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【私の仕事】 忘備録(42)書面の大切さ 「お互い決めたことは紙に書きましょう」


◆この記事の内容:

中国人に限らず約束は書いたものを残したほうがいいことを書いています。


【私の仕事】 忘備録(41)パワースポット【鴫野神社】(しぎのじんじゃ)からのつづきです。



このママさんと知り合った経緯を話しましょう。

大阪市浪速区に「U」というマッサージ整体店がありました。現在はなくなっています。

その整体店「U」の広告動画を制作したのが始まりです。

もともと、ホームページもあり、常連さんもあり、普通に経営できていました。この「U」の以前の店は、警察に摘発された経緯もあり、この整体店「U」は表向きは「まじめ」な店。

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大阪府風営法

当然のことですが、

大阪で風俗店を経営できる場所は、基本的に、「北区」と「中央区」だけです。

その「北区」と「中央区」の中でさえ、営業できる住所が明確に規制されています。

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(ある方法を使って上記以外の場所で許可を取得した中国人の友達がいます。ほんと感心してしまう方法です。どのような裏ワザ使ったのかについては、別のnote記事で紹介します。)


「店売ったよ。」

さて、ママさんには

「まずは、広告動画を制作してホームページとリンクさせて、アクセスを増やしましょう。」ということで、動画のキャッチコピー、時間の長さ、挿入画像など細かい打ち合わせをしていました。

このママさんはよく気持ちが変わる人で、最終決定まで3日ほどかかりました。

「この変更が最後」ということで、午前中にLINEで大量の画像をもらって、すぐ変更編集し、その日の午後に最終確認のためにお店に行った。

最終決定後、支払ってもらうので、僕の方もはやく決めて欲しくて気持ちは焦っていた。

「完成しましたよ。」と僕は言いながら、その映像をノートパソコンで観せるためカバンから取り出していると。。。。

「店、売ったよ。」

「えっ、何て言った?」

「もう、マッサージの店しない。」

「どういうこと?」


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自分の耳を疑った。午前9時にママさんからLINEで変更依頼の画像をもらって、11時頃まで電話でやりとりをして、急いで動画制作して、午後3時に店に着いたら、「店売った」?!

1時に自宅を出て店に向かったので、ママさんは1時から3時までの2時間で気持ちが変化したのか??

その3時間前までは、この画像の色は赤色でいいか?メインのホームページとリンクさせた方がいいか?セラピストの顔は隠したほうがいいか?個室の電気は明るくした方がいいか?など細かいことはWechatでやり取りしていた。

僕は毎日のママさんたちと様々な仕事をしているので、たいていのことは驚かないが、

店を売ったということは、ママさんは、当然、この整体店を経営しない ➡ 広告動画は不要 ➡ 僕はお金をもらえない。

このときばかりほど、契約書とは言わないが、「何か書いたもの」「書面」で取り交わすべきだった。


書いたもの

企業に勤めているとき、中国の会社のみならず、海外企業と

取引するときは必ず契約書を締結した。 ビジネスの基本中の基本。外国人と商売するときは、とにかく書面は必要。


3727契約書を見せるスーツの男性

とは言っても、相手は企業ではない、店だ。やはり、前払いしかないか、、でも、普通に考えて、そんな売る方の都合のよう条件を買う側が受け入れるはずがない。。

現在やっている条件は、「半分前払い、完成時に残りの半分を支払ってもらう」

僕は中国系メンズエステにおいて、この支払条件以外は、動画制作、ホームページ制作の仕事は受けないようにしている。


で、話をもどします。

「店売ったよ」と言われたとき、さすがに腹が立って、僕は「それはあまりにも失礼ですよ!」とかなりきつい口調で抗議した。

さすがに、悪いなあと思ったのか、ママさんは「別の店のママさんを紹介するから。。」といって、その場でどこかのエステのママさんに電話を掛けだした。こういうときは対応がはやい。

でも、中国で話している。。。。 

「また、中国整体店か、中国エステか。。。」

そのママが紹介してくれたのが、パワースポット【鴫野神社】(しぎのじんじゃ)に一緒にお参りにいった韓国アカスリのママさんだ。



この仕事やめようか。。。。


そのとき、それにしてももうこの中国エステの動画制作の仕事はやめようか。。。と思い始めていた。そもそもメインの仕事ではない。。。


「貿易業務サポート」と「銘板制作販売」にもっと力をいれるべきだ。。

ただ、動画制作は金額は小さいが、決まれば即金なので、キャッシュフローがいい。「貿易業務サポート」と「銘板制作販売」は、金額は大きいが、入金まで数ヶ月かかる。。

とにかく、「何か書いたもの」「契約書」的なものが必要だ。次回からは、見積書をA4で作って、そこに取決めした内容をその場で手書きで書く。そして、最後にお互いにその見積書の上にサインをする。(法的効力はないが、何も無いよりはいい。)

支払条件は「半分前払い、完成時に残りの半分の支払」、これ以外は受けない。

「よし、これでいくぞ」と硬く心に決めた。

サラリーマンの時代はずっと貿易関係の仕事だったので、中国人、中国企業、中国系会社とは長年、直接取引をしていたし、自分の会社にも中国人の上司もいたし、同僚にも中国人はたくさんいた。

そのおかげで現在では腹を割って色々なことを相談できる中国の友達もいるので、想像していた通り、中国人と直接取引するのは、そんなにあまくはなかった。

とにかく、決めたことを書いた紙、書類を残す。できれば「契約書」は必要。

次回、「契約書」について真面目に説明します。


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【私の仕事】忘備録(43)へつづく👇