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暴力モラハラする男と普通の人:脳の違い

前回は私の親友から見た彼の印象を書いたが、今度は彼から見た親友の印象について書いてみる。

彼は私の親友について、微笑みながらこき下ろした。

親友は日本人だが、海外の大学を卒業しており英語はネイティブレベルでとても頭の良い人だ。
丁寧で要領が良く、親切で気が利くし、何事も理解するのがすごく早い。
明るくてポジティブで社交的、おっちょこちょいなところもあるが自分をしっかり持っていて、間違ったことをしても自分で気づいて修正できる自立した女性だ。

私たちはお互い信頼していた。
私が迷った時は彼女に相談、彼女が迷った時は私に相談して孤独な海外生活を支え合い、お互い着実にキャリアアップしてきた。


彼はそんな彼女を、
”ただの気の強い海外かぶれの女”
そう評した。

ただ彼はそうはっきりと言ったわけではない。

遠回しに、少しずつ私にそのように理解させようとした。
そして遠回しに
”もう彼女には会うな”
というふうに導こうとしていた。

あの時はわからなかったが、今でははっきりと分かる。

彼は頭のいい女は嫌いだ。
でも結婚するにはバカでも困る。
要するに、彼はshow upしない一歩下がって夫を立てるタイプの古風な日本人女性が好きだったのだ。

服装にも細かい決まりがあり、欧米人のようなピッタリした洋服や、胸元が開きすぎているもの、ノースリーブやスカートもNGだったようだ。

彼は色んな国で暮らしていても、すごく偏った感覚を持っていたし、見た目で女性を判断していた。


逆に彼女は自由だった。
自分が思ったことは言うし、自分のしたいことはするがそれを人に押し付けるようなことはしない。
心配な時は強く意見する時もあるが、そんな時は私も気がついているけど誰かに押してもらったら踏み出せるタイミングだったりする。

彼は何様でもないのに、彼は彼女からの特別扱いを期待していたように見える。
チョコをあげた時の彼女の反応が、彼にとっては軽すぎた。

その後も、時々彼と彼女が軽く会う機会があったが、チョコをあげたことに対してのお礼がその時だけだったと後々文句を言っていた。
微笑みながら。

”彼女はあげたときは大袈裟に喜んでいるフリをしていただけだ。もし本当に嬉しくて感謝していたら、次回会った時は食べてどうだったかの感想を言うはずだ、そしてお礼の品を持ってくるはずだ。
それをしないと言うことは、彼女は俺のこともカイのこともバカにしているし、大事な人だと思っていない証拠だ。
だから彼女を信用しない方がいい。
彼女はカイを利用しようとしているだけだ。
利用しようとしている人を友達とは呼ばないだろう?”

徐々に見えてくるのが、彼は見返りを求めて人に親切にするということだ。

私が知らない彼の過去に、利用された嫌な思い出があったのかもしれない。

でもそれを無理やり私にその感覚を押し付ける必要は一切ないし、ものをあげるあげないは計算してやっているわけではない。

私の中で友人関係はビジネスではないのだから。

ただこの時は、私の精神状態はまだ彼とは対等の立場であったから反論はしていた。
そして彼は
”オッケーわかったよ、気にしないで”
と言って微笑んでいた。

でも全くオッケーではなかったのだ。




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