kawasemi787

雑誌出版社の出身です。ぼちぼち気になることを書いていこうと思います。

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マガジン

  • 小説家・ライターを目指す人向け講座

    出版社勤務時代に学んだことから、ネットで見つけたためにになることまで、いろいろ書いてます。

最近の記事

『LEE』vs.『VERY』 女性誌の状況。

出版不況の中、特に女性誌の売れ行きが低迷していますが、その中で、奮闘している雑誌が光文社『VERY』と、集英社『LEE』。2004年に『VERY』の編集長になった相沢正人さんが仕掛けた言葉「シロガネーゼ」「公園デビュー」が有名です。(実売数のデータがないため売れ行きは不明。) その後、現在の編集長である今尾朝子さんが大活躍。相沢さんのころの専業主婦向けとは違い、働く主婦・ママを読者ターゲットと捉えるなど、ちょっと今までの女性誌とは一線を画している雑誌と感じます。もちろん

    • ライターを目指すなら、得意の専門分野と知識は必須!

      物を書くのが好きな人はたくさんいますが、ズバリ!商業ライターを目指すには絶対に欠かせないものがあります。専門分野とその知識です。 商業ライターの役目は、読者に何らかのアクションを起こしてもらうこと。そのために記事を書くわけです。 ライターの作業は、大まかにいうと、1.企画立案。2.取材。3.執筆。 企画の立案は、読者は何を必要としているかという読者ニーズを捉え、それを読者にものの見事に伝達する。日ごろからの研究が欠かせません。雑誌やWeb媒体の方向性にも合わせる必要があ

      • 2016年の出版(紙・電子)状況と出版社によるネットメディアの展望。

        出版業界に携わり、評論家、翻訳家でもある小田光雄さんの『出版・読書メモランダム』からのデータです。 ■出版物推定販売金額 - 出版科学研究所よりの推定 雑誌 1997年  1兆5644億円 2016年    7,339億円 約47% 書籍 1997年  1兆730億円 2016年   7,370億円  約68% 書籍は、紙のコミックス。雑誌は、コミック誌を含んでいると思います。 ※雑誌には広告収入があるため、出版社自体の減収額はかなりあるはずです。 そのため、そこそこ売れ

        • Don't think, Feel. 言葉の壁。

          3月からnoteを始めて1ケ月になります。他のみなさんの記事も拝読させてもらいながら、自分でも気づいていないことはまだまだ多いなと実感しているのですが、それらの記事で最も印象に残った記事は、makicoo さんの書かれた『キースジャレット「マイファニーバレンタイン」/いいコンテンツはなかなか言語化できないということ』。 自分はもともと音楽のプロを目指していたためかどうかはわかりませんが、音を言葉で表現することほど大きな壁はないと感じています。ギターもピアノ(少々)も演奏しま

        『LEE』vs.『VERY』 女性誌の状況。

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        • 小説家・ライターを目指す人向け講座
          3本

        記事

          自然美なのに幻想的。花のマクロ写真は艶麗。

          大阪の花博公園にある『咲くやこの花館』は、年中、熱帯地域や高山地方のいろんな国の花が咲いてます。湿度が高いエリアはカメラのレンズがすぐに曇り、温度が低い高山エリアだとカメラが冷たくなって、急激な温度変化で壊れてしまいそうです。 ところで、花の撮影には欠かせないマクロレンズ。ほんとは三脚で写すんですが、館内のため手持ち撮影。花のしべにピントがなかなか合わないのが難点。手が震える~。 これは、熱帯地方に咲く『カリアンドラ・カロティルスス』。舌をかみそうな名前ですが、子供の手の

          自然美なのに幻想的。花のマクロ写真は艶麗。

          「神は乗り越えられる試練しか与えない」。スクリプトドクター・三宅さんの「反対のものをぶつけるといい」脚本アドバイス。

          小説や漫画、映画でもストーリーがありますが、主人公に課題を与えると物語がどんどん広がっていく。 TBSのラジオで放送されてポッドキャストで公開された、日本に数人しかいない脚本の医者・スクリプトドクターである三宅隆太さんが「ママとパパのはじめてのおはなしづくり講座」で、物語の組み立て方を紹介しています。ポッドキャストでの公開は終了しましたが、nakamura001さんが番組での話の内容を書き起こしておられますので、興味のある方は読んでください。すごく読まれているので、知ってる

