マガジンのカバー画像

考えていること

112
日々、考えたことを少し長い文章で。まだまだ人として未熟だからきっと考えは変わっていくのだろうけれど、その途中過程を書いておきたい。
運営しているクリエイター

記事一覧

エッセイもしくは文芸ができること

エッセイもしくは文芸ができること

今朝、とあるnote記事を読んで、いろんな人に読んでと強くおすすめしたいと思ったのだけれど、上手く感想が言葉にならなくて、夜になってようやく何か言えそうな気がして、このnoteを書いている。

これです。

以前日記に書いた人とは別の方。Xでつながっているライター仲間さんで、能登半島に住んでいることはプロフィールを見て知っていた。被害に遭われたこともツイートから察せられた。しかし、輪島市だったとは

もっとみる
珠洲市で被災した相互フォロワーさんの話を伝えたい

珠洲市で被災した相互フォロワーさんの話を伝えたい

今日の午後、「突然失礼します」と、SNSに相互フォロワーさんからダイレクトメールが届いた。何だろ?と思って読んだら、能登半島の地震で大きな被害を受けた珠洲(すず)市から戻ってきたところだと書いてあった。そこには、何度も死ぬ思いをしたこと、避難の様子、周囲の人たちのこと、崩れてしまった家のことなどが書いてあった。

その生々しい経験談を読んで、わたしは急に目が覚めたような気がした。ニュースやSNSで

もっとみる
ドラマ「ブラッシュアップライフ」を応用して、ブラッシュアップイヤーをしようと思った。

ドラマ「ブラッシュアップライフ」を応用して、ブラッシュアップイヤーをしようと思った。

何度も人生をやり直すドラマ「ブラッシュアップライフ」の再放送をTverで見ながら、わたしも毎年毎年同じ人生を繰り返しているなあという気持ちになった。少しずつマイナーチェンジしているし、ちょっとずつ成長している気はしているけれど、あまり変わり映えはしない。

毎年同じことを反省している気がする。去年の年末年始のSNSを見ると、今考えていることと同じようなことを書いている。その前の年末も同じだ。これっ

もっとみる
2023年の仕事と創作を記録したよ!

2023年の仕事と創作を記録したよ!

振り返り記録をつけるの大変なんだけど、自分の励みになるのでやっておく。今年もたくさん書いたし、いろいろな人とお仕事しました。本当にありがとうございます。書くことを仕事にできて、本当に幸せ。

今回の日記は、去年から継続の仕事は「◆」、2023年新規の仕事は「★」にしてみました。新しいお仕事が13件。継続が15件。半々でちょうどよいバランスかも。新規も継続もどちらも有難いです。お世話になりました。

もっとみる
44歳のテーマは「たくさん遊ぶ」に決めた

44歳のテーマは「たくさん遊ぶ」に決めた

先日、誕生日を迎えて44歳になりました。44歳って、こう改めて文字にするとすごい破壊力だなあ。精神年齢14歳くらいのイメージなんだけども。

2022年の日本人女性平均寿命が今87.09年だそうで、これから先まだまだ伸びるだろうけど、とりあえず半分越えたという感じ。誕生日だから抱負を述べるなんてことは、述べてもすぐ忘れるからやめてたけれど、昨日急に「44歳はたくさん遊ぼう」とテーマがひらめいた。

もっとみる
登場人物は作者に嘘をつくし、私も私に嘘をつく

登場人物は作者に嘘をつくし、私も私に嘘をつく

今ずっと漫画「ONE PIECE」を読んでいる。1997年から連載が始まったらしい。そのときわたしは18歳で(1979年生まれです)、ジャンプを購読していて(もちろん紙で。電子で漫画を読む発想すらない)、ONE PIECEの連載が決まる前のお試しの読み切り短編を読んだことを覚えている。

それが今も続いていて、大人気で、読み切りを読んだときには想像もしなかったたくさんの仲間に囲まれて(←主人公が)

もっとみる
アートの価値について、ぐるぐる考える

アートの価値について、ぐるぐる考える

アート作品についた値段を見ると、お金に対する価値観がぐらぐら揺らいで混乱する。1億とか、数百万とか、そういうレベルなら自分には全く別世界の話で済ませることができるのだけど、小さな絵が、たとえば10万円だったとき、10万円というのは一体何だろう…とわからなくなる。

何か月もかけてできあがったものもあるし、ほぼ一瞬で(素人目には)ささっと描き上げたようなものもある。だとしても、その能力は長年の鍛錬の

もっとみる
ライターの視点:ウェルビーイングとテクノロジー(シーズン2 第2回)

