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スウェーデンは労働生産性が高いのか

ご縁があって、私は二年ほど前からスウェーデンに移住して働いています。


海外で働くことの楽しさ

社会人になったときに、たまたま海外の仕事に携わることがあり、そこで他文化の人と仕事をすることの楽しさを学びました。働くことについてあまり深く考えたことがなかった身で、英語でコミュニケーションを取り、現地で異なる人種や文化に触れることで、お金を稼ぐこと以外に多くのことを得た気がします。


そのときは、まさか海外に移住して働くなんて夢にも思っていませんでした。


でも実際に働いてみると、英語も含めて何とかなるものだ、というのが正直なところ。社会人一年目に海外の現場に飛ばされた時もそうでしたが、そういう状況に追い込まれたら何とかなります。


勤務時間

スウェーデンの職場は、日本とは違い過ぎるくらい違う。まず、残業は基本的にない。六時を過ぎるとほとんど職場には残っていないし、私が残業してると、ここは日本ではないからさっさと帰れと言われます。

今はフレックス勤務で、仮に残業してもその分翌月に休みます。日本の代休制度みたいなものですね。私はイマイチ使いこなせず、サービス残業状態ですね。


自由な働き方

朝は大体八時くらいから働いています。忙しくて七時前に来たら、すでに働いてる同僚がいて驚きました。彼らは早く出社した分、早く帰ります。子供の送り迎えなど家族の用事で早く帰るのはよくあることです。

また、就業時間内にランニングしたり、敷地内のジムで運動したりすることも許されています。私は毎週金曜のお昼に一時間ほど走っていて、いいリズムになっています。


働く環境

職場のデスクは昇降式で、立って仕事をしてる人も少なくないです。確かに、デスクワーク中心であれば四六時中利用するわけだから、そこに投資することは理にかなっています。それで生産性が上がるのであれば、安い投資ですよね。

労働環境に関しては、皆さん、かなりうるさい。職場でも年に何度か見直しがあり、みんな真剣に討議しています。労働組合も強いですが、労使で対立している感じはなく、お国柄や国民性なのか、とてもうまく機能している感じです。


休暇

長期休暇については前回述べた通りですが、育児休暇が当たり前に取られることもあり、仕事に穴が開かないようにうまく回しているように見えます。


生産性

根回しや、意味のない会議もないし、権限委譲もかなりされており、その分個人の責任が大きいが、仕事はシンプルに回っているので生産性が高いのかな、と思います。

日本の働き方に比べると、労働時間が少ないのでその分効率的に働こうという意識は高くなる。もちろん、こっちの人がみんな優秀かと言えば、そんなことはないです。何でそんなに時間がかかるの?かけるの?という人も、もちろんいます。

金曜までに提出しなければいけないからと言っても、夕方の何時までに終わらせてね、と念を押さないと夕方早くにはさっさと帰宅。翌週月曜に、週末に終わらなかったよ、とさらりと言ってくる。でも、そういうものだ、と割り切れば別に大したことはない。日本人の価値観を元にするからいけないだけですね。笑

もちろん、週末に仕事を頼んでも、金曜にはきっちり終わらせようとする人もいます。リモート勤務なので、日本同様に夜遅くまで仕事する人も。その人は、リモートになる前から、家に帰っても仕事をしていました。やはり、仕事が好きな人はどこにでもいます。


まとめ

こっちの働き方に、かなり馴染んでしまったので日本に帰って普通に働けるかは心配です。笑

こちらの労働生産性については、労働に対するアウトプットは高いと感じます。無駄なことが少ない。

こっちに来て思うのは、日本はサービスの品質を求め過ぎていることから、サービスの提供側も過剰な努力をしてしまって、結果的に全ての顧客に品質の高いサービスを提供し過ぎてるように思います。品質が高過ぎることが悪いのではなく、現状を鑑みて、適度な品質を見直した上で品質管理をすべきではないかと感じます。


そうすることで、働き方も変わってくるのではないでしょうか。

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