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エディトリアル&ブックデザイナー。編集プロダクション数社を経て現在都内の出版社勤務。W…

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エディトリアル&ブックデザイナー。編集プロダクション数社を経て現在都内の出版社勤務。Web上ではkan126名義で活動中。 https://lit.link/kan126

マガジン

  • 文字をめぐる日常

    いつでもどこでも文字が気になってしまうデザイナーが綴る日常系文字コラム。

  • Lo-fi Tokyo

    東京の消費者・傍観者・部外者

記事一覧

人生の画角に小さなレンズを。Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Asphericalレビュー

富士フイルムXマウントに長年待ち望んていた仕様の1本がまさかのコシナから「Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Aspherical」として発売になりました。35mm判換算28mmは…

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2か月前
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いつか見た記憶の色味へ。日々を記録するクラシックネガ専用Lightroomプリセット(プリセット配布あり)

 この数年デジタルで撮る以前の、ネガフィルムで撮っていた写真の再現に取り組んでいました。最近ようやくこれは、というプリセットができたのでここにその経緯をまとめ、…

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4か月前
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「作字本新装版」無料配布のおしらせ【文字をめぐる日常 番外編】

2017年開催のコミティア120で頒布した作字本に近年の作品を追加し、新装版としてあらたに作成したpdfファイルを無料配布します。(印刷の予定は今のところありません) …

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3年前
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日常と並走するカメラ、富士フイルムX-E4レビュー(作例あり)

X-E4を発売日初日から使いだして約1ヶ月、自分に馴染んで来たところでレビュー、というか個人的な感想を。ミニマルなデザインだけど持ちづらい、ボタンが少なく扱いづらい…

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3年前
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銀輪は日々を暮らす

自分の愛車であるブロンプトンは自転車というプロダクトの中では抜群に被写体として優秀で撮っているオーナーも多く、自身も今まで乗ってきた自転車の中で一番愛車を撮影し…

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3年前
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iPhone12Proで初めてスマホの写真でも良いかもと思った話

2年ほどiPhoneXsを使っていて特に不満も無かったけど、今回たまたまタイミング的に乗り換えようという事になってiPhone12Proに機種交換。正直後ろ向きな気持ちでの交換だ。…

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3年前
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心象が沈殿して青味を帯びてくる、青い記憶色のLightroomプリセット(プリセット配布あり)

2020年、不要不急の外出自粛で趣味の街歩きに行けなくなりました。以前撮影した写真を見返す事が多くなり、今なら違う現像するなぁと思うように。その現像は時々の正確な色…

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3年前
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植物を撮る時にちょうどいい緑になるLightroomプリセットを作ってみた(プリセット配布あり・10/14修正)

2020年、不要不急の外出自粛とリモートワークが重なり中々色んな場所に撮影に行けなくなりました。近所を散歩しながら花を撮る機会が多くなり、気が付けば今年前半は植物、…

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3年前
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不要不急のサイクリングは人生に必要

緊急事態宣言解除から初めての週末、清々しい晴れ間。 気温も上昇してきた午後に久しぶりのサイクリングに出かけた。 今日は何度も通ったルート。 見飽きたはずの景色もい…

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4年前
8

「文字をめぐる日常」同人誌版通販開始のお知らせ

noteでの連載「文字をめぐる日常」を加筆・修正してまとめた同人誌版の通販を開始します。本来であれば5月のコミティア132extraで頒布予定でしたがCOVID-19による影響での…

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4年前
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2000年頃の安いネガフィルムをチェーン店で現像した写真をLightroomで再現(プリセット配布とおまけあり)

以前から自分が写真を撮り始めた時によく使っていた2000年頃の安いネガフィルムをチェーン店で現像した写真をデジタルで再現できないかと思っていました。そんな時に玄光社…

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4年前
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散歩と花とリモートワーク

コロナウイルスの影響でリモートワークが始まり約1ヶ月。気分転換に一人近所の散歩にでかける様になり、少しづつ花を撮るようになった。 不要不急の外出が制限される中、…

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4年前
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メニューの文字は、食欲の文字 【文字をめぐる日常 vol.07】

