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考えていること

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日々、考えたことを少し長い文章で。まだまだ人として未熟だからきっと考えは変わっていくのだろうけれど、その途中過程を書いておきたい。
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#自分と向き合う

北海道の女満別空港から遠軽町へ

北海道の女満別空港から遠軽町へ

大阪在住だった友人が結婚して夫婦で北海道の遠軽町(えんがるちょう)に移住して、宿を建てたので、遊びに行ってきました。何のこっちゃわからないでしょ…。わたしも何のこっちゃわからないから、とりあえず行ってみました。

女満別空港から車で1時間ほど。遠軽町の旧白滝地区にある、自家焙煎珈琲とお宿『森の暮らし』。

どーん。まじかー。可愛すぎる。2階が宿泊スペース。わたしの腰のあたりの本棚にチラリとオレンジ

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怖いと思ったことに突っ込んでいくと、新しい世界が開けるんだと思う。

怖いと思ったことに突っ込んでいくと、新しい世界が開けるんだと思う。

相変わらず、ホームページどうするか問題をぐだぐだ考えている。でも、1つ、くっきりと、やるべきことが見えた気がしている。小説家で居続けたいなら、小説を書かなくてはならないということなのです。いや、当たり前だろ。当たり前なんだけどさ。

わたしがやろうとしていることは、わたしのためのメディアを自分で整え、小さなお店として開業することだ。一度来てくれた人が、また次も来たいと思ってくれて、来たら楽しんでも

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何を書きたいかは、これから見つけていけばいいんだ。

何を書きたいかは、これから見つけていけばいいんだ。

小説家であり続けるために、ライバルの少ない分野で書き続ければいいのではないか、というような記事を書いたのはほんの1か月前なのに、今はまた真逆のことを考えている。

ライバルの少ない分野というのは、たとえば、科学書やビジネス書のゴーストライターを小説で書くという仕事だ。きっと需要はあると思う。ライターと小説家の両方をガチでやっている人しかできないから、ライバルも少ない。できます、やりますと看板を掲げ

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ホームページ問題その②:要するに、人生をどうしたいのか問題であった。

ホームページ問題その②:要するに、人生をどうしたいのか問題であった。

前回に引き続き、ホームページどうするか問題。初めて人にホームページ制作をお願いすることになったので、いろいろ考えているのだけど、やっぱり一人で考えるよりも気づくことがたくさんありすぎる。

わたしは理系ライターも小説も講師も舞台もあれこれやりすぎて、しかも小説もジャンルがいろいろすぎて、どうやってわかりやすく見せたらいいんだろうと悩んでいた。まるでモノが多すぎて片付かない部屋の真ん中で途方に暮れて

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「みんなに好かれたい」という気持ちが、わたしの行く道をブロックしていた

「みんなに好かれたい」という気持ちが、わたしの行く道をブロックしていた

『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。』というタイトルの松浦弥太郎さんの本を読んでいる。その中に、なんでもベスト10を考えてみるという項目があって面白かった。たとえば好きなものベスト10を考えたら、「好き」の深堀りができる。

松浦弥太郎さんのエッセイが好きなわたしは、すぐ感化されて、さっそくベスト10リスト作りをやってみた。googleスプレッドシート(オンライン上のエクセル

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自然体の謙虚さを身に着けたくて考えた結果

自然体の謙虚さを身に着けたくて考えた結果

わたしが尊敬する人は、みんな謙虚だ。すごい人たちなのに自然体で、無理してる感じとか、嫌な感じが少しもしない。ちょこんと、きょとんと、ただそこにいる感じ。殺気を消している感。

そんなふうになりたいのに、最近のわたしは何だか傲慢で不遜で偉そうな嫌な感じだ。漫画とかで、主人公にやられる役で出てくる、ちょっと腕っぷしに自信がある下っ端のチンピラみたいに、オラオラしている。歳をとって経験が増えて、いろんな

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「きれい」を無邪気に楽しみたい

「きれい」を無邪気に楽しみたい

42歳になった自分の容姿と心の折り合いがつかない。普通に生きているだけで太ってくるし、アプリで加工しないと顔がぼよーんとしてるし、可愛らしい服も似合わなくなるし、白髪が増えてくるし。

どうやって受け入れたらいいのだろう。自分大好きなうえに、時代のルッキズム(外見至上主義)の呪いにどっぷり浸かって、その呪いも振りまいて生きてきたツケを、どうやって払えばいいのかわからない。

