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五十肩は50代限定!ではありません。

毎日が筋曜日!本日もよろしくお願いします。
今回は、五十肩について分かりやすく簡単に解説していきたいと思います。

ときに四十肩、五十肩と言われているものはすべて「肩関節周囲炎」という病名がつきます。僕の場合、年齢もそれなりですが発症はベンチプレスのエラー動作の繰り返しによるものでした(しかも2回…)。しかし、基本的には何もしていなくても加齢によって発生するケースが多く見られます。

適切にケアを行いながら運動していけば自然治癒するものですが、完治するまでにかなり長期間を要する上、腱板断裂と症状はとてもよく似ているため、しっかりと整形外科での受診と診断をしてもらうことが何よりの近道です。

自己判断はオススメできませんが、まずはご自身で断裂か炎症かをテストする方法はあります。これは「ドロップアームテスト」という方法です。
腕を真横に上げて、パートナーに上から軽く下へ押すように負荷をかけてもらいます。ここで負荷に耐えられずストンと落ちてしまうようなら腱板断裂の疑いが強いです。
腱板断裂を起こすと自然治癒はできないので、手術が必要になります。

予防やリハビリとしては、コッドマン体操や肩のインナーマッスルとして有名な「ローテーターカフ」の強化ということになりますが、無理をせずにコツコツ行うことが何よりも重要です。
インターナルローテーションとエクスターナルローテーションを軽い負荷からはじめて、できるだけ動く範囲全域の最大可動域で行なってください。
運動実施の可・不可と併せて負荷設定についても医師や理学療法士と相談の上、実施するとよいでしょう。

スポーツ障害を含めた未病防止はトレーニングに携わる職業の永遠のテーマだと思います。
普段の生活の中から、しっかりと肩甲骨が自由自在に動くように運動をして、しなやかに動けるカラダにしておくことが何よりの予防になります。
肩甲骨は背面である上に、はじめは意識が難しい部位でもありますからトレーナーのサポートのもと、正しい運動を行いたいところです。

痛みは慣れてしまうと、知らず知らずのうちに大きなストレスにもつながりますし、脳には可塑性がありますので注意が必要です。
つまり空き缶を強く握ったら凹みっぱなしになるように、脳に「痛み」といういわば「癖」をつけてしまうと、「ファントムペイン(幻肢痛)」のような症状を起こしてしまうこともあります。

この記事がどなたかのカラダの痛みや不安から解放され、快適な生活の後押しになれば嬉しく思います。

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