見出し画像

20231109_ヨーロッパ幕開けの歴史から考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想33


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"イスラーム国を歴史から理解する"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"ポルトガル・スペイン誕生"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 人類文明の発足以降、光を放ちつづけたのは原則としてアジア世界(オリエント、インド、中国など)。ローマを除き、ヨーロッパが光り始めたのは19世紀以降で人類史的に見るとつい最近のこと。
 7世紀以降に生まれたイスラームにヨーロッパ文化圏が包囲されたことにより、アジアと貿易をするにはイスラームに高い関税を払う必要があった。包囲体制を打破するために聖地イェルサレムやイベリア半島を奪還しようとした(十字軍とレコンキスタ運動)。十字軍は失敗したが、ヨーロッパの封建体制を崩壊させる契機の1つとなった。レコンキスタ運動は成功し、その中からスペインとポルトガルが生まれ初めての近世国家となった。イスラームによる包囲体制を打破するために対策が結果的にヨーロッパに近世をもたらした。

感想

 歴史的に見るとヨーロッパは辺境の地であったことの方が長いことを知り、勉強になりました。個人的にもヨーロッパに対する憧れがありますが、憧れを抱きすぎているのは欧米人の宣伝力によるものが大きいような気もします。歴史を学ぶことで新たな視点が生まれることはやはり良いことだと思いました。
 世界史を学ぶことで、様々な主観的な歴史(国の正史など)だけでなく、複数の主観的な歴史から浮かび上がる客観的な歴史を知ることができるような気がします。"過去の失敗を学ぶ"、"現在生じている問題の理由を知る"という事も歴史を学ぶことの良さだと思いますが、"視点や視野を広げる"、"本質を見抜く"という力をつけることができるのも歴史を学ぶことの良さだと思いました。
 ヨーロッパに近世をもたらした理由がイスラームによる包囲だったことも学びになりました。追い詰められたことで活路を見出した良い例だと思います。イスラーム視点で今後、成長したヨーロッパ勢に押し返されていくことまで考えると、現状優位であるからと言って"追い詰め過ぎるのは良くない"という事も学ぶことができると思います。格差が生じた時の対応と同じように、(長く利益を享受したい場合は)不満をもつ者が現れすぎないように調整すべきだと思いました。

最後に

 歴史を学ぶことで、"過去の失敗を学ぶ"ことは勿論、"視野を広げる"や"本質を見抜く"力をつけることができると思います。複数の視点を意識し、学び続けることができると良いと思いました。異なる事象からも学びの教訓は絞られているような気がします。今後も様々な事象を通して教訓を増やしていきたいと思いました。
 様々な事象から得た教訓を実生活に活かし、実りある人生にしていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

以下、私の記事一覧ページと自己紹介ページです。
ご興味ございましたら、ご覧いただけると嬉しいです。

Xの紹介です。
よろしければご覧ください。


"応援したい"と思って下さった方はサポート頂けると嬉しいです。