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【指導者はその先を見るべし】目先の結果ではなく長期的な成長にフォーカスした指導を #1151

おはようございます。
若い女の子に注意されるために歯医者に行ってる森下です。

競技から離れた後も、好きだから趣味でやってたり、競技から学んだことを新たなステージで活かしていってるかどうかが、指導者の腕の見せどころだと思うんだよな。というお話し。

<結果が出てればいいってもんじゃない>

仕事柄、いろんなチーム、指導者を見ることが多いのですが、強い(と言われてる)チームでも「?」と思う指導者に指導されてることは、けっこう珍しくなかったりします。

怒ったり怒鳴ったりという高圧的な指導をしていたり、あれこれ指示を出しまくる(指示通り動かないと怒る)超トップダウン型の指導をしてたり。

そういう指導者は、よかれと思って「頑張ってるから勝たせてあげたい」と思っているか、「自分の評価を気にしてる」かのどちらかです。

勝たせてあげたいという気持ちは100歩譲ってわかるとして(そもそもなんで上から目線なのか疑問ですし、勝たせるというのもおかしな話ですけど)、だからと言って高圧的になったり指示を出しまくったりしたら、やらされてる状態になってしまうし、その競技が嫌いになってしまうかもしれません。

実際、そういう指導者がいるチームは勝ってるとしても楽しそうには見えないし、何かビクビクしながら取り組んでいるように見えるんです。(少なくとも僕にはそう見える)

あれこれ指示を出したり、高圧的な指導でやらせたりすることは、短期的に結果を出したいなら効果的だったりします。(デメリットがたくさんあるけど)

結果は出てるし、強かったりするからそういうチームがすごいとか、そういう指導がいいと思われてしまうことがある。

確かに強いかもしれないし、結果も出てるかもしれないけど、果たしてそれでいいのでしょうか。

特に育成年代の指導や教育においては、勝ちよりも結果を出すよりも大事なものがあるでしょ、と思うんです。

<主役は誰だ>

そういうチームを側から見ていると、主役が選手なのか指導者なのかどっちかわからなかったりします。

当然ながら主役は選手たちなのですが、あれこれ指示を出しまくったり、怒って選手たちを外発的にコントロールしようとしているところを見ると、選手を駒かなにかかと思ってるんじゃないかと感じてしまうこともあります(そう思ってないかもしれないけど、結果的にそうなってしまってるのが残念)

結局、目先の結果ばかりを意識してしまうとそういう指導になってしまいがち。

特に中学生、高校生年代は3年間という区切りがありますし。例えば甲子園で勝たせてあげたいとか、全中でインターハイで、とかいうのがそうですね。

勝たせてあげたいから、指導者として結果を出したいから、指示を出しまくって、コントロールしようとする。

確かにその方が期間が限られた中でパフォーマンスを高めることだけで見たら効果的なのかもしれません。

でもじゃあその後のことを考えた時に、その指導者がいないと何も出来なくなってしまったり、その競技が嫌になって辞めてしまったり可能性は高くなってしまいます。

結果は出せたけど、考える力が育ってない、自立・自律できてない、スポーツ嫌いになるって最悪じゃないですか?

ぜひ指導者には短期の結果よりも長期的な成長にフォーカスした指導をしてほしいです。

選手たちが卒業した後(引退したあとも)その競技を好きで続けているか、競技で得た学びを次のステージでも活かしているかどうかが、指導者の腕の見せ所だし、それが出来る指導者は素晴らしい指導者だと思います。

<結果を追うと結果は逃げる>

プロの世界や私学の経営を考えると結果を求められるのもわかります。

だからと言って、結果を出すためになんでもしていいのかというのはまた別のお話です。

そういう意味では、指導者だけの責任じゃなくて、運営や経営サイドにも理解をしてもらう必要があるわけです。

目先の結果で納得してもらうだけじゃなく、長期的な視野で、意図目的を持ったプランを納得してもらう必要がありますね。

短期的な結果は分かりやすいし、結果を出したい(出てほしい)気持ちは誰しもあるでしょう。

ですがスポーツ心理学的には「結果を求めると結果は逃げていく」というセオリーがあって、結果を求めすぎると、モチベーションの質は下がり、パフォーマンスが下がってしまうことがわかっています。

仮に一時は結果が出ていたとしても、その結果はずっとで続けることの方が少なくて、うまくいかない場面は必ずと言っていいほどやってきます。

その時にモチベーションを高く、前向きに取り組んでいくためには結果ではなく「成長」「楽しむこと」にフォーカスしていくことです。

長期的な成長を見て、努力してチャレンジし続けることにフォーカスできていれば自然と結果はついてくるものです。

USAのオリンピックチームの育成プログラムにおいても、一番最初に重要視されているのが結果ではなく楽しむことです。

もちろんオリンピックチームですから目的は金メダルを取ることなのですが、そのためには「楽しむこと」が一番重要だとわかっているということです。

長い目で見た時には、結果ばかりを求めるよりも成長やチャレンジを「楽しむこと」が結局は選手を1番伸ばしていくことが出来るということなんです。

<まとめ>

①目先の結果ばかりではなく、長期的な成長にフォーカスした指導が育成年代には必要

② 長い目で見た時に、結果ばかりを求めるよりも成長やチャレンジを「楽しむこと」でパフォーマンスを伸びていく

③ 長期的な成長を見て、努力してチャレンジし続けることにフォーカスできていれば自然と結果はついてくる。

僕の現役中の仲間は、いまだに泳いでいたり水泳に携わる仕事をしてるやつが多いので、良い指導者に恵まれたんだなと心から感じてます!

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(6歳)と娘(2歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

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