゃんと、所ジョージの言葉(仮)。人々のその状況に見合った、あるいは欲した言葉が世の中にはちゃんと存在し、欲しい人の前にちゃんと現れてくれるんだなと感じた今日の朝だった。

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