みなさんの周りにはいましたでしょうか。
「ヤンキー」

これを読んでいる貴方の学生時代のスクールカーストにもよるかもしれませんが

私はヤンキーが物凄く怖かったです。

理由は彼らの想像力に信頼がないからです。
「こいつら・・・相手がどんな怪我を負うのか想像できてない・・・」
と思うような行動をいたずら半分で行います。

だから私はヤンキーが怖かったし嫌いでした。

しかし。

大人になると、なぜかそんなヤンキーのことを
「かわいい」と言わなければならない風潮があります。

街中で睨みをきかせている学生を見て
「かわいいなぁ」と言ってる人を多く見ます。

本気？？

どの部分が？

それは貴方の本心？？

「ヤンキーをかわいい」と言える自分って大人
みたいな恥ずかしい背伸びをしてませんか？？

私はヤンキーのことはかわいいと思いません。
真面目に勉強して部活もして、でも勉強も部活もそんなにうまくいってなくて、勉強と部活に対する努力が足りてないことも自覚していて、好きな人はいるけど告白なんてとてもできなくて、好きな人いるのに他の子から好きって言われたらその子のことも気になったりして、結局付き合うのは自分が好きな子じゃなくて自分のことを好きって言ってくれた子だったりして、手をつなぐこともなかなかできなくて、手汗が気になっちゃりして、周りがどんどんパートナーと大人の階段を登っていくことに焦りを感じたりして、時々何も悪くないのに先生に怒られたりして、部活めちゃくちゃ好きな子と話を合わせてるけど自分はそんなに部活が好きじゃなかったりして、周りが大人に対して不満を抱いてるけど自分は大人のこと結構信頼してたりして、周りが社会を風刺しているロックバンドを好きになる中アイドルが好きだったりして、プリクラにそんなにお金かける？？って疑問に思ってたりして。

そんな子のことを私は胸を張って「かわいい」と言いたいです。
だって「かわいい」と思えますもん。
こんな子こそ、「かわいい」って思われるべきだと思いますもん。

今、大人になって学生時代の気持ちを忘れているからヤンキーことを手放しにかわいいなんて言えるんですよ

私の先輩にもヤンキーがいました。
詳細を書くと誰かがそのヤンキーに告げ口をしてボコボコにされる気がするので書けないくらい怖い人です。

その人は野球が上手でした。その人はとても速い球が投げれる人でした。
その人は僕を座らせて速い球を投げ込むのです。時々変化球を投げます。めちゃくちゃ変化します。上手いから。
私にたまたまキャッチング能力が備わっていたからいいようなものの。
私の顔面に球がめり込む可能性だってありました。

成人式のとき暴れていた男の子がいました。学生時代から、人からもらったビスケットを粉々にして高笑いするような極悪非道な男でした。
その男は成人式終わりの飲み会で私の好きな子にセクハラをしてました。
私は声を震わせながら「やめてくれ」と言いました。
激昂した男は居酒屋を飛び出し「佐野寛出てこい！血だらけにする」と叫び出しました。
もう私は怖くて怖くて・・・

でもそんなヤンキーも「かわいい」って言われてるのです。

なんで？

大人しく、大人の言うことを聞いて、ヤンキーに怯えている子からしたらこんな理不尽ないよ。
こんな思いまでしてなんでヤンキーが可愛がられるの？？

世間では「ヤンキー→更生」が物凄く評価されます。
この現象を「ゲインロス効果」と言うらしいです。
この現象に対して反対意見を言う人は多くいます。

まずは！！ヤンキーを見て「かわいい」ということをやめない限りこの現象に歯止めをかけることはできません。

さあ、今日から始めましょう。

ヤンキーやヤンチャな子を見たら
本心を言いましょう。
「かわいい」と言わないといけない
そんな風潮を消し去りましょう。
そんなものは「大人の余裕」でもなんでもありません。
白は白、黒は黒です。

だから私は言います。
ヤンキーはかわいくない。
「かわいい」は作れる。
自分が心からかわいいと思うものを
全力で褒めたいと思います。