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子どもの居場所の危機管理

昨日12月9日は、かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワークの主催による『けが、アレルギー、感染症、子どもの居場所の危機管理』という学習会に参加しました。
これは4回連続の学習会になっていて、安心安全な居場所づくりを目指してのものです。ちなみに第1回は「アレルギー対応。しかも安くておいしい料理のレシピ、教えます!」第2回は「子ども食堂も子どもたちも地域ネットワークに支えられます。」昨夜は第3回。次回最終回は、「いま、なぜ『子ども食堂』?」です。こちらは日程が合わず参加できませんが、非常に興味深いです。

さて、昨夜の回は、

「もしも子どもが怪我しちゃったら・・・。
インフルエンザ、ノロウイルス対策はどうしたら良いの?
万が一、アレルギーのショック症状が出ちゃったら・・・。
怖い場面を想定し、そんな時はどうしたら良いのか対応策を知っておきましょう。現役看護師でDMAT(災害時に活動できるトレーニングを受けた医療チーム)隊員、亀有で子ども食堂を運営している講師に直接指導してもらいます。」

という内容がチラシの裏に書いてあったので、参加を即決致しました。
講師の佐藤純さんは、10月に行われた「平成30年7月豪雨から葛飾の水害を考える 岡山県災害支援報告会」という災害と地域連携の学習会で初めてお会いしました。その時も、訪問看護師だからできたことをお伝えいただきました。

また、
・避難所は生活の場であり、生活に関連する支援が必要
・顔の見える関係が重要であり、地域包括ケアシステムを平時から構築しておく必要がある。
・地域を支えていくのは、在宅ケアに従事するすべての人

というまとめを伺いました。葛飾区は地域包括ケアシステムの充実を図り積極的に取り組んではいますが、私自身の不勉強で、医療と看護だけでなく、
介護に携わる方々の必要性をもっと訴えなければならないことに今更ながら気づかせていただきました。

前置きが長くなりました。
佐藤さんの講座の良いところは、グループワークを通じて参加者の個々のスキルから、正解や必要な情報を考えさせてくれるところです。グループで一応の答えがまとまったところで、その発表を受けて、講師の解説が入ります。

例えば、「子どもの居場所における危機とは何か」が最初のグループワークでした。

読者の皆さんはどうお答えになりますか?

私達も悩みながらもたくさんひねり出しましたが、講師の用意された答えにはこうありました。

人:感染症・食物アレルギー・熱中症・外傷・人間関係のトラブル
物・こと:自然災害・天候・事故・犯罪被害・犯罪予告・弾道ミサイル発射など
金:経営難・集金

いかがですか?
私達も結構合っていましたが、
爆破などの犯罪予告によって学校などの施設が閉鎖されることは忘れていましたし、弾道ミサイルの件も、あの日ラジオ体操が始まらず子どもたちとスタッフの大人たちで怖がっていたことを思い出しました。
まして、一番考えが至らなかったのが、金の問題です。子どもたちには罪のない話ですが、資金繰りがつかずに閉所される子どもの居場所が多いと聞きました。子どもを取り巻く環境には、元教員だった私でも、思いの至らない場面があるので、何とかして守っていかねばと思いました。

危機管理のポイントは「4つのR」

危機管理のポイントとして、4つのRを提示されました。

Reduction:減災
Readiness:備える
Response:対応
Recovery:復興

※減災とは、災害を防止したり、災害や危機の発生可能性を低めたり、災害や危機によるダメージを小さくすること。
※復興とは、事業を継続し、復興へ向けての効果を最大化する
→危機からの回復

それぞれについてもグループワークを行い、子どもの居場所づくりに必要なことを再認識していきました。
おまけ情報として、「発熱時に太い血管を冷やして体温を下げる」という行為を昔からやっているが、医学的には効果がない!という研究結果についても伺って、参加者一同で驚いた場面もありました。

安心安全な居場所づくりを目指して危機管理の感性を磨きましょう!という佐藤さんの言葉に強く賛同し、葛飾区内の実態を調べてみようと思いました。





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