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記事一覧
0417 ビジョナリー・カンパニーZERO 通底するは”敬意”
読書感想文 ★★★★☆
1992年刊行のビヨンド・アントレプレナーシップのアップデート版。ビジョナリー・カンパニーシリーズの導入として読んでみるのもいいと思い購入。520ページとやや苦しんだがなんとか読了。自分にささったポイントは以下。
——— 最初に人を選ぶ
私たちは”何を(What)”を重視する文化に身を置いている。まず考えるべきは”誰を(Who)”だ。と筆者。この発想の転換は目から鱗。
0402 “人生の短さについて”2000年前の君から
読書感想文”人生の短さについて”★★★★☆
セネカ著 浦谷計子訳
人は多かれ少なかれ、ふと人生について考える時がある。自分もそう。そんな折、タイトルに惹かれ手に取ったのがこの本。セネカ….? 聞いたことあるようなないような。なんと、紀元前後のローマ帝国の哲学者と知る。日本はまだ弥生時代。
読んでびっくり。そんな時代に、今読んでも”ささる”文章がたくさん。2000年前からこんなにも普遍的な考え方
0401 “数学する身体”—情緒を深めることが本質
読書感想文”#数学する身体”森田真生
小林秀雄賞受賞の一冊。数学を根本から問い直し、哲学し、先人の軌跡を組み合わせながらたどる。難しい。が、ときに”はっ”とさせられる一文あり。
イコールの記号もない時代
1+1=2とは、自明の事実で宇宙の真理であるかのよう。だけど、よくよく考えるとこの記号も人間が作り出したもの。認知されることで共通言語になっている。スマートフォンがなかった時代を想像できない
0382 “頭のいい人が話す前に考えていること”—考えるとは整理すること
読書感想文”頭のいい人が話す前に考えていること”
紋切り型のような書籍タイトルは、あまり好きじゃなかったが、動画サイトPIVOTで著者による紹介をきっかけに読んでみた。説得力と具体性で腹落ちする部分も多く、読了かつ感想を書くにいたる。
考えるとは整理すること
“思考”とは、比べる情報要素が”同じ”か”違う”かの認識をすること。理解するとは”分ける”こと——
なるほど。そう定義すると、ただただ
0373 “選択的シングルの時代”の視点
読書感想文。”「選択的シングル」の時代”、これだ。
所感★★★☆☆
シングルライフの幸福を論じる本。バツイチ子供なしアラフォーの自分。タイトルを目にしたときは”どこまで自分の気持ちと重なるか”, ”今後の人生に影響を与える考え方と出会えるのか”と期待を大きくしたり小さくしたりしながら読んでみた。読後の所感は、星3つ。理由は以下に。
読後の所感は、星3つ。これは、個人のおかれている立場や、知ら
0355 “キーエンス解剖”日本の製造業に血を通わす
読書感想文”キーエンス解剖”★★★★
平均年収2000万ごえで常に上位。顧客目線と成果へのこだわり。愚直さ。離職率の低い働きがい。キーエンスの文化は、日本の”会社”社会の改革のためのおおいなるヒントがあると感じました。ささったところいくつか。
設定値と徹底度
“当たり前のことを当たり前にやる”その設定値と徹底度が高い。特に、この徹底度という点。気をてらっていない愚直さ。自分に足りないものであ
0340 ”くもをさがす”—私は女性で、そして最高だ
読書感想文。西加奈子さん”くもをさがす”
★★★★★
西加奈子さんの新刊の小説だ。と思って買ってみた。読み進める。違った。西加奈子さん本人の乳がんの告知から、手術、そして今にいたるノンフィクションでした。
死や病気を扱った小説はあふれている。一律には扱えないが、やや、商業主義的な盛り方に冷めるときがある。(とはいえ、なんだかんだいつも考えさせられる。とはいえるが)
