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元音楽業界の転職者が昼休み1時間で「まんがでわかるライフシフト」をおおまかに読んでまとめてみた。

いまさらであるが“ライフシフト”について。少し前に大ヒットした本ですね。本の帯には「人生100年時代の人生戦略」「今こそ、自分の人生を生きよう」とある。

なぜこれまでの人生戦略ではいけないのか?

皆が自分の人生を生きるなんて綺麗事が本当にありうるのか

ぼくの感想をまとめてみた。読んでほしいのはこんな人だ。①将来の決断に迫られている②転職を考えている③漠然とこのままではいけない気がしている。社会人として自信も迷いも感じている人にぜひ読んでみてほしい。

後半に音楽業界のことに少し触れたいと思って書き始めています。

なお、これは本編のエッセンスを抜き出したマンガ本だ。そしてこのnoteはそのマンガ本からさらにエッセンスを搾り取って書いているので、どうしても言葉足らずになるかもしれない。昼休み1時間で書く乱文ですので、どうかご容赦くださいませ。

前提① 人間は100年生きる

『ライフシフト』には2つのデータが紹介されている。

①2007年生まれの子どもの半数が日本では107歳まで生きうる。

②いま50歳未満の日本人は100年以上生きる時代を過ごす可能性が高い。

まだ誰も経験したことのない100歳時代がやってくる…!楽しみ?不安?どっちですか?

今までは寿命を想像するときに「80歳まで生きるとしたら…」だったが、さらに20年も足して100歳までの未来を想像する必要があるというのは衝撃的ではないでしょうか?20年間も伸びるというのは、生まれてから成人式までの長さ、あるいは、大学卒業から40歳ちょっとになるまでの期間だからそれはそれは長い感じがする。それが80歳からさらに長々と続くのだ。

それに備えて、20~60代という時期を仕事一辺倒ではなく、仕事・学び・遊びのバランスを取り、柔軟に人生を組み立てよう。

これが『ライフシフト』のメッセージ。

感想① 「教育⇒仕事⇒引退」という人生は変わる。

今の現役世代は、「60歳まで働けば引退、あとはゆっくり過ごしましょう」では済まなくなる。

公的年金はあてにできず、貯蓄をためるのも簡単ではない。たくさんのキャリアを持ち、ステージを変えていきながら、そのたびに新たな能力、視野、人とのつながりを作っていくのが大事だ。

ぼくはこの在り方については『グラデーション』という言葉がしっくりくるのかなと思っている。様々なスキル、職種、業界、コンテンツの境界線がはっきりすみ分けられたものから、クロスオーバーしていく流れが止まらない。境界線がグラデーションになっているということだ。

例えば音楽の消費され方は、従来のリスニング用のみならず、YOUTUBE、Tik Tok、などBGMとして消費されるた。この消費のされ方は言うまでもなく、明らかにこれまでの音楽業界全盛期のものと異なり、今まで“音楽”と呼んでいたものとは厳密にはちがう“音楽”であるような気がする。他のコンテンツの領域と溶け合っていく。そして、同時に音楽を生業とする人たちも、そうなっていく。

感想② 65歳定年後の仕事は本当にないのか?

先述のとおり、ライフシフトでは定年以降働けなくなったときの生き方に焦点が当たっている。

ぼくは、『ライフシフト』とは反対に、引退後にできる新しい仕事がたくさん生まれるのではないか?とも思った。十分な雇用創出と再就職がなされるなら『ライフシフト』の主張は大きく的を外すかもしれない。

だからこそ、大事なのはむしろ、そこへ向けて直近3年、5年、10年をどう生きるかではないかと思う。その大切さを感じさせてくれるには『ライフシフト』はひとつの予想図としてぜひ触れておきたい書籍である。

感想③ そもそも日本にどこまで当てはまるか?

最後に、この本は欧米の著者によって書かれたものだ。日本にはまた独特の文化があるし、国によってさらにさまざま。ライフシフトの考え方は徐々に現実味を帯びてくるとは思うけれど、全世界的なスケールの話だ。国ごとに具体的に当てはめていくというほどまだ解像度の高いものかはわからない抽象的な話ともいえる。

そんな抽象的な概念だからこそ、むしろ自らの行動によって広い視野を持ち、体験から得られる自分の感覚を研磨することは大事だと感じさせられる。

まとめ

あ、そろそろ1時間経ってしまうのでまとめて終わりたいと思う。ライフシフトを通じて、ぼくが大事だと感じさせられたのは、100歳までイメージして働くのは難しくても、3年後、5年後、10年後を改めて考え、一日一日に反映させていくこと。

このnoteが僕自身のアウトプットだけでなく、将来の決断に迫られている、転職を考えている、漠然とこのままではいけない気がしている人へ、小さなきっかけになれば幸いです。

さて、僕は新卒でソニーミュージックで働いていました。音楽を作る部署から売る部署まで、上流から下流まで経験しました。このライフシフトの内容を踏まえても、ぼくが働いていた音楽業界・エンタメ業界はとても良い環境だった。一言でいうと『感じること』をとても鍛えられたから。常に時代の空気を感じ、世界の空気を感じ、自分の生き方というものを感じる力がついた。

機会があれば、音楽・エンタメ業界の仕事の素敵なところを書いてみようかと思います。なかなか世に知られていないと思うので、それは働いてみたいと考えている人の参考になるかもしれません。どうでしょう?

お付き合いありがとうございました。よろしければTwitterフォローのほうもぜひお願いします。


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