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世界はどんどん悪くなっているという思い込み

ども、カニカマです。カナダでアプリとかを作ってます。

犯罪は増えている?

先日見つけた、アメリカの犯罪に対する世論調査が面白かったのでシェアしてみます。

内容としては2023年10月に行った世論調査で、大多数のアメリカ人は「犯罪が1年前より増えている」と回答し、犯罪率は上昇傾向にあると考えてるみたいです。

みんな犯罪は増えていると思っているみたいです。

でも実際にアメリカの2023年の殺人件数は急落し、自動車窃盗を除くすべての重大犯罪が減少したことがわかりました。
2023年はアメリカ全土で発生する犯罪が減少傾向にあったことが推測でき、暴力犯罪は1969年以来の低水準となっているそうです。

なぜ犯罪は増えていると考えてしまうか

なぜ人は、実際には犯罪件数は増えていないのに、より悪くなっていると感じてしまうのか。
記事ではメディアの動画やSNSのせいでそう思いこんでしまうのではないかと述べています。

確かに今年に入ってから、サンフランシスコでの集団万引き、というかほぼ強盗に近い動画とかが X(twitter)で拡散されていてよく目にしました。
ああいうのを目にする機会が増えると悪い印象ばっかりが残り、他の大多数の日常は忘れ去られてしまいます。

人が陥りやすいネガティブ本能

今回のこの記事をよんで、ずっと読みたくて読んでいなかった本を思い出したので勢いで買って読み始めました。

さすが数年前に売れまくった本なだけあって面白い。
まだ前半の20%ぐらいしか読めてませんが、サクサク読み進められます。

その最初の方に書かれていることだけでも、今回の話を説明してくれています。

人々が「世界はどんどん悪くなっている」という思い込みからなかなか抜け出せない原因は「ネガティブ本能」にある。ネガティブ本能とは、物事のポジティブな面よりもネガティブな面に気づきやすいという本能だ。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)- ネガティブ本能

この原因をファクトフルネスでは
1️⃣ 思い出は美化されて昔を正確に覚えていない点
2️⃣ 報道や活動化の発信が偏っている
3️⃣ 考えずに感じているだけ
というのが原因であると。

3つめの「考えずに感じているだけ」とは、喜ぶべきデータを何度見ても、それが問題解決できていない状況であれば「よくなっている」とは言いにくい、あるいは「無責任な言い方」だと嫌な気分に感じてしまうことである。

問題が少しでもある現状では、安心できないと感じてしまうということですね。

でも実際は状況が良くなっていることもたくさんあるんですよね。
犯罪は実際には減っているわけだし。
問題はあるけど改善に向かってるという状態はあるわけで。

ではどうすればネガティブ本能を抑えれるか。

この本では、

「悪い」と「良くなっている」は両立する。
「悪い」は現在の状態、「良くなっている」は変化の方向。2つを見分けられるようにしよう。「悪い」と「良くなっている」が両立し得ることを理解しよう。
良い出来事はニュースになりにくい。
ほとんどの良い出来事は報道されないので、ほとんどのニュースは悪いニュースになる。悪いニュースを見たときは、「同じくらい良い出来事があったとしたら、自分のもとに届くだろうか?」と考えてみよう。
ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい。
長期的には進歩が見られても、短期的に何度か後退するようであれば、その後退のほうが人々に気づかれやすい。
悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない。
悪いニュースが増えた理由は、世界が悪くなったからではなく、監視の目がより届くようになったからかもしれない。
美化された過去に気をつけよう。
人々は過去を美化したがり、国家は歴史を美化したがる。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)

こうした考えを常に持っておくことが大事なんですね。

というわけで

物事を「良い・悪い」片方だけで判断しない。
悪いニュースだけを目にするが実際は良いこと起こっているということを忘れない。
過去を正確に美化しない。

ということが大切なのがわかりました。

ついついニュースをみていると、悪いニュースばかり目につくので悲観的になってしまいがちですが、全体を長期的に見た時に世界は確実にゆっくりといい方向へ向いているということだと思います。

あんまりSNSばっかりを眺めて感情的にならないように気をつけないと、変な思い込みをしてしまうかもしれないなぁと思いました。

ファクフルネスには他にも現代人の思い込みをデータで否定してくれています。まだ読んだことない人は是非読んでみてください。
今考えてる世界に対する認識は思い込みかもしれません。

ではでは。


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