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20231008_民主と独裁のバランスについて考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想2

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"転換期こそ歴史から学べ"の部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"民主と独裁のバランス"の部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 民主政は平時には上手く機能するが、非常時では機能停止する。独裁政は非常時には上手く機能するが、平時には弊害の方が大きい。互いの欠点を上手く補い合って初めて政治は上手く機能する。
 何事にもバランスの取れた体制、システムが安定と長寿の秘訣。何かひとつの理念を"理想"とし、それに偏重した組織は一面に強みを見せるが適応能力に弱く、短命に終わる。

感想

 ローマ共和政時代の執政官(行政長官)、元老院(諮問機関)、独裁官を活用した政治体制を例に、バランスの取れた政治体制の良さを学ぶことができました。国だけに限らず、組織の運営では民主と独裁のそれぞれの利点と欠点を理解し、欠点を補い合いながら運用する必要性があると思いました。
 バランスが大事という点はどんなことにも言えると思います。どんなものにも利点と欠点があると思います。両面を意識し、上手く組み合わせながら運用するということは政治以外でも活用できると思います。自分が考え出したアイディアなど、時折デメリットが見えにくくなることもあると思います。メリットしかないので採用、デメリットしかないので却下と結論を出す前に、もう一度両面を吟味しながら、深く考える時間を作ることが必要な気がします。自分だけで考えきれない場合は他人に頼っても良いと思います。立場が異なるからこそ見えるメリットやデメリットもあると思います。他人の知恵も活用し吟味するための材料の精度を上げることで、結論の精度も上がると思います。偏りすぎていないか振り返りながら進めていけると良いと思いました。
 バランスの取れた体制というのは、状況に応じて変化できる体制と同義だと思います。政治体制の例では、平時には民主政、非常時では独裁政と体制を変えることができた点をバランスの取れた体制と表現していると思います。平時では民主政、非常時には独裁政に変わるというように状況に適した変化をすることができれば、局所的には偏りがあっても良いような気がします。過去の特定の場面に対して上手くいっていたものを、状況が変わったにも関わらず変えないままでいると適応できなくなり、存続できなくなってしまう、ということだと思います。成功や失敗という結果だけでなく、状況などの前提条件も見るべきだと思いました。結果が得られた時の状況(主な理由など)まで考えておくことで、"状況が同じなので過去の成功事例に従うべき"や、"状況が異なるので新たな方法を模索すべき"と判断できると思います。過去の成功に捉われて変化できなくなることを防ぐために、成功時の状況まで整理することは大事だと思いました。

最後に

 状況に応じて変化し続けるという点は組織でも個人でも大事だと思います。成功や失敗という結果だけでなく要因まで考えることで、継続すべきか否かが見えてくると思います。過去の成功に捉われて変化できなくなることを防ぐために、成功時の状況まで整理することは大事だと思います。
 過去の結果だけに縛られず、状況に応じて変化し続けることができる人を共に目指していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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