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『血の革命』~家族に触れたら爪を剥がす以上の苦しみを~


私の家族に触るな!これは警告だ。もしも、万が一にでも『マイファミリー』を傷つけるようなことがあったなら…私は、情け容赦なく自分の中にいるモンスターを解放するだろう。その時はもう遅い。お前は、今まで味わったことのない、爪を剥がされるような地獄を味わえばいい。

Nakamuraflix『血の革命』より


ダダーン!

ライバルは、Netflix!!自分自身に革命が起きるまでの軌跡を「時系列」で『毎日が冒険』をオマージュしながら心の声を120%晒して書くんだ!

と、勢いづいた私は、早速パチパチパチパチとPCで原稿を書き殴りはじめた。が、これがどういうワケかなかなか思いきって書くことができない。


原因には、
察しがついている。

恐れだ。


ホント、ブランクって怖いですよね。拙著『はじめての野心』を執筆していたときは、よくもあんな赤裸々に色々なことを書けていたなと感心する。

あーあ。

自分のことをただ書くということがこんなにもハードルが高いなんて…。特に、自分が再び書くことで家族に何か迷惑がかかったらどうしようという恐れが飛び出してきては止まらなくなった。

まだ、誰かに見られたワケでもネット上で公開しているワケでもないのに。

おかしいよね?

この恐れ、何とかしなくては。とはいえ、別に家族会議を開いて「もう一度書こうと思います。それによって迷惑がかかるかもしれないけどいいですか?」なーんて許可をわざわざ家族に取るのヘンな話しだし、これは自分の心の中の問題としてセルフ処理をしなくてはいけない。

私は、久々に『マイファミリー』の顔を思い浮かべながら自己分析をすることにした。


まずは、父親から。


私の父は、勉強家で努力家で、年間数百冊の本を読む「読書家」でもある。

もしかしたら、今まで一番見てきた父親の姿は本を読んでいるところかもしれない。書斎の本棚の中にはいつも色々なジャンルの本が入っていた。

小説、ノンフィクション、エッセイ、歴史本、自己啓発本、成功本、実用書、専門書…etc.

そうか。

私は、今まで気づかなかった。

どうして、これほどまでに自分が出版したいと思っていたのか。それは野心でも成功願望でも承認欲求でもなく、ただ、父親に読んでもらいたい、父親の読む本の中の1冊になりたいという「親孝行」の一環だったんだな…。


今、気づいてよかった。


私の母は、根っから明るい「楽天家」だ。山あり谷あり。子供の頃から、普通だったら耐えられないであろう環境をたくましく生き抜いてきた人。

どんなネガティブな状況でも冗談を言ったり、絶対になんとかなるわよ!と言いながら持ち前の明るさとポジティブでなんなく問題をクリアしている。

私が、自分は絶対に運がいい!と信じて疑わないのも、幼少の頃から母親にそう言って洗脳されてきたからだった(笑)。大事なモノを失くしたり壊したりしたときも「それは厄払い。ラッキーだったわね!」と言われたり、何かに挑戦するときも決まって運がいいから大丈夫!と言われ続けてきた。

でも、それは母が単に「楽天家」だということではなく根拠があるらしい。

私は、母のお腹の中にいるときにどんどんと下がっていって堕ちそうになったことがあるらしい。お医者さんにも、このまま下がり続けていったら諦めてくださいと、そう言われてしまった母も周りの家族も「もうダメかな…」と半分諦めかけてしまった。

けど、本当にあとちょっとでダメかもという"時"に、私は最後の最後、自分のチカラでグッと上がっていったそうだ。私は、この神話を子供の頃から何度も何度も聞かされていた。

そうか。

私は、今まで気づかなかった。

どうして、これほどまでに失敗を繰り返してもまた挑戦したいと思えるのか。それは、子供の頃から聞かされていた神話によって、自分で自分のことを強く信じているからだ。私は、大丈夫。必ず、どんなことがあっても立ち直れる。どん底にいても私は自分のチカラで上がっていけるんだ!と。

私が、こうやって「根拠のない自信」を持てているのは周りから愛されてポジティブな言葉をかけられて生きていたからなんだな…。


今、気づいてよかった。


私の兄妹は、芸術家で書道家。自分自身のために作品を生み出し続けているアーティストだ。純粋に、創りたいものを作りたいときに生み出している。

良きサポーターで、私が野菜家をやっていたときは料理嫌いの私の代わりに作るのを手伝ってくれたり、持ち前のセンスでBlogの写真を撮るのを手伝ってくれたりしていた。私が、野菜家として『美女と野菜』を出版できたのも、兄妹が陰ながら一生懸命サポートしてくれたからに他ならない。

学生時代には、
随分と迷惑をかけた。

演劇部でいつも主要キャストに抜擢され、それなりに校内で目立っていた私の兄妹は、周りの同級生から嫌味を言われたり、比較するような言葉を浴びせられていたらしい。ときには、指導する立場である先生からも「優劣」をつけるような言葉で傷つけられていたという。この事実を知ったのは、私が野心本を出版して挫折して、人生を整理していた最中のことだった。

そうか。

私は、今まで気づかなかった。

どうして、これほどまでに表現をすることが楽しい、表現し続けたいと思うことができていたのか。それは、表現する者への「嫉妬」や「羨望」を私の代わりに兄妹が引き受け続けてくれていたからだ。

私が、自己表現をする上で「ネガティブ」な感情を覚えずに来れたのは、全部、兄妹がいてくれたおかげだったんだな…。


今、気づいてよかった。


でも、このネガティブな事実こそが、今、再び表現することにチャレンジしようとしている自分の足枷=恐れになっている。怖い。この先注目されるのかされないのか、有名になるのかならないのかなんて分からないし、どちらかと言えばネットの海に沈んでいる可能性のほうが高いけど…。

万が一にでも、また過去と同じように自分の知らないところで表現者に向けられる「嫉妬」の矛先が家族に向かってしまうことが怖い、と思った。


だけど…


そういった卑怯なヤツらのせいで自己表現を諦めてしまうのってどうなんだろう?

