お椀の中には、十円玉が3枚と1円玉が2枚

【独り言メモなので、どうかスルーして下さい】ウチの最寄り駅前の商店街の通りで、今日の夕方、物乞いの男性がいるのを見つけた。裸足で薄着の状態で正座をして体を前後に揺らしながら手を合せていた。財布から1000円札を取り出し、近寄ると、お椀の中には、十円玉が3枚と1円玉が2枚入っていた。その脇には、一斤の食パンが置いてあった。男性は、50代くらいで、目が充血し、やせ細っていた。過去、移り住んだ自分の住む各街でホームレスの人たちを見ることはあっても、物乞いをしている人の姿を見るのには、かなりの衝撃を受けた。アフリカや南アジア、アメリカなどで仕事をしていた時には、よくある光景だったが、まさか、いよいよここまできたかと。私は、「本当にこんなことになって申し訳ないことです」と声を掛けながら1000円札を手渡した。男はびっくりした様子で、通り中に響き渡る声で「ありがとうございます、ありがとうございます。ありがとうございます。」と何度も何度も叫んでいた。彼は、どうしてこのような境遇になってしまったのか、今日、寒さをしのげるシェルターはあるのだろうか、今日は食べるものがあったとしても、明日はどうなるのだろう。なぜ、この世はこんなにも不合理なのか、あたまの中がグルグルと回転し、なぜか悔しい気持ちでいっぱいになった。この体験をどう活かせばいいのか、今も考え続けている。

幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者