（最終更新日：2022/8/15）

今回は「中期経営計画」（以下、中計）「予算」「利益管理」のお話です。このワードを聞いたとき、皆さんの中にはどのようなイメージが湧くでしょうか。難しそう、めんどくさい、策定にコストがかかる、絵に書いた餅になっている、、、などハードルの高さを感じる方は多いのではないでしょうか。

実務上の懸念点はさておき、これらは会計人材・経理人材が抑えておきたい概念の一つです。他記事でも書いたように、経営と会計・経理が複合的に絡み合う会計人材が活躍できる領域であり、的確なビジネス理解や会計思考力を生かせる付加価値が高い仕事と考えているからです。もちろん会社やビジネスモデルによって特徴は様々ありますが、基本的な考え方は変わりません。

本記事は、私自身の経験から、
・中計や予算を策定する上で当然知っておかないといけないポイント
・実務上の留意点として気づいたポイント、見落としがちなポイント
を審査の目線という論点を中心に、策定のフェーズ毎に体系化し、纏めたものです。

「中期経営計画」「予算管理」で検索すると、意外とテンプレ？や極めて簡易的な情報しかなく、学べる機会が実務以外だと本や研修しかないと感じました。
実務例においても、経理部署が中計や予算を策定する機会は限定的であり、完成版をみる機会に留まることが多いです。そこで、今回の記事はさくっと基本的な概念・IPOに向けてのチェックポイントは抑えておきたいという方にオススメです。