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【読んだ】 雑誌『広告』 特集:著作

3月26日、雑誌『広告』の最新号が発売されました!
今回の特集は「著作」。さっそく、書店で購入しました。

前回の特集「価値」では、全680ページの分厚い誌面ながらも価格が1円という破格の価格設定でした。

今回は、オリジナル版とコピー版の2冊を同時に発売という、これまた斬新な試みが行われていて、どちらを購入するか迷いましたが、コピー版を購入しました。書店に行って、2つの実物を見ながら悩むこの体験こそが、「著作」を考える良い機会になりました。

オリジナル版とコピー版は、価格や製本に違いがあります。
オリジナル版は、価格2,000 円でカラー印刷。表紙と裏表紙が白色の布製(?)です。コピー版は、価格200 円で白黒印刷。表紙と裏表紙も、オリジナル版をコピーしたモノを針金中綴じしただけ、丁寧に裁断されてなく、紙のずれもそのままで、コピー用紙の束という感じでした。(これはこれで味があります)

「著作」という特集内容は、デザインやアートなどと違い、紙面の文字が読めれば十分であり、より価格の安いという理由でコピー版を購入しました。

「これからの著作権」という内容では、AIが創作するモノについて触れていました。

52 これからの著作権
法律家 水野祐 × THE GUILD代表 深津貴之 × 『広告』編集長 小野直紀

深津:AIであらゆるフレーズを盛り込んだ音楽をつくったら、それ以降に生まれる音楽に著作権を主張できるかもしれないと。

水野:できることになっちゃう。Googleが本気を出したら、新しい表現分野でAIにまず創作させて、あらゆるパターンの著作物をつくってそれを全部「@Google」とクレジットできちゃうかもしレません。

これは、Googleでなくてもある程度AIの知見と技能があれば可能なことです。この様な問題を含め、グローバルで「著作」を正しく定義し、問題を解決できる仕組みは、誰がつくるのだろう。そんな漠然とした不安だけは残りました。

インターネットの時代になり、誰もが創作し、簡単に発表できる。この様な時代の変化と、技術・文化の発展のありかたを考えながら、改めて「著作」を捉えていきたいと思います。

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