記事一覧
#079 楽しい努力
先日たまたま目にした動画で 芸人のみやぞんさんが努力について話しているのを見た
彼は実る努力と実らない努力について話していて 努力が結果に結びつくかどうかは本人がその過程をどう感じているかによって変わるのだという 努力と言われるとなんとなく苦しみを耐えたり 時には涙したりする場面も想像できるのだが この「苦しみに耐えた暁には報われる!」と信じて辛い思いばかりするものは実らない努力であるらしい こ
#078 隔週の麺線
火曜日の午後は隔週で講義がある この講義がある日のランチはいつも決まって麺線だ
麺線というのは台湾のローカルフードの一つで ソーメンのような細い麺を鰹ベースのとろみ出汁で煮込んだものだ 牡蠣やモツが乗っていることも多く わたしがいつも食べているのはモツが乗っているものだ
午前の講義を終えたら 1フロアー下にある午後の講義の教室に向かい 荷物を置く 貴重品だけを持って昼を買いに行くスタイルが一
#076 とあるカフェで
窓際に座る 向こうのマンションの窓の外に敷き詰められた花 手入れというほど綺麗にされてはおらず 自由に咲くことを許されたそれらは生き生きと咲き誇っているようにみえる 風に揺れながら
多いとも少ないとも言えないそこそこの交通量の道がこちらとあちらの間に1本あって ふと目線を右にむけると 建ち並ぶマンションの切れ目からほんの少しだけ この街のシンボルである台北101の頭がみえる それはここから望める
#075 文山区という街と感性の豊かさ
夕方の講義を終え 娘を迎えに行く前に 娘が学校で使用する備品を買うため 大学から近い雑貨店に立ち寄った
入り口付近で目的のものは見つけたのだが 三階建ての大きなこの雑貨店はなぜかじっくりとみて周りたくなる 二階の文房具コーナーでは 台湾のパイロット社が25周年を記念して 台湾でも人気が高い日本のテキスタイルブランドSOUSOUとコラボしたボールペンが売られていた
かわいい上にフリクションタイプの
#073 空が好きな人
夕方に講義を終えて外へ出ると 数人の学生がスマホを空に向けて微笑んでいた
スマホが向けられたそのさきに視線を移すと 小さな雲が一つ 夕日に照らされて光っているようになっていた
思わずわたしもスマホを取り出してカメラを起動した
わたしはもともと空が好きだ こんなふうに素敵だなと思う空はすぐにカメラに納めておきたい 娘が赤ちゃんの頃にも外へ出ると 「空が綺麗だね」とか「空の色素敵だね」とか いつも
#072 はじめての自助餐
日中の気温はいまだに夏を引きずっているのに 暦だけは時を進めていく
9月なかば わたしは大学2年生になった
およそ3ヶ月の長い休みを経て 再びこの校舎に戻った
登校2日目の昼 クラスメイトから学食に行かないか と誘われた
この1年間ほぼ空っぽになっていた学食 なぜかほとんどの店が閉まって セブンイレブンと朝ごはん屋さんだけがなんとか学生を支えてくれていた
それがこの夏休み期間に工事が進み なん
#071 カフェバッハ
南千住という駅に降り立つのはこれが初めてだ
なんとなしに出た地下鉄の下り口が目的地と反対だったせいで 駅周辺の複雑な地形を理解するのに少し時間がかかった
常磐線やつくばエクスプレスの入り口が見えるところからぐるりと回るようにして歩き 反対側の地下鉄改札を目指す 目的の店は駅からさほど遠くはなさそうだ
その店に行ってみようと思ったのは およそ2週間前のこと
地元で気になっていたカフェに足を運ん
#069 4番目に好きな季節
夏休みに入っておよそ1ヶ月半が経った
休み前にやろうとなんとなく決めたことはなにひとつやっていない
誰に強制されるわけでもなく 毎日ただ家にいて動画を見たり ゲームをしたりして1日が過ぎ去っていくのを待って そうして過ごしてきた
まるで外出自粛期間のようだ
台湾の夏は本当に暑い 朝だろうと気温は30℃を超えているし 日が落ちても空気は火照ったままである
サマースクールに通う娘を朝8時に学
#068 マンゴーかき氷
4月後半 マンゴーの季節が始まった頃 友人からマンゴーかき氷の有名店に行きたいと誘われたことがあった 観光客が戻ってきている今年は 久しぶりに行列も戻ってきていたらしい 在台丸7年になるがこの有名店に足を囲んだのはおそらく3回程度である
有名店だけあって味はもちろん最高なのだが あまり行列に並ぶのが得意ではないし 家からのアクセスもそこまでいいわけではないので なかなか機会がないのだ そもそも