私は、知ってしまったんだよね。

学生時代、本来私に向けられるべき「嫉妬」が"なぜ"兄妹へといったのか?

それは、そいつらが弱い弱い弱い低俗で無能な「虫ケラ」だったからだ。自分を磨く努力をすることもなく、人を羨んで足を引っ張ることしか考えていないバカだということだ。

経験したんですよ。

私も、お門違いの「嫉妬」をぶつけられるということを。あれは、『はじめての野心』が売れなくて落ち込んでいた頃だったと思う。元編集者が開催していた出版業界の交流会に参加していると、売れていない本ばかりをつくっている編集者が2、3人寄ってきて聞いてきた。

「その本、誰とつくったんですか?」って。

私は、何の気なしにサラッと編集家の名前を言ってみた。すると、その場にいた売れない編集者たちの顔色がサッと青ざめて、次の瞬間にはニッと意地悪そうな表情に豹変して"こう"言われた。

「ヘ、ヘェ~。編集家さんとつくったんですか?僕ね、あの人と一度飲んだことありますけど、結構変り者ですよねー。あ、でも中村さんも変わってるから合うのか。あー、でも、あれだけベストセラーを出している人と本をつくって2万部を超えないとなると…なかなか次は難しいかもしれませんね」

って。

いやみー。っていうか、なんという傷口に塩!まぁ、別に気にもしないっていうか事実だから何とも思わなかったけど、私はこのときに理解したんだよね。ああ、嫉妬している対象が自分よりも遥か上の立場で直接「嫌味」をぶつけられないとその近くにいる「自分よりも立場が弱そうな人間」を攻撃するんだなって。しかも、1人でじゃなくて寄ってたかって複数で。(っていうか、嫉妬したり嫌味言ったりしてる暇があったら1冊でも売れるように頭を捻れよ!自分が上がることを考えられないクソバカ野郎が!)

ホント、どういう人生なんだろ?

想像したくないし、いかなる理由があっても同情したくないわ。馬鹿馬鹿しい。なんか、こういうヤツらに家族を傷つけられることを恐れて表現することを諦めようとしていたとか自分で自分に呆れるわ。

諦める必要なんてない。

ただ、立ち向かうまでのこと。

もしもこの先、私が私らしく生きていくことで家族に触れようとしてくるヤツが現れるなら、私はそいつが触れる前にその手をスパッと切り落とす。

同じようにしてやるから。

いや、私の場合はもっと残酷で凄惨か。だって、私の性格を一言で言うならば『鬼滅の刃』に登場する伊之助と風柱と妓夫太郎を足して3で割ったような感じだから。

ついでに言わせてもらえば私の中にある最大の強みは「攻撃性」と「完璧主義」。この2つがタッグを組めば向かうところ敵なしなワケ。


どういうことだか分かる?


ワカンナーイっていう子のためにチーズケーキを作る工程を例に説明するとですね、ベイクドチーズケーキって最初にグラハムクラッカーをめん棒で砕いて土台を作るじゃないですか?

私はね、そのときにクラッカーを袋に入れて叩いて!叩いて!叩いて!叩いて!叩いて!叩いて!叩いて!叩いて!粉にする。

途中、クッラカーから「もういいよ…充分だよ…」っていう声が聞こえてきそうになってもやめない。サラッサラの粉になるまで、完膚なきまでに叩きのめすのだ。

要は、死んだゴキブリを100回叩くタイプってことですよ。なんで、これが家族に危害を加えようとした人間が相手だとどうなるか解かるよね?

持っている財力も情報も何もかも使ってこれでもかッ!と攻撃し続けるから。


私を…怒らせるなよ…。


ここまで言って、それでも何かしてくるというなら、具体的には興信所をつけて~お前の一番弱いところ目掛けて猛攻撃を仕掛けていくから。

合法で、殺っちゃうよ♪

そうだな~家庭訪問はもちろんのこと、ご家族が属している学校や職場にも出向いて大声で挨拶して回るのもいいかも。あ、そのときは祖母があつらえてくれた血のように真っ赤な振袖を着て行くのもアリだなぁ~。

それを着てどこにでも飛び込んでいくつもり。これは祖父譲りの「度胸」だなぁ~。私も、金田一少年と同じように「じっちゃんの名にかけて!」できることは何だってやっていく。私には、家族以外に失うものなんて何もないのだから。"0"って、何からも自由で一番強い状況なんだから。

覚えとけよ!

ダダーン!



※この項目はフィクションです。



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ここで問題です。私、中村慧子は、いただいたサポートで「何を」するつもりでしょうか?①革命を起こす②冒険の旅にでる③野心に正直に生きる。Let's think!