一方、ノンフィクション。言
0334 “エンタメの夜明け”- 傑物たちのノンフィクション物語
読書感想文 “エンタメの夜明け-ディズニーランドが日本に来た日”★★★☆☆
著者は現在はホイチョイ・プロダクションズ代表取締役の馬場康夫氏。アラフォー以上なら”私をスキーに連れてって”などの監督として思い出されるか。初版は2007年とやや古い。が、ディズニーを誘致した昭和の男たちの熱いノンフィクションは色褪せない面白さがあった。
1.6.7章がディズニー誘致の話。面白い。当時は富士山麓への誘致
0329 “サンクチュアリ”相撲の見方が変わる
Netflix ”サンクチュアリ 聖域” 全8話視聴感想(ネタバレ無し)
総評としては、物語に強く引き込まれて、かつ相撲の面白さに気付かされた。相撲の見方が変わる。
見る前は、タイトルと画の雰囲気から、”相撲×任侠もの”かと思ったが違った。青春活劇×スポコン×ミステリー×社会派…いろんな要素が遜色なく混じり合って、不自然さもなく、物語が進んでいく。
相撲の取組において漫画的な過剰な演出はなき
0328 “時間最短化、成果最大化の法則”-思考アルゴリズムを問う
読書感想文。★★★⭐︎⭐︎
北の達人コーポレーション代表取締役社長の木下勝寿さんの著書。YouTube内PIVOT公式チャンネルの動画より、この本を知る。
思考アルゴリズムについての具体的事例も書かれていて読みやすい。読んでいる期間は、影響を受け、自分の行動が変化した瞬間がいくつかあった。本による行動変化に気づくことは、本を読む醍醐味のひとつ。
思考アルゴリズムとは?
同様のテーマの書籍を
0321 “舞台”演じることのしゃらくささと優しさと
読書感想文。西加奈子”舞台”★★★★☆
初めて読んだ西作品。いろいろ衝撃と共感をもってかけぬけた。大作”サラバ”の814ページと比較しても191ページと入りやすい。
主人公は、作家の亡き父をもつ29歳の葉太。ある目的をはたすために人生初の一人旅、旅先はニューヨーク。
葉太のなかの、自意識、虚栄心、羞恥心の心の動きが面白い。旅行の一幕であることも、自分の旅中の心理とも重なり、くすくすしてしまう
0319 “そしてバトンは渡された” - 家族の形、愛の形
読書感想文。”そして、バトンは渡された”2018年の本屋大賞受賞作。★★★★☆
映画が面白かったので、その後に本も読了。
本もよかった。が、映画→本の順番はやめた方がいいと気づく。映画のイメージが強く残るため、読書時の想像力が働きにくくなる。
主人公は学生の優子。さまざまな事情で、親が代わり、家族の形態が変わっていく。他人同志の愛情、心の動きを追う。現実的にはなかなかない設定だけど、そう感じ
0315 “限りある時間の使い方” - 人生には今しかない
読書感想。
to ライトに感想を共感したい方
★★★★★
効率追求や生産性向上を目的として記す本は多い。この本は、そういったビジネス書というより、個人的には時間の概念、人生の概念を見つめ直す哲学書的な立ち位置。難しくはないです。
”人生には今しかない”に共感
今しかないのに、— 僕たちは、”今”という時間を未来のゴールに辿り着くための手段に変えてしまった— と筆者。共感。漠然とした”いつかく
0314 “安倍晋三回顧録”に胸がふるえる
“安倍晋三回顧録”読みました。
事件からは10ヶ月が経過。政治にかかわる投稿となり、内容には、やや注意をはらうべき…といういくばくかの緊張感。
ですが、読んだ感想は是々非々でアウトプット。文章は、安倍さんが語りかけてくれているようで、胸がふるえる。
日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲きほこれ
菅義偉前首相が国葬で話された安倍さんの口癖。その人間性と一貫した国家観に、親しみやすさと迫力が同居