ライターの視点:ウェルビーイングとテクノロジー(シーズン2 第2回)

毎月行われている意識研究会は、シーズン2「ウェルビーイング・テクノロジー」に突入した。他の回の報告は書いてないけど、まあ順番に書こうとしたらいつまで経っても更新できないので、書きたいと思ったときに書くのが吉かと。

意識研究会についての詳細はこちら。

シーズン1の「マインドアップローディング」に比べたら、「ウェルビーイング・テクノロジー」というテーマはちょっと身近な感じがする。だけど、ウェルビー

もっとみる
幸せのキャパを増やす方法と、幸せを貯める方法。

幸せのキャパを増やす方法と、幸せを貯める方法。

漫画『DEATH NOTE 』をKindle大人買いして読みまくっていて、昨日読み終わった。今更読み始めたのは、ネットで「DEATH NOTEの主人公はなぜ死んだんですか?」っていう質問を見て、ちょっとしか読んだことなかったけど、あいつ、死ぬんかい…!と思って読みたくなったから。

面白かった。絵もストーリーも、人物の書き分けっぷりがすさまじい。それぞれのキャラが、それぞれの動機で動いていて、少し

もっとみる
仕事を断れないわたしに、小津安二郎が教えてくれたこと

仕事を断れないわたしに、小津安二郎が教えてくれたこと

PrimeVideoの松竹プランに課金して、小津安二郎監督『秋刀魚の味』を見た。小津作品はこれで5作品見たけど、そのうち、これ含め3作品(『秋日和』『晩春』)が、ひとりになってしまう親を気遣ってお嫁にいけない娘と、その娘のために親ががんばって話をつけて、最後は娘が結婚していって、親はひとりになってしまう、というストーリーだった。

なんで同じようなものを繰り返し作るのだろう。そしてそれを、なんで少

もっとみる
電子書店が消えれば購入した電書も消えるし、電子遊技場が消えればわたしも消える(でも、紙の本と生身は残る)

電子書店が消えれば購入した電書も消えるし、電子遊技場が消えればわたしも消える(でも、紙の本と生身は残る)

図書館から予約取り消しのメールが届いた。予約していた本が届いたのに、取りにいくのを忘れたまま、1週間が経ってしまっていた。取り消されたのは、谷川俊太郎の絵本「ぼく」。

「ぼくはしんだ じぶんでしんだ」

から始まる絵本だ。雑誌『pen』谷川俊太郎特集を読んで知って、すぐ予約したのに、予約取り消しのメールが来なければ、予約したことも、谷川俊太郎をもっと読みたいと思ったことも忘れていた。10日前のこ

もっとみる
育休の話を聞いて、わたしも人生レベルで自分のやりたいことをするために休みをとろうと思った話

育休の話を聞いて、わたしも人生レベルで自分のやりたいことをするために休みをとろうと思った話

昨日は『ママはキミと一緒にオトナになる』を上梓したコラムニストの佐藤友美(さとゆみ)さんと、『おそるおそる育休』を上梓した毎日放送アナウンサーの西靖さんのトークイベントに行ってきました。

実を言うと、ライターとして尊敬するさとゆみさんのイベントだから聞きにいくものの、わたしには子どもがいないから、今回のテーマはあんまり興味がないなと思っていた。子どもを欲しいと思ったことは一度もないし、今後もない

もっとみる
努力が報われないことが苦手なのだと気がついた

努力が報われないことが苦手なのだと気がついた

ライターとして参加した新書『思い出せない脳』が発売から2週間で増刷となった。編集者さんがせっせとプロモーションをしてくれたことと、武田砂鉄さんのラジオでとりあげてもらったことが大きかったと思う。

本が売れるという経験が皆無のナカトバ作家なので(鳴かず飛ばずを、鮭とばみたいに言ってみた)、本ってこんなふうに増刷されるんだなあとしみじみ噛みしめた。いつか、自分が作者の本でも増刷されてみたい。中身のク

もっとみる
ライターの視点:第一回意識研究会を終えて

ライターの視点:第一回意識研究会を終えて

東大名誉教授の哲学者がたちあげた「意識研究会」

意識研noteから訪れた人は、初めまして。ライターとして、この意識研究会に参加している寒竹泉美(かんちくいずみ)といいます。わたしの任務は、この難しい、怪しげな、研究会の内容を、一般の人にわかりやすく、うさんくさくないし怖くないし、何ならとても面白いと伝えること、そして、意識についていろんな人が議論できるような土壌を作るお手伝いをすることです。

もっとみる