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海外駐在、モラハラDV夫との国際結婚、DVシェルターを経て現在自立してアメリカでシング…

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海外駐在、モラハラDV夫との国際結婚、DVシェルターを経て現在自立してアメリカでシングルマザー。

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DV被害者の記録、逃亡中🇺🇸

はじめまして アメリカ在住シングルマザーのかいです。 数年前、夫からのDVとモラハラで子供を連れてシェルターに逃げました。 あれから数年経ちますが、私たちはまだ彼から隠れながら逃げ続けています。 彼から受けた暴力で、体にも心にも大きなダメージを負い、今もそれと戦いながらアメリカで生きています。 私はこちらでたくさんのDV被害者の人たちと出会いました。 ほとんどの人たちは自立できずに元夫や元パートナー(DV加害者)の元に戻り、また暴力を受けまたシェルターに戻ることを繰り

    • 私のホラーな誕生日、それでもDV夫から逃げられない理由

      私が今一番覚えている私の誕生日は、DV夫にボコボコにされた誕生日です。 強烈すぎてまだ忘れることができません。 今から7年前の誕生日でした。 DV夫は私がDV夫の誕生日に他の男性と遊んでいたという妄想があります。 この妄想は結婚前にDV夫が妄想していた、作り上げた話の続きです。 その妄想のために私は命を落としかけました。 DV夫はその妄想のために私の誕生日が憎かったのです。 なぜ???な発想なのですが、DV夫の頭の中は全くわかりませんし理解不能で、説明すればするほど怪し

      • 後回しにしてきたことで学んだこと

        日常生活で今更気がつく、こんなこともしていなかったのか?!ことが最近出てきています。 離婚手続きの書類 3年前に苦労して苦労して情報を集めに集め、行方不明のDV夫を探し、やっと弁護士に作成してもらい提出した書類のコピーや裁判所からのオーダーなどの書類を私は何も持っていなかったのです。 きっとあれほど重荷だったものが終わり(始まりですが。)ストレスの極限を迎えていたためホッとしたのでしょう。 指名手配犯を捕まえたような気分でした。 私のベッド 私は夫と結婚後、睡眠が浅

        • 空白の10年、これからは自分のために生きる ②

          前の記事の続きですが、私は正直に言うとやりたくもない事や興味のないことを仕事にしてきました。 それでもやり始めると夢中になって、できる限りのことを学んで次に繋げたいと120%で取り組んできました。 そのうちにその仕事が好きになっていき、職場の人たちとも仲良くなり、居心地が良くなり、ずっとこのままここでこの仕事を続けたいと思うようになります。 でも私はもっと稼がなければいけませんでした。 失った10年分を取り戻さなければいけませんでした。 人の倍、3倍、4倍と稼がなければいけ

        • 固定された記事

        DV被害者の記録、逃亡中🇺🇸

          空白の10年、これからは自分のために生きる ①

          私はDV夫と出会い結婚期間も含めて10年ほど一緒にいました。 その後DV夫から逃げ出して数年がたちました。 逃げた後は無我夢中で、ただ子供を食べさせるためだけに生きてきました。 そしてホームレスになったトラウマから、どうしても家を買わなければ安心できないという思いに駆られてお金を貯めることばかり考えてきました。 ですがコロナが始まり、家の値段が一般人には手の届かない価格になってしまい、、そしてレイオフにあい、今まで気を張り詰めて頑張ってきた緊張の糸が突然切れてしまいまし

          空白の10年、これからは自分のために生きる ①

          一時帰国に最強!Chase Sapphire Preferred® credit card

          アメリカ在住の人たちなら皆さんご存知だと思いますが、私は今更このカードの存在を知り早速作りました! 色々なカードがあり、どれにしようかとても迷いましたが、たくさんの方々のレビューやブログを参考にしてこのカードに決めました。 実は私は在米5年を過ぎましたが、持っているクレジットカードはアメリカにきた時に開いた銀行のクレジットカードのみでした。。 それ一枚でコツコツクレジットヒストリーを築いてきました。 銀行口座もそれ一つしか持っておらず、日々の生活にただただ必死でお金の勉強

          一時帰国に最強!Chase Sapphire Preferred® credit card

          パニック発作に効果的だった対処法

          言動を起こさなければ何かが変わることはありませんが、頑張り続けるのがどうしても苦しい時は立ち止まるべきです。 以前の書いた記事とは矛盾になるかもしれませんが、、自分の体を壊してまで走り続けるのは無責任です。 子供や仕事に迷惑をかけてしまい、何よりも自分が壊れては今後誰が自分と子供の面倒を見るのでしょう? 私は今でもパニック発作が出ることがあります。 そしてそれはいつ起こるのか自分でも予測できません。 家でも起きることがありますが、家にいるときに起こる分には外の空気を吸いに

          パニック発作に効果的だった対処法

          自分で選べる日が来るまで

          私にはずっと選択肢がありませんでした。 選択すれば怒鳴られ、人格を否定され、生きてる価値がないとまで言われ、立ち上がることができなくなるまで殴られるからです。 自分の意思を持てば必ず否定されます。 その意見が一般的に常識であり、理にかなっていたとしても絶対に否定されます。 まず私はなぜ否定されるのか? その答えを探し続けました。 でもその答えはないのです。 こういう人と生きてずっと一緒にいたいと思うなら自分の意思は捨てることです。 自分は何か、”物”なのだと思いただ貝

          自分で選べる日が来るまで

          人生が終わるまで泣きながら走り続ける覚悟はありますか?

