お年寄りの施設でのモヤモヤ
健康なままで、長生きできるといいな、と思っている健康オタク主婦です。
コロナ感染症が、5月から5類になることが決まり(マスクが個人の判断となり)、感染者も多くは無いことから、祖母が入居している施設でも、面会が出来るようになりました。
と言っても、アクリル板越しに、マスク着用で、2人まで、10分で、という決まりはありました。
祖母は、認知症がだいぶ進んでおり、目も視えづらく、耳も聴こえづらくなっています。
体調も優れず、食欲もほとんど無く、血圧が下がってきている、とのことでした。
久しぶりに会った祖母は、以前よりも顔色が悪く、今までは、私のことや、私の息子のことも分かっていましたが、何となく分かるような、といった感じ。
ですが、祖母は、昔から孫やひ孫が大好きで、よく分かっていなくても、私たちに笑顔を見せてくれ、もっとよく顔を見せてほしい、と言ってきました。
「涙も出てくるし、板(アクリル板)もあるし、マスクもしてるから誰か分からん。」と、面会中ずっと祖母は言っていたので、息子のマスクをずらして顔を見せました(息子は超人見知りで恥ずかしがり屋なので声出さないし、アクリル板あるし、距離もあるからいいかな、と)。
息子は、恥ずかしくて、サッとマスクを元に戻すと、祖母の隣りにいた(お世話の)担当の人が、「偉いね」と。
私は、彼の言葉にモヤッと…(-_-;)
息子は、5歳。
感染対策のためにマスクを戻した訳でもなく(普段からマスク面倒臭いと言っている)、祖母と担当の人からジーッと見られてたこともあり、恥ずかしさからマスクを戻したようで…。
担当の人の「偉いね」という言葉から、入居者を守るために、感染対策は徹底して行わなければならない、というのは分かるけど…。
祖母の様子を見ると、あまり長くはないようだし、孫やひ孫の顔を見るのが生き甲斐でもあった人だし、息子の飛沫が飛ぶような状況でもなかったので、せっかく会えたから、素顔を少しでも見せれたら、と思って、私はやったんだけど…(._.)
コロナが流行り出してから、お年寄りの施設は、社会から完全に隔離された施設になってしまった、と私は思っています。
感染すると危ない人たちばかりなので、仕方がないとは思いますが、入居している人たちは、先が長くない人たちばかりです。
社会全体が感染対策をしなくなったとしても、コロナウイルスがゼロにならない限り、そういう施設の感染対策は無くならないのだろう、とも思います。
ウイルスがゼロになるなんて、先ず無いと思うし、もしあったとしても、まだ何年もかかりそうな感じもします。
その間に祖母が亡くなることは今の様子からすると確率的に高いです。
この時期に亡くなるなら、祖母は誰とも触れたり、素顔見て話したりできないままなんだろうな、と。
祖母が、その時どう思うかは分からないけど、残された方は、何とも居た堪れない気持ちになりそうです。
感染対策で、感染症は多少防げるだろうけど、感染対策をやり過ぎたり、続け過ぎたりすると、人の精神面(身体面にも)に支障をきたすこともあるのでは、と。
実際に、今は、自殺者が過去最高レベルに増え、認知症の人も認知症の症状が悪化した人も、コロナが流行り出してから、増えてるそうです。
人に触れる、というのが、感染対策だったら良かったのかも…とふと思った私です・ω・
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