午前中、重めの仕事を片付ける。最近は朝食を少なめにしてるのでもう腹はペコペコだ。いつもより沢山食べたいから会社から少し離れたあの街中華。五目チャーハンに半ラーメ…

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4年前
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Lo-fi Tokyo 0825

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4年前
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Lo-fi Tokyo 0810

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4年前
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Lo-fi Tokyo 0801

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4年前
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人生の画角に小さなレンズを。Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Asphericalレビュー

富士フイルムXマウントに長年待ち望んていた仕様の1本がまさかのコシナから「Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Aspherical」として発売になりました。35mm判換算28mmは自分がもっとも慣れ親しんだ画角。そんな画角にもっとも合うであろうコンパクトな鏡筒。そしてシャープな描写。楽しくないはずがありません。レンズレビューは普段やらないんですがこのレンズはちょっと特別。早速外観から見ていきましょう。 LOOK & FEEL 「パンケーキ

いつか見た記憶の色味へ。日々を記録するクラシックネガ専用Lightroomプリセット(プリセット配布あり)

 この数年デジタルで撮る以前の、ネガフィルムで撮っていた写真の再現に取り組んでいました。最近ようやくこれは、というプリセットができたのでここにその経緯をまとめ、そのプリセットを配布したいと思います。名付けて「EVERYDAY Neg.」。 目指すべき色味と質感 狙ったのは2000年頃量販されていたカラーネガフィルムをチェーン店で現像した写真(補正あり)をデジタルで再現です。これは一度プリセットとしてまとめ、noteでも記事にしました。 これはこれで破綻なくまとまっている

「作字本新装版」無料配布のおしらせ【文字をめぐる日常 番外編】

2017年開催のコミティア120で頒布した作字本に近年の作品を追加し、新装版としてあらたに作成したpdfファイルを無料配布します。(印刷の予定は今のところありません) ダウンロードはこちら→ https://ginrin.booth.pm/items/2868191 ●無料配布について(あとがきより) この作字本を作って気がつけば4年経ちました。最近久しぶりに読み返してみると「昔の自分、結構ためになる事やってたな」と気付いたんですね。自分は作字から少し離れてしまっ

日常と並走するカメラ、富士フイルムX-E4レビュー(作例あり)

X-E4を発売日初日から使いだして約1ヶ月、自分に馴染んで来たところでレビュー、というか個人的な感想を。ミニマルなデザインだけど持ちづらい、ボタンが少なく扱いづらいと賛否両論なモデルですが個人的にはとても待ち望んだ富士のカメラでした。 X-Eシリーズにチルトモニターが付いていたら全て解決していた問題 FUJIFILIM X20 X20から4機種ほど富士フイルムXシリーズのコンパクト機を愛用してきて、自分の中で「富士機にはこの機能が必要」というものが収斂されてきました。そ

銀輪は日々を暮らす

自分の愛車であるブロンプトンは自転車というプロダクトの中では抜群に被写体として優秀で撮っているオーナーも多く、自身も今まで乗ってきた自転車の中で一番愛車を撮影している。それはそれで楽しいのだけれど、どこか我が出すぎて撮るたびにギクシャクしていた。 愛車にはない市井の自転車への視点 そんなある日、近所の公園を散走していていた時に見かけた自転車の練習をする親子、野球の試合をするためにたくさんの自転車で来た学生、ベンチの横に自転車を置いて休憩する老人、木々を走っていく自転車たち

iPhone12Proで初めてスマホの写真でも良いかもと思った話

2年ほどiPhoneXsを使っていて特に不満も無かったけど、今回たまたまタイミング的に乗り換えようという事になってiPhone12Proに機種交換。正直後ろ向きな気持ちでの交換だ。唯一気になっていたのは事前情報で聞いていたカメラ機能の性能アップで、これが想像以上の出来。今年一番の買い物となった。 ポートレートモードの精度アップとダイナミックレンジの拡大 Xsでは面白機能の域を出なかったポートレートモードがいよいよ実用的になった。たまにミスもあるし、まだまだ精度は甘いがスマ

心象が沈殿して青味を帯びてくる、青い記憶色のLightroomプリセット(プリセット配布あり)

