あさひてらすの詩のてらす 2024年1月号　の講評
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第46回寒菊の咲く頃に届いた11篇の詩（24年1月）

「不動のダルマ」

いつも人の意見を聞いて左右に揺れています
時には風で揺らぎ
また地震があると　不安になったりします
大きなため息を
吹きかけられても動いてしまいます

私と皆にとって　何がためになり
一番良いかを揺れながら
考えて判断をしています
だからと云って
自らは動けませんし動きません

頑固者と思われても仕方ないでしょう
でも、私には私の意見を持って
頑固に反対だけしている訳ではありません
但し　他人の意見を
否定している訳ではありません
揺れながら消化して比較してみんなにとって
何が良いか比べて　意見を言います
見つめて貰えると
その人の心の中を察して　応えています

そんな思いで　毎日ここに居ます

作品に対しての講評
　世話人（の先生）たちからの講評

・千石英世（先生）より
　タイトルと最終行のあいだに、ピッとした呼応があって、微笑のうちになにかメッセージをつかみました。なにかうまくはいえないが、かるいがたしかな確信がめばえました。ユーモアのうちに。

・平石貴樹（先生）より
　ダルマは本当に意見を言うのでしょうか。その「思い」だけなのかな？

・渡辺信二（先生）より
　「不動のダルマ」と言いながら、「揺れて」（１行目）いるのですね。「揺れて」いながら、なぜ、「不動」なのかが分かるともっと良いでしょう。また、言った「意見」（１7行目）の内容や、どう「応えた」（１9行目）のかも、知りたい。　

私としては
思いは伝わった事は嬉しく、その先をいつもご感想の講評は、鋭い意見、いつも勉強になります。中身の深さや、読み手に伝えたい思いの指摘、とても参考になりました。もう少し練り直してみたいと感じましたね。

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