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近未来とファンタジーにおける空間デザインの想像と創造について

昨日の映画。思い出しました!『パッセンジャー』(原題: Passengers)でした。〜2016年のアメリカ合衆国のSF映画。日本では2017年3月24日に公開され、日本版のキャッチコピー:「乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つ…。〜という映画です。

この映画について語ろうとするなら、例えば私がこのストーリーの世界にいたのなら、乗客5000人の中に乗り込み、120年後に目覚める選択をするのか?しないのか?などと、考えたりしていました。正直、わかりません。簡単には出せる答えではないと私は考えてしまうので…単に長生きしたいとか、そんな単純な話でもないし、今考えてもしょうがないので、もし将来的にそんな場面にであったのなら、「その時の自分が考えるベスト」がきっと私自身の答えになるだろう。ということで。←ここがポイント!そうなの。近未来のことを考えても「わからない」予測値はあるのだけれど、ぼんやりとしていて、こうなりたい。とかこうしたいとか感情論の色付けよりも、これから先の大きな時代を受け入れる気持ちは、どちらかというと機械的で事務的な世界なのかもしれないから?!…そうしたイメージなのだと。

さて、今日のタイトルがまさに?!それを表しているのではないか?という私の色彩心理ストーリーをお話していきましょう。映画のことを思い出していたら…近未来の映画の空間デザイン(カラーリングやマテリアル)に共通項を感じませんか?多くの作品のそれらは、白ベースでメタリックでハイテク?。光の色はカラフルだけれど、空間そのものには、あまり色を使っていない。むしろモノトーンが多くにですか?(ストーリー構成上で明らかな世界観を出してる場合は、もっと明確なイメージにまとめられていますが)たぶんみなさんの想像する近未来空間を絵に描いてみましょう。というお題があったら、けっこう近いイメージになる気がします。

なぜでしょう?

それは、そういうシーンを多く見ているでいもあるけれど、そもそもそういうシーンが創造されるベースは、想像だから…想像の根底での共通項が、そうなのですよ!近未来を想像すると、モノトーン(無彩色なイメージ)なのは、「わからない」から、それは能力的や知識や知能指数とかでの自頭的能力の問題ではなくて、「わからない」のだと。どれだけ想像しても未来は「わからない」(わからないことは、別に悪いことでも何でもなくて、ただの事実)。どれだけ精密に計算式を立てたって仮定に過ぎず、あくまでも予測でしかないから。わからないことで感情的になりにくい世界はニュートラルな「白」でイメージされているのだ!ということではないでしょうか??ここでも色彩のイメージと心理作用が、一つの共通意識として確立されている。ということだと考えられます。

では、一方でファンタジーの世界はどうして?

カラフル空間イメージが多いのでしょうか?ファンタジーの場合は、「もう想像があるから創造ができる!」その世界が先に見えているから、そこではどんな気持ちになれるところ?どんな色に囲まれている?どんなデザインで?…もう、どんどん想像の世界が創造できますよね?それは、意識が先に生まれ育ってくるから、どんどん受け止められイメージしていけるのだということじゃないでしょうか?むしろ、ファンタジーは「創りたい世界が先になるから」どんな風にだって、組み上げていけるのです。

?ならば、ファンタジーのように、近未来を徹底的に想像して創造してみたら

どうなのだろうか?って。うんうん、それもできることだけれど、きっとそれは、だれかのファンタジー的近未来の創造の一例になるということじゃないかな。けれど、周りをよくみて見れば、この現実世界は何ともカラフルで多々のマテリアルでデザインだってたっくさんあるんだよ。この「今」だって、少し昔から想像した近未来の世界では、「まだ色もマテリアルも未定のモノトーン世界」だったのではないでしょうか?

つまり、何を言いたいのかとまとめると…

私たちは近未来を白っぽい世界で想像しがちではあるけれど、実際その時空へ行ったらね、きっとカラフルなのだと思うのですよ。けれども、映画や物語の設定上で今それをしっかりと色で創造してしまうと、「色からイメージされる世界」が出ちゃうから、あえて「色」を付けてはおかないことで、もっと精神的に伝えたい世界にしているという仮定的近未来空間デザイン。となっているのだと…色は、気持ちや感情も表現しちゃうし伝わっちゃうからね。というカラー心理カウンセラー的インテリアデザイナーの考察でした。


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