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また言ってしまった…。子育て絶対言っちゃダメな一言。

子育てしている中で、「絶対言っちゃダメ」だとわかっているのに
怒りが爆発して、愛する子供にぶつけてしまう暴言。

うるさい

うるさいんです。ずっと喋ってるんです。ギャーギャーケンカしてるんです。
でもうるさいって言われた子供って、本当にグッと何かを飲み込んだような顔をして切ない。そして、もれなく、きょうだい喧嘩の時にお互いに「うるさい!」と言う言葉が飛び交うようになる。親が使う言葉がそのまま伝染してる…。

いい加減にして

よく言ってしまうけど、全然わからないと思う。いい加減って何?
「ちゃんとして」も同様。

早く!

急いでいるのは大人の事情で。子供には関係なくて。余裕を持って準備できればいいのはわかってるけど、今日も我が家はバタバタ。

他にも、「自業自得でしょ!」「嫌ならやめなよ!」「そんなことしてる場合じゃないでしょ」…
数々のきつい言葉を私の気分と自己都合により投げつけてしまっているけど
ここからが本題。

あんたも何かしたんじゃないの

息子が小2の時、「学校でパンチされる」「休み時間暇でやることがない」「誰とも遊んでいない」と言い出した。クラスメイト数名の名前をあげてパンチされるという。本人も深刻に受け止めている様子はないし、他に仲良い子の名前やエピソードも出てくるので、大丈夫かなと受け止める。小柄でちょこまか異様な?動きをし、口が立つ息子はターゲットになりやすいと思う。

公立にいれた大きな理由の一つに、多種多様な社会の縮図の中で揉まれてほしいという思いがあった。低学年なら手が出ちゃう子もいるだろう。

数ヶ月後、数人のうちの一人が、複数の他の子たちを使って自分のことをパンチしたり追いかけたりしてくるという話を聞く。その中には前に仲良しの子として何度も名前が出てきた子もいたので、前は仲良かったじゃん、というと、「not anymore~~~」と強がっている中に少し寂しさが見えるような。担任の先生に話そうかというと「話さなくてもいい」という。

「休み時間が嫌」この一言が刺さった。
授業よりも、休み時間や授業中に周りのこと交流するのが嫌だという。

なんでなのかなと聞いても、わからないという。

「話さなくていい」と言っていた息子が「話してもいいよ、どっちでもいい」となった。

子供は時に残酷で、私自身も、小さい頃に辛い思い出がある。
私は5〜6歳の頃、保育園で「鬼がきた」「ジャムが来た」「豚が来た」と逃げられた。暴力は振るわれていないが、私が行くと、逃げる、ごっこ遊びに入れてもらえても、「お母さん」や「お姉さん」はやらせてもらえなくて、与えられる役は「おばあちゃん」や「犬」だった。私の旧姓が珍しかったことや、体型がぽっちゃりしていたことによるものだが、強気で勝ち気で、好かれる性格じゃなかったのだと思う。私はそれを母親にも、先生にも言えなかった。猛烈に悲しかったが、物理的な暴力と違って相手のやっていることの何が悪いのかうまく整理できなかったし、こういう悪口を言われていると伝えるときに自分が抱えているコンプレックスを口にしなくてはならず。そのほうが耐えられなかった。

息子は少なくとも、私に話してくれた。自分に非がある部分は隠しているかもしれないけど、とにかく受け止めて、私は何があっても味方だということを何度も伝えた。

息子の方に何か原因があるのだろうか。そもそも人の心を逆撫でする。相手がどう思うか、ということを想像する力に欠けているので、意地悪だな、辛辣だなと感じることが多い。しつこいし嫌がられる場面も多々あると思う。規模で育ちの良いおとなしい子たちばかりのインター幼稚園で育ちぬるま湯に使っていたので、どんな振る舞いに対しても、暴力や無視などの制裁がなかった。そういう局面なら、しっかり相手がどう感じているのか考えるいい機会にもなるかと思った。

そんな最中、妹が、「見てみて!魔法の手なの!」と見せてきた工作に「何それ。どこが魔法なの?」という。そして「にーに、どの動物が好き??」と図鑑を広げる弟に「ベーーーー」と変顔をする。

「そういうところ見てるとさ、あんたにも何か原因があるんじゃないかと思ってしまうよ。知らないうちに、相手が嫌がることしてるんじゃないの?!」

言ってしまった、、、傷ついている息子に、、、何があっても味方だと言っていたくせに、、、

「してないよ。。。」と平然と答える息子。相手の気持ちに鈍感なぶん、自分に向けられた敵意ある言葉にも鈍感。

ついに先生に相談したところ、クラスの友達と話をしてくれた。
「友達を叩いていることない?」と聞くと、息子の名前が出てきたという。なぜ叩くのか。と聞くと…
変な顔してくる、お尻突き出してくる、気持ち悪いことしてきたから。と。
だからと言って叩いちゃいけないと話し、一人ひとり納得して息子に謝ってくれたという。先生から促したわけじゃないのに一人一人と、もうしないという約束の指切りをしたそうだ。なんて素直で可愛いんだ。

ほら、あんたも何かやってたじゃん

という思いは飲み込んで。変顔や奇妙な動きで人を笑わせようとするのは(特に面白くもないのに)息子の日常なので、それが原因になるとは考えもしなかったのだろう。いまだにわかっていないと思う。

腹が立つことは多々あれど
どう変わって欲しい、どうなって欲しいのかと考えてみると
不思議と何も思いつかない。
このままでいてほしい、このままありのままの自分を好きでいてほしい、と思う。

どうやって伝えたらいいのかわからないけど
また辛辣な言葉が口からこぼれそうになったら
「この子はこの子のままでいい」そう3回心で唱えよう。
いや、きっと3回じゃ気持ちが落ち着かないから10回唱えて耐えてみよう。


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