          「神は乗り越えられる試練しか与えない」。スクリプトドクター・三宅さんの「反対のものをぶつけるといい」脚本アドバイス。

          写真は「日常」と「非日常」を、行ったり来たり。

          結構、長く写真を撮ってるんですが、未だ写真の本質がよくわからないです。記録するとか、何かを伝えるツールということはわかるんですが。 撮影者が何を伝えたかったのかを、ほんとに理解できてるのかと聞かれると「ノー!」。もちろん美味しい料理写真の区別くらいはできますけど、最近のインスタの写真など真上から写した俯瞰した写真が人気だったり。 誰かが言ってたんですが、写真の歴史なんて200年くらいで、写真を定義するのは無理!とのこと。そもそも写真には本質的なものっていうのは無いのかもし

          写真は「日常」と「非日常」を、行ったり来たり。

          物書きを目指す人は、「真似る」という基礎訓練が必要。

          「自分の言葉で書きなさい」という言葉をよく耳にしますし、ネットでも見ることがあります。当たり前すぎて、頭に残らないかもしれない言葉なんですが、物書きを目指す人は、特にライターを目指す場合、自分の言葉を使う前に基礎となる「他人の書いたものを真似る」作業が必要です。 ピアノを練習するなら「バイエル」(近年は使うことが少なくなっている様子)だったり、絵なら模写。書道、茶道。柔道、野球。手本となるものを「真似る」のが基礎です。そこから先が各々、自分のかたちができて行きます。 物書

          物書きを目指す人は、「真似る」という基礎訓練が必要。

          心の師 お茶大名誉教授の土屋賢二さんの処女作『われ笑う、ゆえにわれあり』。

          この本に出会ってしまったのが、自分の人生を大きく狂わせるなどと、到底、感じることはなかったのが間違いであったと気づいた時には、時すでに遅し。後悔、先に立たず。 書店の棚に面出しで置いてあった、この『われ笑う、ゆえにわれあり』なんですが、仕事中でもあったので、ささーっと読んでみたところ、軽く衝撃を受けてしまいました。 「これは何の本だ?」 週刊文春に連載されていた土屋さんの連載するエッセイが本になったわけなんですが、1997年11月発行の文庫本。初版です。単行本は、1

          心の師 お茶大名誉教授の土屋賢二さんの処女作『われ笑う、ゆえにわれあり』。

          Appleも京都も異端児だ。スティーブ・ジョブズの水平思考。

          低迷していたAppleにスーティブ・ジョブズが戻ってきて以来、次々と人々を魅了する製品を世に送り出した話は有名です。自分はアップル信者というわけではないですが、たとえばパソコンでいうと、Windowsの方が使いやすいです。Macは癖があるというか、とにかく何かこだわりがあります。 先日、元Appleの社員だった方のブログを見つけて読んでいたんですが、その中の記事にAppleの秘密がありました。すごく読まれていた記事なので、全然、知らなかったのがちょっと恥ずかしいやら。 A

          Appleも京都も異端児だ。スティーブ・ジョブズの水平思考。

          「人は人、自分は自分」。冷静さを見失う時、思い出すといい言葉。

          人の感情は脳の活動によりいろいろ変化し、「喜怒哀楽」の感情も人ぞれぞれです。基準になる値が無くばらばらなため、「琴線に触れる」「地雷を踏む」などという言葉があり、他人との関わりが難しくなったりします。 スケールの点からみれば、政治観の違いや宗教観の違い、倫理観の違いから、好きな音楽や、好きな食べ物の違いまで大小さまざま。これらは時に戦争を引き起こす原因になることもあれば、他人と意気投合したり共感し合うこともあります。あらゆる点で同じ意見や考えが一致する人を見つけるのは不可能

          「人は人、自分は自分」。冷静さを見失う時、思い出すといい言葉。