【必要以上に相手を敵視しない】スポーツを楽しむためには相手は必要不可欠#1158
おはようございます。
ついにYouTubeプレミアムに加入した森下ことセレブです。
#森下的には贅沢
スポーツだから「負けたくない!」「なにくそ!」と思ったり感じたりすることは大切だけど、必要以上に敵視するのはちょっと違うよね。というお話です。
<対戦相手は敵なのか?>
選手の中には対戦相手を敵視して、必要以上に攻撃的な気持ちを持つ選手がいたりします。
もちろん勝負事ですから、競争心や闘争心もって臨むことはスポーツの面白さを高めることに繋がるので良いとは思いますが、
だからといって敵意剥き出しでオラオラしてしまうのは、アスリートとしてスポーツマンシップにかける行為ですし、人間としてもどうかと思ってしまいます。
チームスポーツの場合、対戦相手との競争の前に、チーム内でのレギュラー争いという競争もあります。
ここで競っている相手を敵視してしまうと、足を引っ張ったり、陰口を叩いてみたり、チームにとってよくない影響を及ぼしてしまうこともあったり。
そしてこうしたことはスポーツだけではなくて、ビジネスにおいても言えることだと思います。
例えば、自分たちの競合や同僚を敵視してしまうと、足の引っ張り合いをすることになるので、結果的にその企業、業種自体のサービスの質が悪くなってしまう本末転倒なことが起こったりします。
当然ながら相手を敵視すると、相手も自分を敵視してくるようになります。そして、結局それは自分自身の首をしてしまうことになるわけです。
大前提として、対戦相手やライバルたちはグッドゲームを作り上げる仲間、自分を成長させてくれる仲間であるということを忘れてはいけません。
良い試合をするために、楽しく競技をしていくためには相手(ライバル)の存在は必要不可欠ですよね。
相手に対して、仲間に対して常にリスペクトと感謝の気持ちを持てるかどうか。スポーツができること、練習ができること、試合ができることを当たり前と思っていたらそうした気持ちは持てるようにはなりません。
当たり前のように思えることに対して、感謝の気持ち(当たり前と思わない)を持つことです。
相手を敵視すると、相手も自分を敵視してくるのと同じく、相手に対してリスペクトや感謝の気持ちが持てれば、相手も自分に対して同じように接してくれるようになるかもしれない。(決してそのためにやるのではないけど)
自分の能力を磨いていくことも大切だけど、それ以上に人間力を磨いていくことが、結果として自分の能力を高めることに繋がっていきます。
<プレー中の攻撃性>
相手を必要以上に敵視していると、スポーツマンシップに欠けた行為、意図的なファールなどが多くなってしまいます。
自分たちが追い詰められれば、追い詰められるほどその攻撃性は高まっていくんです。
子犬がワンワン吠えて威嚇したり、攻撃を仕掛けてくるのとおんなじような感じですかね。
心理学者(バルセロナ大学)のブアテズ・ロジャー博士の研究によると、フェアにプレーをしている選手(チーム)ほど、能力が高い傾向にあることがわかってるそうです。
というのも、能力が劣っているチームはスキルの差を埋めるために意図的に攻撃性を出したり、セルフコントロールがうまく出来ずに感情的になってしまったりするからです。
大人が子どもとケンカしないように、能力に差がある場合、能力の高い方は感情的にならず落ち着いていて、能力の低い方が噛み付いてくるような構図になるのとおんなじです。
感情的になってしまうと、相手側からしてみたら冷静さを失い、さらに駆け引きに引っかかりやすくなるので「相手の思うつぼ」ですよね。
自分たちが劣勢になった時には、「なにくそ!」「やられたらやり返す!」「絶対に追いつく!」みたいに思うよりも、リラックス、クール、いつも通りを心がけた方がよかったりします。
確かに攻撃性を高めたほうがエネルギーが湧いてくるような感覚もあるかもしれません。
でもそれは「いつも通り」とは程遠く、焦りや力み、時には不安を大きくしてしまうため、繊細な動きや、冷静な判断が必要となるスポーツにおいてはマイナスに働く可能性が高い。
僕だったら、勢いで攻めてくる相手よりも、どんな状況でも落ち着いて対処してくる相手の方が100倍嫌ですね。
<トッププレイヤーのメンタル>
プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手は、相手選手がパターをしている際に「決まれ!」と思ってることで知られています。
普通に考えたら、相手選手にはミスをしてほしいもの。自爆してくれるなら願ったり叶ったりです。
なので、相手がパターをする際は「決まれ!」ではなく「外せ!」と思うのが普通です。
敵視したりしてると相手に失敗してほしい、うまくいってほしくない気持ちはより大きくなります。
では、なぜタイガーウッズは相手選手のパターの時に「決まれ!」と思っているのか。
それは「自分のプレーに集中するため」です。
例えば「外せ!」と思ってる場合、その結果は相手に委ねられてますから外したら「よっしゃ!」と思うし、決めたら「やばい…」と思ってしまう。
自分ではコントロールできない相手のプレーによって一喜一憂してしまうわけです。
どんな場面でも自分のいつも通りのプレーを発揮するためには、自分のプレーに最大限集中することが大切です。
なので、ウッズは相手がパターを決める想定で準備をして、その上で自分が決めて勝つというイメージを作っているんですね。
どこに意識を向けるか、なにを目的に取り組むのかでパフォーマンスは大きく変わります。
そのためには相手によってモチベーションや集中を左右されるのではなく、自ら能動的にモチベーションや集中の質を高めていくこと。
相手に敵意を剥き出したり、相手の失敗を願ったりしてる場合ではなく、自分たちのやれることをコントロールすることですね!
<まとめ>
① 良い試合をするために、楽しく競技をしていくためには相手(ライバル)の存在は必要不可欠。
② 自分の能力を磨いていくことも大切だが、それ以上に人間力を磨いていくことが、結果として自分の能力を高めることに繋がっていく。
③ 相手に敵意を剥き出したり、相手の失敗を願ったりしてる場合ではなく、自分たちのやれることをコントロールすることが大切。
競い合える相手や仲間がいるということは、決して当たり前ではなく、最高な環境なのです!
★トレーニング・講演の依頼の詳細はこちら★
★YouTubeチャンネル★
「メントレ塾 Mental Training」
https://www.youtube.com/channel/UCxZPqSLo5rmERqPeXo9R__A
チャンネル登録お願いします!
★株式会社メンタリスタ★
http://mentalista.jp
森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(7歳)と娘(3歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?