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明日の朝、おかゆを作ってみませんか

気がつけば、毎朝おかゆを食べるようになっていました。
生米から作る「炊き粥」を、毎朝小一時間かけてコトコト作っています。

面倒な料理です。 
効率とか、役に立つとか、映えるとか、そういう早い速度の世界の価値観で言うと、全く役に立たないことをしていると思います。 
朝から一時間もかけて朝食を作るような人間に自分がなるなんて、と自分でも思います。 

でも、毎朝サンドイッチを食べていた自分よりも、無理して一汁三菜の和食を作っていたころの自分よりも、毎朝おかゆを作っている自分のほうがしっくりきます。

おかゆのいいところは、身体の調子が良くなる、理想の体型でいられる、意外と簡単でラク、アレンジが無限大……それはそれは山ほどあるのですが、なんといっても一番は「自分のことを大切にしている感じがするところ」だと思います。 

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毎朝、自分の身体に「今日は何が食べたい気分だろう」と聞きます。


「昨日の飲み会はつまらなかったねえ、胃もくたくただねえ」と声をかけたり、「顔がむくんでるなあ、むくみに効く食材は…」と考えたり。 
それから、食材に触れて、コトコト火の音を聞いて、お米の香りをたのしんで、きれいに盛り付けて、そして、両手をあわせて「いただきまーす」と味わう。 
朝から五感をフルで使うなんて贅沢だなあ〜と、ちょっぴり得した気分になって、まあまあ悪くない人生かも、と思ったりします。

自分で自分を整える習慣を持つって、すごいことです。 

日記、ヨガ、瞑想、ランニング、筋トレ……自分を整える方法は何でもいいのです。
ひとつでも自分のための習慣を持っていると、いざという時の立ち直りがぜんぜん違います。 

がんばって新しい何かを取り入れるのも立派ですが、がんばらなくても身につく習慣もあります。 
自然と生活に入り込むような習慣は、どれも「たのしい!」「気持ちいい!」と感じているものな気がします。

私も、おかゆ作りがたのしいです。 軽い身体が気持ち良いです。


おかゆって地味だけど、案外おもしろいですよ。

何したらいいのかわからないとき、とりあえずおかゆを作ってみるっていいと思います。 

・うまく言葉にできないけど、なんだか調子が悪いとき
・何も続かなくて、自己嫌悪になりそうなとき 
・疲れてしまって、どこから生活を整えたらいいのかわからないとき 
・お金をかけられないけど、自分を大切にしたいとき 
・調子がよくなってきたから、手始めに何かをはじめたいとき

こんなとき、おかゆを作ってみるとちょっぴりほっとできるかもしれません。

明日の朝、おかゆを作ってみませんか。

お米とお塩、それから水があれば、お鍋ひとつでできますよ。



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