          私はDV夫から逃げて数年が経ちました。 でもまだまだ生活は大変で、逃げた後もいろんな事がたくさんありました。 今もその状況は続いていて、これからもずっと続くのでしょう。 良いこと、悪い事の繰り返しです。 それは私がDVに遭ったから特別のなのではなく、普通の人でも良い事悪い事の繰り返しだと思います。 ただ特に子供のいるDV被害者は一生DV夫に付き纏われるため、いつも夫のことを念頭に入れて決めていく必要があります。 そして見つからないように注意深く物事を進める必要があります。

          人生が終わるまで泣きながら走り続ける覚悟はありますか?

          ゴキブリだらけの部屋で眠る

          私がDVにあっていた時のことで、いまだに鮮明に覚えていることがあります。 それは夜中ゴキブリが何十匹も自宅のリビングの壁を這っていたことです。 夫のDVが酷くなり始めた頃でした。 夫は家で大暴れすることが増え、暴れるとスナック菓子をばら撒き、私の頭にビールをかけたり、調理前のお米をばら撒いたり、私が作った鍋料理などをリビングルームのカーペットの床にばら撒いていました。 そして私がそれを片付けようとすると、私を殴ります。 その時夫は独立したばかりで、相当ストレスを感じて

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          アメリカ大統領選挙と不法移民問題

          今年のアメリカ大統領選は、私たち移民にとって単なる政治の話題ではありません。私は元々DV(家庭内暴力)夫の駐在に伴いアメリカに移り住み、今も合法的にここに居ます。 一度も現金払いの仕事もせず、税金もちゃんと納めているしDVからの脱出後も厳しい条件で仕事を探し、ずっと働いています。 そのため、不法移民に対する私の感情は非常に複雑です。 私はアメリカ国籍を持っていませんが、合法的にここに滞在し、何の支援も受けずに自立しています。 自分の手で稼いだお金で子供を養ってきました。 も

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          夫のDVに40年耐えた女性の末路

          なんでも毎日になると慣れてくるように、恐ろしいことに暴力も毎日になると慣れてくるものです。 そしてそれが恐ろしいことだとわかっているのに逃げられないことが、もっと恐ろしいことです。 何十年も暴力の中にいて、夫が歳をとったために暴力を振るう体力がなくなって暴力がなくなったという人に会ったことがあります。 彼女は80歳。 去年90歳の夫を亡くした。 彼女はクリスチャンで、彼は可哀想な人なのだから私が側にいてあげなければいけないと40年以上を夫と暮らした。 夫は病気になり2年ほ

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          アジアンヘイトに負けない、暴力は絶対許さない

          去年の年末に見知らぬ女の人に殴られた件で、遂にその女に逮捕状が出た。 先週、見覚えのある封筒が届いた。 図書館に本を返し忘れると届く封筒だ。 子供がよく返し忘れをするから、何度も何度も届いたことのある市の封筒だったから ”またか返し忘れたのか。。” と怒りかけたが、最初に目に飛び込んできた知らない女の名前に血の気が引いた。 その名前を私は知らなかったけど、すぐにわかった。 そして一番上には市の検察局の名前があった。 ついに来たのだ、諦めかけていたけどずっと待ちわびていた

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          海外就職活動②10年ブランク、英語の話せない、パニック障害、シングルマザー

          最後の会社のビルのインターホンをおし、英語で返答があった時すでにもう私にこの面接を耐え抜くのは無理だと思いました。 でもドアは開き、スタッフが迎えにきて応接室に通されました。 この冷たい感じ、、大きなビル、ビジネス街、、今の私には別世界でした。 独身の時はスーツにハイヒールで満員電車に乗り、毎日夜遅くまで働いていた頃を思い出しました。 でも今はもうあの頃のような体力も希望もない。 面接官が入ってくるまでの数分の間に何度も逃げ出そうと思いました。 でも体が動きませんでした

          海外就職活動②10年ブランク、英語の話せない、パニック障害、シングルマザー

          海外就職活動①10年ブランク、英語の話せない、パニック障害、シングルマザー

          私はシェルターにいる時に就職活動を始めました。 コロナが起こった直後に職を探さないといけないという最悪のタイミングでした。 会社は従業員を解雇しまくり、レストランも閉鎖、お店もクローズ、、求人もほぼ出ない状態でした。 英語も話せないのにオフィスワークを希望し、人と話すことが恐怖のシングルマザーで10年のブランクがある私を雇うようなところなど見つかるわけがないと、シェルターのスタッフには散々言われましたが言われなくても私が一番わかっていました。 カウンセラーは100社以上履

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          ホームレス、未来の自分

          私がシェルターに入ったすぐにコロナが始まりました。 シェルターの窓から外を見ているだけでホームレスが急激に増加したのがわかるほどでした。 彼らはどこかのスーパーなどで盗んできたショッピングカートに私物を入れて移動していますが、そのショッピングカートにその辺に落ちている物(ペットボトルだったり、食べ物の残り?)などを拾って入れていきます。 ゲートがついているガレージの柵の隙間から手を入れてものを取ろうとしているホームレスを見ていると、彼らをとてもかわいそうと思うと同時に、明

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