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子どもがすんなり寝てくれないので ふと思う

朝起きてから大体3時間〜4時間後。
彼女のスリーピングタイムは突然やってくる。
それまで絶好調で遊んでいたかと思うと、目を擦り出す。
来た来た・・・と正直思う。
子どもの昼寝中はゆっくりできるので、その間ご飯を食べたりネット見たり仕事をしたりできる訳だ。
疲れていたり、お腹が空いていたり、仕事が気になってたりすると、
子どものスリーピングタイムを心待ちにしているのだ。

子どもが目を擦り出すと、寝かしつけの作業に入る。
作業時間10分くらいですんなり寝てくれるとありがたい。
がしかし、そうじゃない時がたまにある。
眠たいからグズりだし、そのまま大声で泣き出す。
そして自分の声で眠れない。
悪循環。
それプラスうちの子はアレルギー体質なので、顔や首を掻きむしり出す。
痒みが増してきて更に眠れない。
2つめの悪循環。
私のやることは、あやしつつ、子どもの掻く手を抑えつつ、クリームを痒いところに塗り込むという難易度ハードモードへ突入する。
イライラが溜まってくるのが自分でもわかる。
「もうじゃあ泣いてなさい」
と作業を辞めちゃう時もある。
すると子どもは泣きながら、涙を落としながら、私の膝に擦り寄ってくる。
「痒いもんな、眠たいもんな、ごめんな」
私はグッときて、また上記の3工程の作業をできるだけスムーズに素早く優しく繰り返す。
数10分後に子どもはやっと寝てくれる。
にもかかわらず30分くらいで起きた時はズコーである。

何故うちの子はアレルギー体質なのか、とは全く思わない。
むしろ、そのことは良い事のように捉えている。
アドバンテージやコンプレックスを持っていれば、
人の傷みがわかるような優しさが身につくと思う。
しかし、「うちの子はほっといたら寝てるよ」
という伝説めいた話を聞くと、それはそれでとても羨ましくなってしまう。

この前、子どもをやっと寝かしつけた後に、溜まっていた我が子の写真データの整理をした。
1年くらい前から最近までの我が子の写真をたくさん見た。
(こんな小さかったか)
(まだ歯が生えてないな)
(この頃からもうカメラ構えたら違う方向くな)
いろんな感情が湧き出てくる。
胸の奥が熱くなった。

そして思った。
すんなり良い子で育っていったら、
何が子育ての記憶として残るんだろうか。
この子は私を困らせて、手間をかけさせて、
いっぱい思い出を与えてくれてるんだ。
ありがたい。
本当にありがたいよ。

魚座のロマンチストな一面が、
我ながら良い解釈をさせたと思う。

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