話は少し変わるけれど、

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自分がどう生きたいかで進路を決めたらいいよって若者にアドバイスしてたら、自分ができていないことに気づいた話

自分がどう生きたいかで進路を決めたらいいよって若者にアドバイスしてたら、自分ができていないことに気づいた話

科学のことを分かりやすく伝えるサイエンスコミュニケーターや理系ライターの仕事に興味があるので話を聞かせてほしい、という連絡が理系の学生さんや博士課程在籍中の大学院生の方から同時多発的にきて、20代の人たちってどんなこと考えているのかなと思ってZOOMでお話しをしたりなどした。

博士課程在籍中、わたしも進路にとても悩んでいた。博士まで来たのだからそこから先は研究者になるべくがむしゃらに邁進したらい

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努力していないから嫉妬する権利がない、ということに気がついた

努力していないから嫉妬する権利がない、ということに気がついた

活躍している小説家や本屋に並ぶベストセラーと銘打たれた本を見ると、嫉妬で苦しくて逃げ出したくなる。つらくて情けなくてみっともなくて、そんな自分が嫌になる。

どうにかならないものかと思って、ダメもとで裏紙に自分の気持ちを書きだしていたら、タイトルの結論にたどり着いた。わたしは小説を書く努力をしていないから嫉妬する権利がない、と。

努力をしていない、と言い切るのは難しい。そんなことない、がんばって

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誰の役にも立たない自分ひとりの欲望から始める方がいい

誰の役にも立たない自分ひとりの欲望から始める方がいい

桜が咲くと、空気が塗り替わる。美しい花はいろいろあれども、ソメイヨシノみたいにあらゆるところに植えてあって、一斉に咲いて、あんなにたくさんの人の心を浮き立たせる花は他にないと思う。

まあ、やつら、クローンですからね。同じDNAですからね。同じ環境で一斉に咲きますよね。※ソメイヨシノは種ではなく接木で増やすからみんな同じ遺伝子。

毎年わたし、桜が咲くと「ああ、わたしも桜になりたい」と心底思うので

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ブランディングとは自分じゃない誰かになることなのかもしれない

ブランディングとは自分じゃない誰かになることなのかもしれない

最近ずっと自分迷子。ライターとしても小説家としても。noteに1つ記事を書いては1つ解脱している感じなんだけど、まだまだ脱ぎきれない呪いが山ほどある。

先日、大学院時代の同級生で研究を続けて教授になった友人の取材に行かせてもらった。研究内容も面白かったし、大学院生のときにどんなことを考えていたのかも初めて知ったし、しばらく会っていない間の人生の試行錯誤も垣間見えて、なんかもう刺激がいっぱいすぎる

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称賛や承認をエネルギーにしたら続かない。続けた人だけがたどり着く場所へ。

称賛や承認をエネルギーにしたら続かない。続けた人だけがたどり着く場所へ。

小説家の友人馳月基矢さんが楽しそうに活動しているのに影響されて、小説投稿サイトカクヨムに登録した(寒竹のページ)。カクヨムにはたくさんの小説書きがいて毎分何作も投稿されている。投稿しても5分もすれば、新作リストから外れてしまうほどだ。

以前はそういう場がしんどかった。たくさん読まれている作品に嫉妬したり、自分が見てもらえないことにやきもきしたりしていた。だけど今は、書いたり読んだりする人がこれだ

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バズりたくない

バズりたくない

photo: sayoco

小さいころ、引っ込み思案で泣き虫で言いたいことも言えない子どもだった。それなのになぜか「目立ちたい」とか「大勢にちやほやされたい」と思っていた。

これは親から何度も聞かされたエピソードだけど、わたしは毎日幼稚園で泣いていたらしい。しかも、ちょっと男の子に軽く押されたとか、その程度で。わたしもちゃんと覚えている。何かを言われたりされたりしたときに、上手く言い返せなくて

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自分の能力を因数分解したら、強みと弱みが見つかった

自分の能力を因数分解したら、強みと弱みが見つかった

photo: ame

わたしも所属している理系ライター集団チーム・パスカルのメンバーの森旭彦さんと雑談をしていて、ふと、森さんが「ブランディングって因数分解なんだよね」と言うので、「何それ!もっと!」と盛大に食いついたら解説してくれました。

「因数分解って、4+6=2×(2+3) みたいに共通の要素でくくりだすことで、たとえばダイソンは掃除機で有名だけど、コアにあるのは『空気を動かす技術』でし

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