せっかく開いた桜の花が、嵐のような雨に打たれ無残にもうなだれていた。午後7時、巨大な生命体の血管のごとく網羅された地下鉄の、これまた真っ赤な丸ノ内線に揺られる。…
「C57 57」 1937年3月に幹線旅客用として生まれた蒸気機関車だ。 岡山、仙台の各機関区を経て1949年、小樽築港機関区に配属。 1966年までの17年間、…
※以下の文章は、2020年4月28日、 ちょうど世界がコロナ禍に見舞われたさなか、勝手に書き記した文章です。 以下、文章始まり。 題名「鴫浜への思い」 ただでさえ自宅勤…
加賀直樹
2024年3月22日 11:10
せっかく開いた桜の花が、嵐のような雨に打たれ無残にもうなだれていた。午後7時、巨大な生命体の血管のごとく網羅された地下鉄の、これまた真っ赤な丸ノ内線に揺られる。乗客の群れをかきわけ新宿御苑前駅で降り、歩くこと数分。たどり着いたのが「仲通り」。ゲイタウン・新宿二丁目の目抜き通りである。この荒天というのに、通りに面したバーの店先では大勢の若い客が瓶ビール片手に大声を上げている。外国人観光客もたくさ
2024年3月20日 17:10
「C57 57」1937年3月に幹線旅客用として生まれた蒸気機関車だ。岡山、仙台の各機関区を経て1949年、小樽築港機関区に配属。1966年までの17年間、道内の主要幹線を走り抜けた。小樽を去ってからも室蘭、苗穂(札幌)、岩見沢と、道内の各機関区で重用されたのち、1976年に廃車。走行キロは実に336万5110キロにも及ぶ。国鉄に勤めていた僕の亡き祖父は、小樽築港機関区配属の機
2024年3月20日 16:41
※以下の文章は、2020年4月28日、ちょうど世界がコロナ禍に見舞われたさなか、勝手に書き記した文章です。以下、文章始まり。題名「鴫浜への思い」ただでさえ自宅勤務であるのに加え、こうも世界が閉塞感に満ちると、深呼吸できなくなっちゃいますね。おまけに明後日には、大きめの締め切り案件があり。ということで、家でごはんをつくり、食べる日々が続いています。つか原稿書けや。さてコロナ