2020年、不要不急の外出自粛で趣味の街歩きに行けなくなりました。以前撮影した写真を見返す事が多くなり、今なら違う現像するなぁと思うように。その現像は時々の正確な色味というより、まるで心象が沈殿して青味を帯びているような色。そこでこの青を再現するプリセットを作ってみました。プリセット名は「Blue in Green」。褪せた青緑と同じ名前の曲がマイルスの名盤にあったのを思い出したからです。 例によってプリセットを作るにあたり使用した環境は以前制作した「2000年頃の安いネガ

植物を撮る時にちょうどいい緑になるLightroomプリセットを作ってみた(プリセット配布あり・10/14修正)

2020年、不要不急の外出自粛とリモートワークが重なり中々色んな場所に撮影に行けなくなりました。近所を散歩しながら花を撮る機会が多くなり、気が付けば今年前半は植物、あるいは植物のあるシーンをよく撮っていました。 緑ばかり撮っていると段々自分好みの緑色もはっきりしてきます。そこで個人的にちょうどいい緑色を再現するプリセットを作ってみました。プリセット名は「JUST THE GREEN」。なおプリセットを作るにあたり使用した環境は以前制作した「2000年頃の安いネガフィルムをチ

不要不急のサイクリングは人生に必要

緊急事態宣言解除から初めての週末、清々しい晴れ間。 気温も上昇してきた午後に久しぶりのサイクリングに出かけた。 今日は何度も通ったルート。 見飽きたはずの景色もいつもと違って見えて何度もシャッターを押した。 不要不急のサイクリングは印象に残るサイクリングだった。

「文字をめぐる日常」同人誌版通販開始のお知らせ

noteでの連載「文字をめぐる日常」を加筆・修正してまとめた同人誌版の通販を開始します。本来であれば5月のコミティア132extraで頒布予定でしたがCOVID-19による影響での開催中止にあたり、この様な形での頒布とさせていただきます。 文字をめぐる日常 Format:A5 Pages:42P(Full Color) Price:¥800 通販は↓のリンク先にて行っています。 雑誌的な構成の「文字本」前回制作した作字本は作品集的な同人誌でしたが、今回はより雑誌的な内容に

2000年頃の安いネガフィルムをチェーン店で現像した写真をLightroomで再現(プリセット配布とおまけあり)

以前から自分が写真を撮り始めた時によく使っていた2000年頃の安いネガフィルムをチェーン店で現像した写真をデジタルで再現できないかと思っていました。そんな時に玄光社から「デジタルでフィルムを再現したい(著:嵐田大志)」が発売され早速購入。 フィルムっぽさをデジタルで再現するノウハウは色んな所で公開されていますが、「そもそもそのフィルムっぽさのリファレンスどこよ?」まで書いてあるものは今までほとんど無かったと思います。この本ではフィルムルックを具体的に銘柄から提示しており大変

散歩と花とリモートワーク

コロナウイルスの影響でリモートワークが始まり約1ヶ月。気分転換に一人近所の散歩にでかける様になり、少しづつ花を撮るようになった。 不要不急の外出が制限される中、カメラを持って何処かに出かけるなんて憚られる状況で、ふと目に入ってくる被写体。撮っていると不思議と心が落ち着くような、そんな気持ちになる。 この自粛がいつまで続くか分からないけど、落ち着く頃には花との向き合い方が変わっていそうだ。

メニューの文字は、食欲の文字 【文字をめぐる日常 vol.07】

午前中、重めの仕事を片付ける。最近は朝食を少なめにしてるのでもう腹はペコペコだ。いつもより沢山食べたいから会社から少し離れたあの街中華。五目チャーハンに半ラーメン。そう言えばあそこの「うまにそば」ってなんでうま煮じゃないんだろう…気になりだしたらそっちでも良いかも。メニューの文字は、食欲の文字。 文字が食欲として立ち上がってくる自分は食べる事が好きな方だ。それもチェーンではなく個人店、個人店でも雑多な大衆的な店が好き。飲み屋の好みも概ねその方向なので、自ずとメニューや短冊に

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